ギャラガ''88とは? わかりやすく解説

ギャラガ'88

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/28 04:40 UTC 版)

ギャラガ'88
Galaga '88
ジャンル 固定画面シューティング
対応機種 アーケードゲーム
開発元 ナムコ
発売元 ナムコ
音楽 川田宏行
シリーズ UGSFシリーズ
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板(2.19メガバイト
稼働時期 198712011987年12月1日
1988
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス 2方向レバー
1ボタン
システム基板 マザーボードシステム87
CPU MC6809 (@ 1.536 Mhz)
MC6809 (@ 1.536 Mhz)
HD63701 (@ 1.536 Mhz)
サウンド MC6809 (@ 1.536 Mhz)
YM2151 (3.57958 Mhz)
Namco CUS30 (@ 96 kHz)
DAC
ディスプレイ ラスタースキャン
縦モニター
224×288ピクセル
60.61Hz
パレット24ビットRGB
テンプレートを表示

ギャラガ'88』(ギャラガエイティエイト)は、1987年12月ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)によって作られたシューティングゲーム。日本国外版タイトルは『Galaga '88』。『ギャラクシアン』、『ギャラガ』、『ギャプラス』と続くシューティングゲームの一作で、現在はUGSFシリーズの一作として扱われる。

ゲーム内容

システム

ゲーム開始時に自機をシングル、デュアルにするかを選択する。選択するとゲーム開始。ステージに登場する敵をショットで倒していき、全ての敵を倒すとステージクリア。通常では固定画面でのシューティングゲームだが、他のステージでは縦スクロールするステージ(8~10、27~29)や、ボスキャラクターと戦う場面(10、29)もある。なお、これらのステージでも『ギャラガ』と同様自機は左右にしか動けない。

ディメンション・ワープ

ギャラクティック・ダンシング終了時に、それ以前のステージのどこかに隠されているカプセルを2個持っていると、次の次元(ディメンション)にワープすることができる。高次元のほうが高得点を期待できる代わりに強力な敵が出てくるために難易度は高くなる。なお、アーケード版では1-10終了時に強制的にディメンション2へワープさせられる。

PCエンジン版はディメンション4までだが、アーケード版ではディメンション5まである。ディメンション5ではすべての敵キャラクターが登場するために非常に難易度が高い。

ディメンションによってギャラクティック・ダンシングのパターンも変化する。

全29面終了時に、次元によって変化する4つのエンディングが用意されている。PCエンジン版ではディメンションに応じて勲章が表示される(裏面はなし)。

ギャラクティック・ダンシング

3・7・14・18・22・26ステージにて始まる、シリーズ作品での「チャレンジングステージ」にあたるもの。このステージでは、BGMに合わせて画面上で動き回る敵をできるだけ多く倒すのが目的。全ての敵(40機)を倒すとパーフェクトとなる。

このステージでレバーもボタンも全く操作しないと、シークレットボーナスが入る。

前作とは違って5機ずつ短時間に繰り返し現れたり、ボスが1機だけで飛んでくる場合もある。

破壊によって画面内から敵がいなくなったときに敵全滅ボーナスとして高得点が与えられるため各編隊を全滅させるだけでなく、連続して敵が出現するとき、最初に出現即破壊を繰り返すと全滅ボーナスを何度も取ることが出来る場所がある。

パワーアップシステム

デュアルファイター、トリプルファイターになる方法は以下の通り。デュアル、トリプルとも方法は全く同じである。

  1. ボスギャラガのトラクタービームを受け、捕虜になる。
  2. 捕虜を連れてきたボスギャラガが飛んできたらショットで倒す。
  3. 救出された戦闘機と合体する。合体は自動で行われる。また合体した際には若干の無敵時間が発生する。


例外的にトリプルファイターとなる方法として、トリプルファイターカプセルを取るとシングル、デュアルいずれの状態からも一気にトリプルファイターとなる。トリプルファイターカプセルは4-15、2-25、3-25、4-25、5-25の最後の敵が出す。ただしそのステージでカプセルが2回以上出ていない状態で、合体ゴエイを最後に倒してしまうと登場しない。

