バンド幅拡張ツール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 01:31 UTC 版)
「MPEG-4 CELP」の記事における「バンド幅拡張ツール」の解説
バンド幅拡張ツールはサンプリング周波数が 16kHz の広帯域信号を入力とし、コアエンコーダとビットレート拡張ツールで符号化できなかった成分のみを符号化する。 バンド幅拡張ツールの符号化処理は大まかに以下のようになる。 線形予測パラメータの計算と量子化(広帯域版)音声信号から線形予測係数を計算 係数を量子化特性に優れた線スペクトル対(LSP)に変換 量子化にはベクトル量子化を使用 コアエンコーダの LSP を予測値として使用しながら量子化 固定型コードブック(代数的コードブック)探索線形予測係数から求めた合成フィルターと適応型/固定型コードブック値を使って復号を行い入力信号と比較(合成による分析) 入力信号との誤差が最小になるようなパルス位置/振幅の組み合わせ(MPE)とゲインとを探索 固定型コードブック探索の際には以下の2つのパラメータも用い、下位ツールで符号化できている成分を除いてパラメータ化する。 コアエンコーダで求めた適応型コードブックのピッチディレイ/ピッチゲイン コアエンコーダとビットレート拡張ツールの各固定型コードブック値(パルス位置/振幅の組み合わせ)の合成値 固定型コードブックの合成値はサンプリング周波数を合わせるためアップサンプリングしたものを用いる。
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