バンド形態の復活 - 安藤正容の脱退
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「T-SQUARE」の記事における「バンド形態の復活 - 安藤正容の脱退」の解説
2004年の年末にバンド形態の復活が発表され、河野と坂東の2人が正式加入した。森岡は翌年のバンド形態復活後初のアルバム『PASSION FLOWER』のレコーディングにはサポートメンバーとして名を連ねたが、その後のライブには参加せず、ベーシストを除いた4人体制でバンド再スタートとなった。バンド復活以降のサポートベーシストには森岡に代わり田中晋吾が参加。田中は後述の2008年の活動を除いてほぼ全てのレコーディングやライブに参加しており、実質的な第5のメンバーとして活動を共にしている。後述する河野の脱退まで一度もメンバーチェンジはなく、その間17枚のオリジナルアルバムと4枚の企画アルバムを発表、本田在籍期間の体制(安藤・和泉・則竹・須藤・本田)を抜きスクェア史上最も長く続いた体制となった。 デビュー30周年を迎えた2008年には現メンバー4人に和泉、田中、則竹、須藤、宮崎の旧メンバー5人を加えた総勢9人の「T-SQUARE SUPER BAND」を結成。アルバム『Wonderful Days』を発表するとともに、このメンバーでのライブツアーを行った。さらに9月には20周年時と同じく新旧のメンバーが集結、総勢15人(20周年公演と顔ぶれは一部異なる)での「野音であそぶ」が催された。本田雅人の参加がなかったため、10年ぶりのT-SQUAREのライブにおける歴代フロントマンの共演はならなかったものの、1998年開催時は出演しなかった初代ベーシスト中村裕二が参加。ようやくデビュー時オリジナルメンバー7人の再結成が実現、節目の30周年を飾った。続く2013年のデビュー35周年時も現メンバー4人に仙波、田中、則竹、須藤、宮崎の旧メンバー5人にサポートメンバーの田中晋吾を加えた総勢10人の「T-SQUARE SUPER BAND」を30周年時と同様に結成し、アルバム『Smile』を発表している。 2014年、安藤の大学時代の友人でデビュー前からバンドのマネジメントとプロデュースを務めてきた青木幹夫がソニー・ミュージック・アーティスツを定年退職したことを期に、青木の設立した新事務所「T-SQUARE Music Entertainment」に移籍。それに伴い所属レーベルも事務所傘下のOrange Ladyへ移籍、翌2015年の41枚目のアルバム『Paradise』が新レーベルの作品第1弾となった。このアルバムでは全9曲のうち5曲を坂東が手がけ、以降メインコンポーザーとなっていく。 2015年、企画盤・ライブ盤を含む現在まで発売されたアルバムほぼ全てがDSD/FLACの各フォーマットでのハイレゾ配信が順次開始された。マスタリングはロンドンのメトロポリス・マスタリングでマゼン・ミュラードが手掛けた。 この時期から旧メンバーのみでの活動も活発になっていく。2014年12月26日に開催された毎年恒例となっている神戸チキンジョージでの年末コンサートの最終日(12月26日)には「THE SQUARE」として25周年時と同じメンバー(安藤、伊東、和泉、則竹、須藤、サポート:河野)がコンサートを行った。2015年5月20日発売の企画『Dolphin Through』では同じメンバーによる「THE SQUARE」名義の新曲「A Wondrous Story」(和泉作曲)を発表、それを記念した5月26日の豊洲PITでのライブでは「一夜限りのFANTASTIC SQUARE LIVE」と銘打たれ当時の在籍メンバー(安藤、伊東、河野、坂東、サポート:田中晋吾)と旧メンバー(安藤、伊東、和泉、須藤、則竹、サポート:河野)の共演コンサートが開催された。そして同年末の神戸チキンジョージでの年末コンサートでは12月26日の前年と同じメンバーによる公演に加えて、12月27日に『脚線美の誘惑』〜『R・E・S・O・R・T』当時のメンバー(安藤、伊東、和泉、田中豊雪、長谷部、サポート:河野)が(周年コンサートなどを除けば)約30年ぶりに単独ライブを行った。2016年8月には安藤、伊東、和泉、田中豊雪、長谷部が「THE SQUARE」として単独ライブをMotion Blue YOKOHAMAで行った(サポートで河野も参加)。 2017年より旧メンバーでの「THE SQUARE Reunion」の活動が開始され、安藤、伊東、和泉、田中、長谷部の「"THE LEGEND"」と、安藤、伊東、和泉、須藤、則竹の「"FANTASTIC HISTORY"」でそれぞれライブ活動を行っている(いずれもサポートで河野が帯同している)。翌2018年11月には仙波、久米、和泉、田中、長谷部、則竹、須藤、宮崎の8人を迎えた「T-SQUARE & THE SQUARE Reunion」名義で、デビュー40周年記念作で45枚目のオリジナルアルバム『It's a Wonderful Life!』を発表した。 2019年2月には河野が脳出血で入院加療とリハビリを余儀なくされたため、ロサンゼルスで行われたアルバムのレコーディングには河野の代役としてフィリップ・セスが参加、同年の3月から4月に開催されるライブには関しては、白井アキトや佐藤雄大がサポートとしてキーボードを担当。 河野は2019年末の神戸チキンジョージの公演で復帰。翌2020年のアルバムにも参加したが、同年8月27日に「自身の体調とリハビリに集中する事を優先する為、T-SQUAREを離れ、自分のペースで音楽活動をしたい」という本人の意向を受け、企画アルバム『Crème de la Crème』をもって正式メンバーから退くことを公式サイトで発表。だが、河野は今後も音楽活動を続けていく意向で所属事務所も同じ。 2021年2月1日、安藤が4月21日リリースのアルバム『FLY! FLY! FLY!』参加及びライブツアー終了をもってバンドから脱退する意向を表明した。同時に安藤脱退後は伊東と坂東のユニット&サポートメンバーによる「T-SQUARE alpha」として活動していくことが発表された。 4月26日にはアルバム『TRUTH』などを創った黄金期の元メンバー和泉宏隆が死去。安藤退団を受け7月28日発売で企画が進められていた新旧メンバーの選曲による6枚組のSACD-BOXセット『Crème de la Crème~Édition spéciale~(クレム・デュ・ラ・クレム〜エディシオン スペシアル)特別篇@THE SQUARE~T-SQUARE "1978~2021"作品集』 には、和泉が最後に参加した4月4日の「THE SQUARE Reunion」ライブ映像を収録したブルーレイディスクが追加されることになった。 7月29日大阪・8月7日東京で「安藤正容Farewell Tour T-SQUARE Music Festival」を開催。河野やTHE SQUARE Reunion(安藤正容、伊東たけし、則竹裕之、須藤満、サポート:河野啓三、佐藤雄大、久米大作)、センバシックス(仙波清彦、是方博邦、久米大作、高橋香織、渡辺等、濱田遼太朗)も参加した。和泉も出演する予定だったが開催前に死去したため、THE SQUARE Reunionのステージはセットリストが全て和泉の曲で統一され、さらに「宝島」では生前に録音されていた和泉のソロピアノバージョンから始まりバンド演奏に繋がる演出がなされた。
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