デュアル、トリプルの状態でダメージを受けると自機が1機破壊される。なお、その際に若干の無敵時間が発生するため、複数の機体が一気に破壊されることはない。

敵キャラクター

ボス
前作同様、2発撃たないと倒せない。トラクタービームを発射し、自機を捕虜にしようとしてくる。飛行中のボスを倒すと少しの間敵が弾を撃たなくなる。基本的には4機が隊列の最上段にいるが、ディメンション5では2機しかいない。グラフィックパターンは次元によって異なる(4種類)が、動きなどは同じ。
ゴエイ
ボスの下に待機する。前作のようにボスと一緒に飛来はしてこないが、2機が合体して襲い掛かってくる。合体ゴエイを倒すとディメンションワープに必要なカプセルを出すことがある。グラフィックパターンは次元によって異なる(4種類)が、動きなどは同じ(ただし15ステージを境にパターンが変化する)。
ザコ
前作同様基本的には編隊で最も数が多く、画面下で1回転して背後からも体当たりを狙ってくる。ステージ4以降は総攻撃が近くなると分裂ギャラガになり、すべて倒すとボーナス点数が入る。グラフィックパターンは次元によって異なる(4種類)が、動きなどは同じ(ただし15ステージを境にパターンが変化する)。
ドン
ディメンション1から登場。倒すと花火のように爆発する。総攻撃になると爆発と同時に子供4機を吐き出す。すべて倒すとボーナス点が入る。
ニン
ディメンション2から登場。ステージ開始時は卵上の状態で現れ、静止中ともどもこの時は1発で倒せる。飛行パターンは直線的で、静止すると手裏剣状の弾を3発吐き出す。飛行中は3発当てないと倒せないが、1発でも当てると画面下で消滅し、隊列に戻らない。
パン
ディメンション3から登場。ドンに似ているが、弾を撃ち込むと膨らみだす。そのため自機の弾が通りにくくなるばかりか敵弾が陰になりやすくなる強敵。4発当てると倒せる。
カン
ディメンション4から登場。登場時と待機中は硬い体に守られ破壊できない。飛行中に黄色くなった時しか倒すことが出来ないが、他の敵よりも点数が高い。
巨大ギャラガ 
3種類あり、編隊形成時に先頭にいる。逃げるものと体当たりしてくるものがいる。4発当てると倒せる。
クイーンギャラガ
アーケード版のステージ10に登場。一定の間隔で4発の弾を発射し、通常の敵キャラクターも護衛で攻撃してくる。
キングギャラガ
ステージ29に登場する最終ボス(PCエンジン版のみ、ステージ10にも登場)。ディメンションによって形態が異なるが攻撃方法などは同じ。アーケード版ではギャラクティック・ダンシングの後やディメンションワープ時に顔出しがある。PCエンジン版ではそれぞれ「ニョホホボス」「ダイダイボス」「カメハメボス」「ハーイハーイボス」と名づけられていた。 


  この他、ギャラクシアンに登場したエイリアンなど、ギャラクティックダンシングにのみ登場する敵や、縦スクロールステージや編隊形成時に現れる障害物(クリスタル、隕石、アメーバ)もいる。

他機種版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 ギャラガ'88
Galaga '90

198807051988年7月5日
1989年
PCエンジン ナムコ ナムコ
NEC-HE
2メガビットHuCARD[1] NC63002
TGX002218
-
2 ギャラガ'88
199006301990年6月30日
X68000 マイコンソフト 電波新聞社 5インチフロッピーディスク - -
3 ギャラガ'91
199110251991年10月25日
1991年
ゲームギア ナウプロダクション ナムコ 1メガビットロムカセット[2] T-14057 -
4 Namco Museum: 50th Anniversary
ナムコミュージアム アーケードHITS!

