スマホ市場に割り込めず、フィーチャーフォン時代の終了とともに携帯市場から撤退とは? わかりやすく解説

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スマホ市場に割り込めず、フィーチャーフォン時代の終了とともに携帯市場から撤退(2011年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 01:54 UTC 版)

ルネサスエレクトロニクス」の記事における「スマホ市場に割り込めず、フィーチャーフォン時代の終了とともに携帯市場から撤退(2011年)」の解説

2010年7月ルネサスノキアワイヤレスモデム事業買収した2010年9月には、旧ルネサスSH-Mobileに旧NECエレのEMMA-Mobileを組み込んだ汎用品向け(携帯型音楽プレーヤーポータブルナビなど)の「R-Mobile A」と、SH-Mobileに旧ノキアモデム組み込んだ携帯電話フィーチャーフォン)向けの「R-Mobile U」を発表し従来の「SH-Mobileシリーズに代わって2011年度よりこの2ライン体制で行くことを表明した(「R-Mobile A」と「R-Mobile U」は結局リリースされなかった)。また、2010年スマホ普及率が1割を超えてスマートフォン元年」との観測出始め時期であり、従来向け事業強化のみならず伸長著しスマホ向けにも、ローコストなターンキープラットフォームを展開して欧州アジア市場対応を強化することを表明したルネサスフィーチャーフォン時代行っていた、ルネサス通信キャリアなどと共同開発したソリューションであるSH-Mobileプラットホーム採用すればどんなローカルメーカーでもすぐにマルチメディア対応の携帯電話販売できるというシステムスマホ時代でも通用する想定されていた)。2010年当時ルネサスは、スマホフィーチャーフォンなどのモバイル事業車載と並ぶ中核事業位置づけており、2010年12月車載モバイルを扱う「ルネサス モバイル」を設立した2010年当時ルネサスにおいてはモバイル車載で同じSHプロセッサを使うことが想定されていたことから同じ会社統合されたが、スマホ向けではOS動作SH-4Aプロセッササポートされず、車載事業2011年ルネサス本体移された。 日本ドコモ向けの3G端末市場ガラケー市場)では成功していたルネサスだが、海外市場ではそれほど成功しておらず、フィーチャーフォン最盛期である2010年当時においても、世界携帯電話業界におけるルネサス モバイル市場シェアは3%だと見積もられていた。2010年当時携帯電話用半導体業界では「Snapdragonシリーズ展開するクアルコム23%のシェア占めており他を圧倒していたが、LTE市場はまだメーカー乱立していて流動的だと見積もられており、特定の顧客から大型発注があれば情勢変化する可能性もあった。そのため、ルネサス モバイルLTE市場端緒として、数年以内クアルコム肩を並べ見通し立てた2011年ルネサススマホ向けに進出するべく、スマホ・タブレット用のプロセッサ第1弾である「R-Mobile APE5R」を発表した。しかし、スマホルネサスSoC採用する契約であった当時携帯電話最大手ノキアスマホへの移行失敗し急速に経営悪化したため、ルネサス製品採用できなくなった。「R-Mobile APE5R」に「SP2531」などのモデムプラットフォームを組み合わせたモバイルプラットフォーム「MP5225」は、京セラの「HONEY BEE SoftBank 101K」や「DIGNO DUAL WX04K」などごくわずか採用得ただけで、ルネサススマホ市場割り込めず、ルネサス モバイル2012年末時点450億円の赤字計上した2011年にはスマホ普及率が5割を超えるという急な時代動きの中、2011年後半スマホ初参入したほとんどの日本の携帯電話メーカークアルコムSnapdragon採用したが、それでもアップル内製Apple A5プロセッサ採用したiPhone 4Sに全くかなわず大手通業者主導する護送船団方式」のためにスマホ対応が遅れた日本携帯メーカーにとどめを刺した2011年にはフィーチャーフォンプロセッサSH-Mobile AG5」(1.2GHz)をリリース2011年当時スマホ普及が進む中、フィーチャーフォン需要根強い考えメーカー存在し、「SH-Mobile AG5」はフィーチャーフォン向けプロセッサとして、スマホSoC並み高速性を標榜していた。特に同プロセッサ採用したシャープ製「AQUOS SHOT SH-03D」(2011年発売)はタッチパネル搭載するなどスマホ並み高機能加えて日本人これまで慣れ親しんだドコモサービスiモード」も使える全部入りケータイ」を標榜していたが、現実スマホと言う時代流れ抑えがたく、出遅れ国内メーカー2011年以降スマホ市場参入し主軸移したため、「SH-Mobile AG5」は「SH-Mobileシリーズ最後製品となった結局2011年ルネサス携帯電話送信機などに使われるパワーアンプIC後工程担当していた小諸工場ルネサス東日本セミコンダクタ長野デバイス本部)とパワーアンプ事業村田製作所売却(現・小諸村田製作所)。「R-Mobile APE5R」に旧ノキアのベースバンドプロセッサを統合した次世代SoC「MP5232」(2012年第3四半期より量産予定)はリリースされることなく2013年残った資産ブロードコム売却しルネサス携帯事業から撤退した

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