T-33 (戦車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/28 02:58 UTC 版)
性能諸元 | |
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全長 | 3.65 m[1] |
全幅 | 1.95 m[1] |
全高 | 1.84 m[1] |
重量 | 4.5 t[1] |
速度 | 40 km/h[1](整地) 16 km/h(不整地) |
行動距離 | 165 km[1] |
主砲 | 7.62mm DT機銃[1] |
装甲 | 4~10 mm |
エンジン | GAZ-AA ガソリンエンジン[1] 40 hp[1] |
乗員 | 2名[1] |
T-33はソビエト連邦の試作戦車である。
概要
本車はソ連における最初の水陸両用戦車である。1931年にイギリスから購入したD-12水陸両用豆戦車を元としている。
主砲をDT機銃に換装した他、40馬力のフォード-AAトラックのエンジンを動力とした。また、コンポーネントや走行装置はカーデン・ロイド3トン牽引車のものを使用しており、単なるコピー車両というわけではない[1]。しかし試験の結果水上を進む性能はともかく、乗員の配置(タンデム式で前が操縦手で後ろが車長兼機銃手)や、水辺の泥濘地での機動に問題があり、また改良の余地がある事も明らかになった。
その後、本車の問題点の改良を図ったT-37が完成し、本車は生産体制に移行することはなかった[1]。
その他
水上での速度は4km/hで、T-37とほぼ同じである。装甲厚も同等であった。 実戦運用もおそらくされていないが、生産した8輌の内1輌はクビンカ戦車博物館に現存している。
脚注
出典
参考文献
- 大久保義信ほか『ソ連・ロシア軍装甲戦闘車両クロニクル』株式会社ホビージャパン、2017年10月20日。ISBN 978-4-7986-1554-7。
外部リンク
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