200508302005年8月30日
200601262006年1月26日
PlayStation 2 Digital Eclipse ナムコ DVD-ROM SLUS-21164
SLPS-25590
-
アーケード版の移植
5 ギャラガ'88
200703202007年3月20日
Wii
バーチャルコンソール
バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
PCエンジン版の移植
6 ギャラガ'88
ナムコ・ゲームス
200705012007年5月1日
iアプリ ウインドリーム バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
7 ギャラガ'88
ナムコEZ ゲームス
200802262008年2月26日
EZアプリ
(BREW)
ウインドリーム バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
8 ギャラガ'88
ナムコ・ゲームス
200804012008年4月1日
Yahoo!ケータイ
S!アプリ
ウインドリーム バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
9 ナムコミュージアム バーチャルアーケード
200811042008年11月4日
200905152009年5月15日
200911052009年11月5日
Xbox 360 バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス DVD-ROM - -
アーケード版の移植
10 ギャラガ'88
200906232009年6月23日
Wii
(バーチャルコンソールアーケード)
バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
アーケード版の移植
11 ギャラガ'88
201103172011年3月17日
PlayStation 3
PlayStation Portable
ゲームアーカイブス
バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
PCエンジン版の移植
12 Galaga 30th Collection
201106092011年6月9日
iOS バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
13 ナムコミュージアム
201707282017年7月28日
201707282017年7月28日
201707282017年7月28日
Nintendo Switch バンダイナムコエンターテインメント バンダイナムコエンターテインメント ダウンロード - -
アーケード版の移植
PCエンジン版
1988年7月15日PCエンジンのHuカードで発売。発売時のROM容量の都合でアーケード版よりディメンションが1つ減っていたり、ワープ時のカット絵などの細かい演出が削除、スクロールステージの隕石などの配置が変更されるなどの相違点はあるが、ギャラクティック・ダンシングは全て再現されており(一部のディメンションではパターンが入れ替わっていたり、PCエンジン版オリジナルの動きもあるステージもある)、ゲームバランスも改良されてより遊びやすい仕上がりとなった。また、裏技で裏面も遊べる仕様で、難易度の上昇や編隊形成時の動きの変化、背景色の変更、カプセルの種類の追加(連射数や移動スピードのアップ、1UP)などが盛り込まれた。なお裏面では背景の銀河は表面のディメンションと違う色になったり、灰色(アーケード版のディメンション5と同じ)になるステージもある。惑星ギャラガ表面ステージでは一部のディメンションの背景が敵弾に近い色に変更されているため、難しくなっている。
海外出荷のTurboGrafx-16版は、1990年に発売された関係でタイトルが『ギャラガ’90』に変更して発売。
X68000版
1990年6月30日X68000で発売。アーケード版を忠実に移植したものとX68000独自のアレンジモードを収録。アレンジモードではギャラクティック・ダンシングにナムコのキャラクターが、ナムコのゲームのBGMをアレンジした音楽とともにオリジナルのダンスを披露する。エンディングもアレンジBGMにゲーム効果音を織り交ぜた荘厳な曲が流れながら自機キャラクターが登場。
ゲームギア版
1991年10月25日ゲームギア用に『ギャラガ'91』というタイトルで発売。ステージ数の削減やトリプルファイターに合体できないなど、内容や仕様はゲームギアに合わせて大幅にアレンジされている。
PlayStation 2版
2006年1月26日PlayStation 2用ソフトで発売された『ナムコミュージアム アーケードHITS!』に収録。
バーチャルコンソール版
2007年3月20日より、WiiバーチャルコンソールにてPCエンジン版を配信(要600Wiiポイント)。
バーチャルコンソールアーケード版
2009年6月23日よりWiiバーチャルコンソールアーケードにてアーケード版を配信開始(要800Wiiポイント)。
Xbox 360版
2009年11月5日発売のXbox 360用ソフトの『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』に収録。
ゲームアーカイブス版
2011年3月17日ゲームアーカイブスPSPPS3)にてPCエンジン版を配信開始。
iOS版
2011年6月9日より配信のiOS用アプリ『Galaga 30th Collection』に収録。
Nintendo Switch版
2017年7月28日発売のNintendo Switch用ソフトの『ナムコミュージアム』に収録。
テーブルモードの場合、本体画面を縦にしたプレイも可能。

評価

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 33/40点 (PCE)
(ゴールド殿堂)
PC Engine FAN 23.06/30点 (PCE)[1]
受賞
媒体 受賞
第2回ゲーメスト大賞 年間ヒットゲーム28位 (AC)[3]
アーケード版

ゲーム誌「ゲーメスト」の企画「第2回ゲーメスト大賞」(1987年)で、読者投票により年間ヒットゲーム28位を獲得している[3]

PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは9・8・8・8の合計33点でゴールド殿堂入りを獲得、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.06(満30点)点となっている[1]。なお、この得点は、1993年時点でのPCエンジンソフト全485本中87位である[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.09 4.08 3.89 3.82 3.79 3.39 23.06

関連項目

脚注

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  1. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 73頁。
  2. ^ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」、『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店1993年7月15日、 109頁。
  3. ^ a b 「ゲーメスト大賞11年史」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社1998年1月17日、 22 - 23頁、 ISBN 9784881994290

外部リンク


ギャラガ'88

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 01:54 UTC 版)

ギャラガ」の記事における「ギャラガ'88」の解説

ギャプラス続編。デュアルファイターだけでなくトリプルファイターにもなれる。チャレンジングステージは「THAT'S GALACTIC DANCIN'」と題したものになっており、専用BGM合わせてギャラガが踊るような動きをする。

※この「ギャラガ'88」の解説は、「ギャラガ」の解説の一部です。
「ギャラガ'88」を含む「ギャラガ」の記事については、「ギャラガ」の概要を参照ください。

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