ステファヌス_(教皇選出者)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ステファヌス_(教皇選出者)の意味・解説 

ステファヌス (教皇選出者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/21 20:20 UTC 版)

ステファヌス
教皇選出者
聖職
枢機卿任命 745年
個人情報
出生 ?
死去 752年3月25日
ローマ
テンプレートを表示

ステファヌスラテン語:Stephanus、? - 752年3月25日) は、ローマのキリスト教聖職者。752年3月にザカリアスの次のローマ教皇に選出された。しかし、聖別を受け就任する前に死去したため、正式な教皇の中には数えられていない。

生涯

745年、ステファヌスは教皇ザカリアスにより司祭枢機卿に任じられた。彼に割り当てられた名義教会英語版サン・クリソゴーノ教会英語版であった。752年3月半ばにザカリアスが帰天すると、同月23日にステファヌスが新教皇に選出された。ところが、ステファヌスもその数日後に脳卒中に倒れ、ローマ司教就任のための聖別を受ける間もなく帰天した[1][2]

「教皇ステファヌス」とその代数

当時の教会法英語版によれば、教皇の任期は聖別された時点から始まるものであった[3]。そのため、本項で述べている教皇選出者ステファヌスは、教皇の一人に数えられることがなかった[4]。16世紀以降、教皇選挙で選出された時点で教皇と見なすようになり[4]、教皇選出者ステファヌスは時代錯誤的に「教皇ステファヌス2世」と呼ばれるようになった[5]。しかし、1961年に「ステファヌス2世」の名が『教皇庁年鑑』から削られ[4][6]、1975年10月1日に正式に教皇の列から除外された[5]

現在において「教皇ステファヌス2世」とされているのは、教皇選出者ステファヌスの次に選出された人物である。なお、以降の「ステファヌス」(イタリア語からの転写ではステファノ)の名を持つ教皇の代数は「ステファヌス2世(3世)」のように書かれることもある[4][7]

脚注

  1. ^ Horace Mann, "Pope Stephen II" in Catholic Encyclopedia (New York 2013)
  2. ^ History's great untold stories: larger than life characters & dramatic ... By Joseph Cummins. National Geographic Books. p. 13.
  3. ^ Annuario Pontificio 2012 (Libreria Editrice Vaticana 2012 ISBN 978-88-209-8722-0), p. 11*
  4. ^ a b c d バンソン, p. 52.
  5. ^ a b For example, see Rev. Joseph Deharbe, S.J., A Full Catechism of the Catholic Religion (translated by Rev. John Fander; 1863), p. 60-61.
  6. ^ Richard P. McBrien, Lives of the Popes (Harper Collins 2013 ISBN 978-0-06228834-9), p. 121
  7. ^ 歴代教皇”. カトリック中央協議会2014-12-12. 2021年4月28日閲覧。

参考文献

  • マシュー・バンソン 著、長崎恵子・長崎麻子 訳『ローマ教皇事典』三交社、2000年8月。ISBN 4-87919-144-2 

関連項目


「ステファヌス (教皇選出者)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ステファヌス_(教皇選出者)」の関連用語

ステファヌス_(教皇選出者)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ステファヌス_(教皇選出者)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのステファヌス (教皇選出者) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS