豆戦車
タンケッテ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:29 UTC 版)
1920年代後期の機械化兵力の活動に続き、イギリス陸軍では二種類の装軌車両の必要性を認めていた。一種は歩兵のために機関銃を携行するもの、そして一種は王立戦車部隊向けに砲塔を装備するものである。カーデン・ロイド豆戦車は歩兵用の車両となった。また同時にカーデン社では、砲塔を持つ数種類の二人乗り軽戦車を独自開発した。カーデンMk.VIIの設計は、陸軍向け軽戦車として試作が容認された。同時期のカーデン・ロイドはヴィッカース・アームストロングの一部門だった。軽戦車はわずか数両のみが生産され、決して本車が採用されることはなかったものの、以後の開発に有益な情報を与えた。 Mk.VIIは機関銃を装備した小型車両で、59馬力のメドウスエンジンを搭載し、これにより最高速度は56km/hだった。サスペンションは転輪2個のついた板バネ式ボギー2組を車体両側につけるもので、サスペンションに強度を与えるために外部に桁をつけている。偵察車両や移動式の機関銃の射点として考慮されたMk.VIは、カーデン・ロイドが開発した豆戦車シリーズの最終段階だった。カーデン・ロイド豆戦車はユニバーサル・キャリアの試作車となった。
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