ジ・エーデル・ベルナル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 14:13 UTC 版)
声:平川大輔 ジエー・ベルナルの正体で、真のエーデル・ベルナルを名乗るカイメラ隊の黒幕(ただし、便宜上で名乗った名前であり、本名は別にあるらしい)。一人称は「ボク」。水色の髪と整った顔を持つ男性で、ジエー博士とは似ても似つかない。本人の言からすると、ジエーは別世界の彼の姿らしい。倫理観や道徳もなく、ただ自分の面白いように世界が転がることを楽しんでいる、非常に子供っぽい性格。その性格を一切抑えることなく暴走させ、人智を超えた途方もない才能と能力で多元世界を混乱と混沌の底に落とし込んだ張本人でありながら、それすらも「遊び」と放言して憚らない最悪の愉快犯。限定的にではあるが、次元力を操る。その一方で用済みとなった人物を自ら始末する冷酷さも持っており、自らに反撃を仕掛けてきたエーデルを返り討ちにした。また、レーベンの死に際にジエーとしてエーデルの正体を明かした事で錯乱状態に追い込ませた事で間接的に死に追いやり、レーベンのエーデルに対する忠誠心を否定するようにそれを嘲笑った。後述のように太極を服従させるという目的を掲げて実際にも実行している(ツィーネをアサキムに張り付かせたのは、そのため)が、統括や支配は面倒臭くて興味が無い。 自らを「ラスボス」とも公言するほどの自己至上主義者でもある怪人物。性癖も異常で、「気の強い女をヒーヒー言わせるのも嫌いじゃない」「ぶたれるのもぶつのも大好き」と語っており、重度のサディストであると同時に、攻撃を受けるたびに興奮するという異常なまでのマゾヒストであるはその最たるもの(度合にもよるらしいが)。エーデルを作り自身はジエー博士として存在していたのは、自分の理想を設定した、自身の創造物である女性型の人形に虐められることで快感を得たいという理由からであったその性格ゆえコミカルな表情が多い(感謝の言葉には、「サンキュー・ベリー・マッチョ!!」と、親父ギャグに等しい発言を言う)。これらのため登場人物たちからは露骨に嫌悪感を抱かれることとなり、同一存在であるエルガンもこのジ・エーデルの行為を忌み嫌っていた。 多元世界に組み込まれた世界の過去・未来はおろかその平行世界についても熟知しているらしく、未来に起こる『アムロとシャアの因縁の戦い』だけでなく、『ブライト・ノアの悲劇』や『別世界の流竜馬』に関して、本人達との戦いで語っていた。 パイロットとしては決して弱い訳ではなく、相当な実力を持つ。だが、ステータスとしては歴代のボスキャラクターにはなかったことに、他の敵パイロットと比較して1位の能力がない。最後はランドあるいはセツコが所持しているスフィアの力によって、次元の彼方へと放り込まれる。しかしその後、他の平行世界のジ・エーデルと融合してAGという形で再登場し、結果的にとはいえ今度は主人公たちの協力者となる。AGとしては「バンプレストオリジナルのキャラクター一覧#第3次スーパーロボット大戦Z」を参照。 このような行動をとっていたのは『黒の英知』に接触したことで『絶望の未来』を知ったためで、それから逃避するためにこのような性格になったとされていたが(エルガンはそう推測し、他の人物もその推測に納得していた)、実は逃避しておらず絶望の未の正体である太極への叛逆の機会を伺っており、前述のように当初から「太極(=至高神ソルおよびそれを崇拝する御使い達)を屈服させる」と公言していた。異常な人間性は彼の素の性格であり、多元世界を愉しんでいたり主人公らに戦いを挑んだのも、単純に彼の趣味および興味である。カイメラの結成やジエーとしての行動もその一環で、太極への対抗のためへの本物のスフィアの確保と、人造のスフィアで対極に対抗できるかの調査によるもの。敗北の結果、人造スフィアでは太極では対抗できない事を悟り、本物のスフィアの入手および運用手段を模索し始め、本物のスフィアを運用するための機体であるジェミオンの開発などに取り掛かることとなる。 『第2次Z』に登場するエルガン・ローディックおよび『第3次Z』に登場するアムブリエルは平行世界における同一存在で、平行世界のジ・エーデル・ベルナルたちはいずれも『黒の英知』についてを知っており(どこかの世界のジ・エーデルの一人が触れ、その影響が全てのジ・エーデルに伝達した)、共有している。異なる並行世界の自分自身ともコンタクトが可能だが、UCWのジ・エーデルはほかの平行世界の彼の中でも特に強い力を持っている。 専用BGMは『CHIMERA』。
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