カロッゾ・ロナ
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「機動戦士ガンダムF91の登場人物」の記事における「カロッゾ・ロナ」の解説
Korozo Ronah 声 - 前田昌明 クロスボーン・バンガードの総司令官。45歳。ナディアの夫で、ドレルとベラの父。 「鉄仮面」と呼ばれ、常に頭部を覆う仮面(小説版ではプラチナ製とされる)を被っている。素顔を隠しているため、カロッゾ本人ではなく影武者であるとする説もある。ベラとマイッツァーが再会した際の回想で以前の素顔が確認でき、頭髪は紫色であるが、小説版上巻扉絵のロナ家の集合写真のイラスト(美樹本晴彦による)では金髪になっている。 小説版によれば、結婚前の名前はカロッゾ・ビゲンゾンで、ヨーロッパ貴族の末裔もいる家系の生まれである。大学院では、バイオ・コンピューターに関する研究をおこなっている。ハウゼリーの結婚式が終了した夜、婚約者のナディアによってマイッツァーに引き合わされるが、おじけるところもなく、彼の目にも「合格」と映ったという。婿入り後はバイオ・コンピューターの開発に能力を示すとともに、マイッツァーやハウゼリーとの相性も良好である。自身の存在すべてをC・V設立とその大義実践に投げ打つ決意と、研究課題である人の意志の強化策「ラフレシア・プロジェクト」を自身の肉体を賭けてテストすることをマイッツァーに伝えるが、「今はやめておけ」と保留される。しかし、ブッホ・コロニーの住民構成を多国籍にして地球連邦での地位を高めるためや人質として、社外の人間を移住させることを提案し、宇宙世紀0116年5月にまずは若い芸術家とスポーツマンに教育の場を提供する。 ハウゼリーが暗殺された0118年から1年をかけて自身を「強化」し、翌0119年からラフレシア・プロジェクトを発動。鉄仮面を着け、マイッツァーからC・Vの指揮権を委譲される。隊員たちへの訓示の中で同隊の真の目的が「旧来のシステムに取り込まれた人々の粛清」、すなわちコスモ・バビロニア建設の尖兵としての虐殺であることを告白するも支持を得る。 漫画『F90FF』では、0115年頃にはマイッツァーからブッホ・コンツェルンの私兵集団「バーナムの森」の指揮を委ねられている。また、0116年1月22日にはサイド1コロニー「ロンデニオン」のホテルで、フォンセ・カガチから地球のブリエット家と木星との縁談について相談を受けている。 漫画『機動戦士ガンダムF91プリクエル』でも、上記のマイッツァーからのC・Vの指揮権委譲や、隊員たちへの訓示の場面が描かれた。なお前者の場面では鉄仮面のデザインがやや異なる(初期稿に近い)。 0123年3月16日、C・Vの総司令官としてフロンティアIVの制圧を指揮(小説版より)。26日、フロンティアIV政庁舎前で開催された式典で演説をおこない、その際に反対派によって頭部に狙撃を受けるも、仮面は銃弾を跳ね返す。 30日にフロンティアIを、地球と月の人類を抹殺するために極秘裏に開発していた自動殺戮兵器「バグ」の実験場として解き放ち、コロニー内部の人間を無差別に虐殺する。小説版によれば、この作戦はマイッツァーを含むすべての人々が反対することが確実なため隠密裏に実施する必要があるが、テスト結果が間違いないものと確認できれば、C・Vのすべての人々の口を封じることができると確信している。また、今後マイッツァーには隠居してもらうつもりでもあるため、これについて認可を受けるつもりはなかったという。そして、これにより隠者として世の指弾のすべてを受けるために素顔を隠したとされる。 バグのコントロール艦であるガル・ブラウを撃沈された際には、それがベラによるものと確認されていないにも関わらず「家庭の問題だからな」と言い、モビルアーマー・ラフレシアに搭乗して出撃。連邦軍の月からの援軍を全滅させる。ガンダムF91およびビギナ・ギナとの戦闘ではコックピットから平然と生身で宇宙空間に飛び出し、ビギナ・ギナのコックピットを素手でこじ開け、反抗するベラを放り出す(その際の会話で、強化人間になった理由を「人類の10分の9を抹殺しろと命令されればこうもなろう」と述べている)。その後F91の「質量をもった残像」に翻弄され、テンタクラー・ロッドでみずからのコックピットを攻撃して自滅する。
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