シリキウス (ローマ教皇)とは? わかりやすく解説

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シリキウス (ローマ教皇)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/29 19:54 UTC 版)

シリキウス
ローマ教皇
教皇就任 384年12月11日
教皇離任 399年11月26日
先代 ダマスス1世
次代 アナスタシウス1世
個人情報
出生 334年頃
死去 399年11月26日
西ローマ帝国ローマ
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シリキウス(Siricius, 生年不明 - 399年11月26日)は、ローマ生まれのローマ教皇[1](在位:384年12月11日 - 399年11月26日)。

382年古代ローマ最高神祇官に、キリスト教会の司祭として初めて任じられた。後にローマ皇帝グラティアヌスによって最高神祇官職を解かれた。384年に、対立教皇ウルシヌスとの選挙に勝って満場一致でローマ教皇に選出された。称号としての「教皇」を名乗った初めての人物である。シリキウスが書いた手紙が8通現存していて、その中には現存する最古の教皇教令とされる手紙がある[1]。その1通であるヒスパニアタラゴナ司祭あての手紙で、再洗礼の禁止や聖職者に独身でいることなどを命じた[1]。しかし独身についての命令は効果がなく、聖職者が独身を守ったのはローマだけだった[2]

異端の同僚司祭に迫害されたヒスパニアの禁欲的なプリスキリアヌス派の司祭が西ローマ帝国の皇帝マグヌス・マクシムスによって魔術を行った罪で処刑された時、シリキウスはミラノの司教アンブロジウストゥールのマルティヌスを伴って、この判決に異議を唱えた。

シリキウスの祝日は11月26日である[1]

脚注

  1. ^ a b c d 小高毅シリキウス」『新カトリック大事典』研究社、KOD. 2025年8月29日閲覧。
  2. ^ P. ネメシェギ、濱田了「独身」『新カトリック大事典』研究社、KOD. 2025年8月29日閲覧。



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