ザッハドと使徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 10:29 UTC 版)
「されど罪人は竜と踊る Dances with the Dragons」の記事における「ザッハドと使徒」の解説
ザッハド・ダノン・イエッガ 史上最多の殺人を犯した殺人王。公式には13歳の時に恋人を惨殺し、それから逮捕されるまでの53年間、数千件にも及ぶ殺人を続けたとされる。一方で学問に関しての天才的な頭脳を持ち、咒式生物学や咒式宇宙理論の分野に大きな影響を及ぼし、多くの人間の命を救ってもいる。世界の敵の一人だが戦闘型ではないとされる。 その正体はエミレオの書に本体が宿る伯爵級の大禍つ式で、人間の世界と禍つ式の世界を繋ぐウゥグ・ロンナの門を顕現させるための鍵。人間の子供と入れ替わって80年以上を生きており、本人も自分が鍵だとは思っていなかった。人間と大禍つ式の両特性を備えている。最期はエミレオの書を使ったユラヴィカに死闘の末に禍つ式だけでなく人の両方の特性も持っていたため勝ちを譲った。彼らの中では戦闘向きではないが世界の敵の1人。 アンヘリオ ザッハドの使徒の中でも最悪の一人とされる、今までに900人以上を殺害した殺人者。その犯行の手口から"金剛石の殺人者"や"動く断頭台"の異名を持つ。魔杖剣なしで咒式を発動できる特異体質であり、7冊のエミレオの書を所持する超級の咒式士。祝祭と称してエリダナへやって来て、数々の殺人劇を起こして災厄をもたらし、ガユスやギギナ、パンハイマらと対峙する。 今までの悪行から、世間または当局からはザッハドの使徒の一人と認識されているが、本人曰く「ザッハドに対して敬意も持たないし、使徒ではない」とのこと。使徒と認められるにはエミレオの書を所持していることが条件の一つであるが、彼はエミュレリオの遠い子孫であり、家にもともと伝わっていた書を所持しているだけにすぎない。 生まれつき、その異名通り何事にも左右されず全てを他人事のように思う異常な精神を持っている。また人間観に独自の観点を持ち、無価値と判断した人間を殺害した際には"再配分"と称し、自身の持つ莫大な資産から価値ある未来の可能性があると判断した者、技術または組織に多額の寄付をしている。この行為から、悪評とは正反対の"百合の紳士"という異名を持つ。自身の精神構造または思想についてアンヘリオは誇大妄想狂と評している。 ペトレリカの死に対してすら何も感じず、また全てはパンハイマの思惑通りだったことを知って精神が崩壊。エミレオの書を求めるザッハドに一撃で殺された。 ウブシュシュ 額を司るザッハドの使徒で祝祭の主催者。狂的な<ボク>と理知的な<僕>の二重人格。 エミレオの書への執着からエミュレリオが自らの意識を<愚者ウブシュシュ>の力でエミレオの書に拘束させ、半永久的な寿命と不死性を得た姿。<ボク>はザッハドに作られた人格で、<僕>は<ボク>の演技。本来の人格である<儂>を隠し、散逸したエミレオの書を集めるためザッハドやアンヘリオを利用していたが、ザッハドの掛けていた保険によりエミレオの書を渡してしまい、書との繋がりを断たれて急激に老化し死亡した。 キンジョウ・カジフチ 右拳を司るザッハドの使徒でテンゼンの妾腹の子。電磁磁場系咒式で黒い砂を操り、震電流空手を完成させるため強者との戦いを求める武人にして戦闘狂。数百歳の竜を正面から一対一で殺害する超級の咒式士であり、古き巨人並の戦闘能力を持つとも言われ、ギギナですら一対一では勝利できなかった。<彷徨するハーコン>というエミレオの書を所持しているが作中では一度も使わなかった。 血の祝祭では強者であるアンヘリオを追ってエリダナに出現。アンヘリオやロレンゾ達と交戦し、ホン・ロンの放った核融合咒式を受けて死亡した。アンヘリオをして最強の使徒と言わしめるほど。 メレニボス 右目を司るザッハドの使徒で見えずのメレニボスと称される。エミレオの書である<肉腫のニニギ>を所持し、これにより他者の肉体との融合を可能とする。主に他者の体内から対象を暗殺するという手法で犯行を重ねてきた。 血の祝祭の勝者となるべく、<指先>の体内に潜みながら得点の高い者を殺せる隙を窺い、警察署内でハーライルを殺害しようとするも偶然から失敗。追跡するガユスらと市街戦を繰り広げる。最終的にはガユスと融合して体内から脳か心臓を破壊しようとするが、ガユスの自身を巻き込んだ形での爆裂咒式を間近で食らい負傷。最後は核融合咒式で跡形もなく消滅して死亡した。
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