デハ3100形→サハ3100形とは? わかりやすく解説

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デハ3100形→サハ3100形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 10:21 UTC 版)

東急3000系電車 (初代)」の記事における「デハ3100形→サハ3100形」の解説

元は東京横浜電鉄デハ100形 (101 - 112) で、12両が藤永田造船所製造された。 101 - 105は、東京横浜電鉄開業用として1925年製造されたものであったが、竣工直後目黒蒲田電鉄デハ30形交換同社譲渡されており、当初東京横浜電鉄車両として使用されなかった。106 - 112は、目黒蒲田電鉄1926年製造した同型増備車である。 16m級両運転台3扉定員110名(座席44名、立席66名))、リベット組立の半鋼製車体で、関東地方では前年京浜電気鉄道51形次いで導入された、最初期鋼製電車である。この時期電車としては珍しく丸屋根用いた近代的な外観を持つ。 竣功当時木造ボギー車によく見られるトラス棒を台車間に装着集電装置パンタグラフトロリーポール2種装備していたが、ほどなくトラス棒、トロリーポールともに撤去されている。側窓は竣工一段下降であったが、こちらも二段上昇式に改良されている。 107 - 1121927年に、101 - 106についても1928年東横譲渡され結局全車東横集結1934年目蒲への合併時にモハ100形改められた。1942年には、全車東急引き継がれデハ3100形 (3101 - 3112) となった。 のち車体延長改造が行われて他形式全長がほぼ揃えられ、かつ乗務員室も乗務員扉を持つ全室運転台とされた。さらに昇圧準備のため1957年に3101 - 3109が電装解除運転台撤去施工し付随車化されサハ3100形(同番)となり、電動車残った3110 - 3112は翌1958年上田丸子電鉄譲渡された。サハ3100形についても1966年から1970年まで全車廃車され、4両が他社近江鉄道熊本電気鉄道加悦鉄道日立製作所)に譲渡された。 京都府与謝郡与謝野町加悦SL広場に1両が現存している(サハ3104)が、加悦鉄道運用されていた当時ステップ付加程度改造で、東急グリーン塗装のまま客車として森製作所製の小型ディーゼル機関車通称ブタ”)に牽引されるという特異な使用実態であった。僅か数年運用離脱したのち、SL広場開設時に外板大半が剥がされて休憩所となり、広場自体加悦駅跡から大江山鉱山駅跡移転後は「カフェトレイン蒸気屋」として、外板全面的に張り替えられるなどの改造結果原型とは似ても似つかない形態となった。ただし、台枠や鋼体骨組永田板台枠台車等はそのまま残されている。 またサハ3101はデハ3150形とともに近江鉄道付随車のまま(サハ101譲渡されその後小田急デハ1600形車体載せ替えてモハ203となった。さらに車体更新のうえモハ222として書類現存することになっているが、原車から引き継がれたものは一切残っていない。 他2社ではいずれデハ3150デハ3200とあわせて譲渡され熊本では制御車改造、また日立製作所では蓄電池電気機関車牽引され職員輸送客車として使用されたが、いずれも老朽化激しく数年廃車された。

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