ピアノ協奏曲 第1番 ニ長調とは? わかりやすく解説

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サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ長調

英語表記/番号出版情報
サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ長調Concerto pour piano et orchestre No. 1 Op.17作曲年1858年  出版年1875年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 1200 No Image
2 第2楽章 7分30秒 No Image
3 第3楽章 7分00 No Image

作品解説

2008年2月 執筆者: 和田 真由子

サン=サーンスは、幼い頃からピアノオルガン演奏作曲において天才的な才能発揮しており、モーツァルトとも比較されることの多い作曲家である。5曲のピアノ協奏曲残しているが、これらは彼のピアノ独奏曲よりも、演奏される機会は多い。
作曲において、彼はとりわけ様式の純粋性、形式完璧性の追求に力を注いでおり、伝統的なスタイルをもつ音楽への傾倒強くみられる当時パリにおいて、そのような傾向はあまり好まれなかった。サン=サーンス1864年当時29歳)、作曲コンクール挑戦するも、一位であるローマ大賞を得ることはできなかった。

《ピアノ協奏曲 第1番 ニ長調》は、その翌年1965年作曲された作品であるとされる1858年作曲されたという説もある)。彼の数ある協奏曲の中では、特に習作的な性格が強い作品である。全3楽章演奏所時間は約25分。

第一楽章アンダンテ―アレグロ・アッサイ ニ長調 4分の4拍子
トロンボーンによる呼びかけはじまり、のどかな雰囲気広がる簡潔な序奏
ピアノ・ソロがアルペッジョ華やかな彩り添える。ピアノ高まり導かれて、アレグロ・アッサイへ。オーケストラ奏されるのがこの曲の第一主題若々しいエネルギー感じさせる第二主題イ長調華やかな提示部経て展開部へ。ここでは主にオーケストラ主題の展開を、ピアノアルペッジョ装飾誘導していく形で曲が進む。最後は再びニ長調戻り力強く曲を閉じる。


第二楽章:アンダンテ・ソステヌート・クアジ・アダージョ ト短調 4分の4拍子
オーケストラ伴奏にのせてピアノ歌われる第一主題憂い帯びた旋律表情豊かに歌われるアルペッジョトリル美しピアノカデンツァは、甘く幻想的な響きうみだしている。アッサイ・ドルチェでオーケストラによる第二主題示され、それをピアノ受け継いでいく。


第三楽章アレグロ・コン・フォーコ ニ長調 2分の2拍子
雰囲気一変させて、決然とはじまる第三楽章第一主題ピアノからオーケストラに受け渡され軽快リズムをもって曲は進行していく。自問繰り返すような第二主題で、勢い弱められるが、オーケストラピアノリズミカルな掛け合いの中で活気増してゆき、再び第一主題へ。オーケストラが歌う第二主題にのせて、ピアノ奏でるアルペッジョは、華やかな響きをつくり、クライマックスへの足がかりになっている最後フィナーレにふさわしい高揚華やかさをもって堂々と曲を閉じる。


「ピアノ協奏曲 第1番 ニ長調」の例文・使い方・用例・文例

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