スロベニア語文化の萌芽とは? わかりやすく解説

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スロベニア語文化の萌芽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 01:59 UTC 版)

スロベニアの歴史」の記事における「スロベニア語文化の萌芽」の解説

19世紀に入るとジーガ・ツォイス男爵登場するが彼はスロベニア人を母に持ちリュブリャナ中心部近郊邸宅スロベニア語振興活躍した。彼はオペラ演劇愛好家であったが、外国作品スロベニア語翻訳し脚色したものを上演1789年12月には「粉引き小屋(Die Feldmühle)」を「市長の娘(sl)」としてまた1781年には「フィガロの結婚」を「吉日またはマティチェクの結婚(sl)」(ただし、検閲引っかかったため1884年まで上演されなかった)が導入された。また、この脚色行ったアントン・リンハルト (en) は未完終わりはしたものの「カルニオラ及びオーストリア南スラヴ人居住地域歴史的考察(Versuch einer Geschichte von Krain und den übrigen Ländern der südlichen Slaven Oestérreiches)」を著している。また、詩人ヴォドニックは「フランス領イリュリア州」の時代フランス初等教育レベルでの民族語教育行いあらゆる階層教育を受けさせようとしていたことから、初等教育管轄される視学官任命され、何冊かのスロベニア語文法書著した上でさらには「クハルスケ・ブクヴェ(Kuharske bukve、スロベニア語初の料理本)」や「バビシュトヴォ(Babištvo助産婦のための手引書)」を著している。 スロベニア語使用について市民日常説活レベルまで及んでおり、そのために1800年からスロベニア語文法書出版され1808年には「カルニオラカリンティア及びスティリア地方スラヴ語文法(Grammatik der slavischen Sprache in Krain, Karnten und Steyemark)」が近代的文法書として初め出版された。この作者であるコピタルはウィーン大学でのスラヴ語講座開設尽力(実際開設されたのは死後であった)、多く弟子育てた。やがてその弟子J・N・プリミツは1812年グラーツ高等学校開設することとなり、一方でヴォドニックらの尽力1817年にはリュブリャナ高等学校開設された。しかし、さらに高度なレベルでのスロベニア語による教育リュブリャナ大学開設され1919年に始まる事となる。 さらに1806年、ヴォドニックはスロベニア語初の詩集、「試みのための詩(Pesmi za pokušino)」を出版したが、この後スロベニア最大詩人フランツェ・プレシェーレン登場することとなる。プレシェーレン1830年スロベニア初の文学評論「クランスカ・チュベリッツァ(カルニオラ蜂蜜、Kranjska Čbelica)」の発行加わり1836年にはキリスト教布教時代歌った「サヴィツァの滝(Krst pri Savici)」を出版、さらに現在、スロベニアの国歌として使われる歌詞1884年プレシェーレン作詞したものであった。そして1847年、「ポエジエ(Poezije、詩集の意味)」を出版、これにプレシェーレンの詩の大半含まれており、スロベニア人統一政治綱領翌年発表された。後にこれはスロベニア語スロベニア文学代表作化しスロベニア人にとっての民族的シンボル化す一方シュタイヤーマルク州では「クメティイスケ・イン・ロコデルスケ・ノヴィツェ(農民農業新聞)」 (en) が1843年創刊されたが、この新聞農民商人職人農村部教育活動を行う聖職者教育者向けの記事掲載したが、この新聞スロベニア全土読まれることとなり、プレシェーレン愛国的な主張行ったJ・V・コセスキ(Janez Vesel Koseski)の作品掲載された。そして1861年オーストリア新憲法公布されると民衆教化に力を注ぎスロベニア人らの民族意識形成準備を行うこととなる。

※この「スロベニア語文化の萌芽」の解説は、「スロベニアの歴史」の解説の一部です。
「スロベニア語文化の萌芽」を含む「スロベニアの歴史」の記事については、「スロベニアの歴史」の概要を参照ください。

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