ジュディの家族とその関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 02:22 UTC 版)
「アルペンローゼ (漫画)」の記事における「ジュディの家族とその関係者」の解説
フリードリヒ・ブレンデル 声 - 仲村秀生 ジュディの父親。職業は政治家。金髪・緑の瞳。1902年ウィーン生まれ。「アルペンローゼ」の作詞者。 反ナチ主義者。1932年の襲撃事件でスイスへ亡命する途中、飛行機事故で一家離散してしまう。事故から奇跡的に助かるが重傷を負い、何ヶ月も入院生活していた。回復してからデュナン家に何度か赴き、エレーヌに会わせてくれと頼んだが、ジャックやトロンシャンの妨害により1度も会えなかった上、トロンシャンがエレーヌに(文字の練習と偽って)書かせた「別れの詩」を、エレーヌからの別れのメッセージとして渡されたことですべてに絶望し、死ぬためにポーランド戦線に行き重傷を負う。ロバートにポーランドの野戦病院で出会い、それがきっかけでジュディと再会するが、翌日に死亡(37歳没)。ワルツが得意で、幼少時のジュディにワルツを教えていた。なお死亡場所は、原作ではスイス・チューリヒのルーデンドルフ家。アニメではスイス国境近くのオーストリアの療養所となっている。 エレーヌ・ブレンデル 声 - 宗形智子 ジュディの母親。旧姓デュナン。1904年スイス・ヴォー州生まれ。金髪・緑の瞳。特技はピアノ。 フリードリヒと愛し合い親同士が決めた婚約者のグールモン伯爵を避けてしまい、避ける内に彼も諦めるだろうと思ったものの逆にグールモン伯爵の恋心を煽る結果を招く。そうとは気づかずに親の猛反対を押し切ってフリードリヒと結婚。1926年にアリシアを生む。1932年スイスへ亡命する際の飛行機事故で失明する。 飛行機事故後は実家のデュナン家に戻っていた。夫・フリードリヒが飛行機事故に死んだと聞かされており、トロンシャンが連れて来た彼の娘マチルダを自分の娘だと思い込まされていた。偽の娘扱いされたジュディがデュナン家を追い出される際にエレーヌにあてた手紙は、事故前にフリードリヒが作詞していた「アルペンローゼ」の二番の歌詞だった。追い出されたジュディを探すためにランディも去った後、トロンシャン父娘の会話を立ち聞きし、事の真相を知る。ジュディ、ランディ、ギザン将軍によりトロンシャンは逃走し、晴れて本当の娘であるジュディと再会を果たす。 第2部ではグールモン伯爵に「ギザン将軍の暗殺をやめてほしかったら自分のものになれ」と迫られ、応じてしまいそうになる一幕もあった(実際には暗殺は失敗したが、暗殺成功の偽情報がもたらされたことで、彼女は結局伯爵を拒絶した)。 ジャック・デュナン 声 - 藤本譲 ジュディの祖父。慈善事業家。頑固な性格。 ギザン将軍の昔からの親友。一人娘のエレーヌをグールモン伯爵と結婚させようとしたが、エレーヌに家出されて破談となる。親友・ギザン将軍が家出の手伝いをしたのを恨んで絶交、その結果心が歪んでしまい、その心の隙をトロンシャンに付け入られた。1932年の飛行機事故でエレーヌが失明したことで、エレーヌの夫であるフリードリヒに対しての憎悪が増す(これもトロンシャンの策略)。フリードリヒがエレーヌに会いに来る度に追い返していた。ジュディがデュナン家を訪れた際、かなり冷たい態度で対応していたが、エレーヌにそっくりなジュディを見て心が動き始める。真相を知ったエレーヌがトロンシャンに詰め寄ったことで、彼の目的がデュナン家乗っ取りであると知り愕然となるが、ランディのおかげで乗っ取りは阻止され、長年絶交していたギザンとも和解する。 デュナン家が平和になってからは温和で優しい祖父という一面も出てきて、ランディのことは息子のように思っている。彼が医者になるために良い学校に入れようと考え、その許可を得るためにランディと一緒に彼のおじの家に行ったが、おじ夫妻はランディが継ぐはずだった財産を持って逃げてしまっており、その非常識さと強欲さに呆れ果てていた。 クリスチーヌ・デュナン 声 - 稲葉まつ子 ジュディの祖母。優しくて、芯がしっかりしている人。病院の手伝いに行くことが多い。 デュナン家の執事 デュナン家に長年仕える執事。初めてジュディを見た時に、あまりにもエレーヌに似ていることに動揺し、お茶をこぼしそうになった。 アンリ・ギザン 声 - 大平透 スイスの将軍で、実在の人物。「レッドウィットプラン」により、スイスをナチの手から守った国民的英雄。作中では、ジュディの祖父ジャックの親友。デュナン一家とは長い付き合いで、エレーヌを娘同然に思っていた。エレーヌの家出を支援したことで、ジャックと仲違いをしていたが、トロンシャンのデュナン家乗っ取り未遂事件をきっかけに和解する。 プランタン 声 - 勝生真沙子 ジュディのオウム。常にジュディと行動を共にする。物覚えが良く、おしゃべりが得意。重要なキーワードをジュディやランディに伝える役目を担うことが多く、ジュディの危機の時に活躍している。 エトゥアール デュナン家の名馬。当主しか乗せないという気難しい馬。トロンシャン父娘がデュナン家乗っ取りの証として乗ろうとしたが乗せず、ジュディを捜すためにベルンのギザン将軍に協力を仰ぎに行こうとしたランディはその背に乗せて走った。ギザン将軍はエトゥアールのいななきによって窓の外に目をやり、兵士達に追い返されそうになっていたランディの元に駆け寄り、デュナン家の異変を知らされた。
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