カルチュア・コンビニエンス・クラブによる運営とは? わかりやすく解説

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カルチュア・コンビニエンス・クラブによる運営

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 23:36 UTC 版)

武雄市図書館・歴史資料館」の記事における「カルチュア・コンビニエンス・クラブによる運営」の解説

2012年5月4日武雄市書籍音楽ソフト映像ソフトレンタル・販売大手チェーンTSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC)を、当館の指定管理者にすることを発表した民営書店である代官山蔦屋書店手本にすることが特徴で、蔵書数20冊、年中無休とし、開館時間を9時から21時に拡大するなど、サービス向上を図るとした。当時武雄市であった樋渡啓祐東京代官山蔦屋書店感銘を受け、CCC社との連携思いついたという。若年層普及しているTカードでのポイント付与により、若者図書館利用促す狙いもあった。 「樋渡啓祐#ツタヤ図書館問題」も参照 最大話題となったのは、図書館貸出カードCCC社が展開するTカード」を採用したことである。 地方自治体運営する市立公共図書館において、個人思想信条嗜好などが反映される図書貸出履歴が、一民間企業ビッグデータとして活用されることを危惧する指摘があった。これに対し樋渡は「貸出情報個人情報には当たらないというのは僕の持論」と延べ、「図書館の自由に関する宣言」についても「一般社会には何ら法規性はない」と述べた構想発表当初は、図書館利用カードTカードへ完全移行する計画であったが、一部市民らが個人情報の流出恐れるなど反発があり、結果としてTカードまたは新たに発行する図書利用カードいずれか選択制に変更された。 Tカード場合には図書貸出時にTポイント付与する貸出カードの有効期限は、Tカード図書利用カードいずれも発行日から3年。 市によると、事前利用者登録およびカード更新では、約3400名中95%の利用者Tカード選択したこのため大半利用者図書貸出履歴が一民間企業ビッグデータとして蓄積される、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}日本初世界初)の[要出典]公設公共図書館となった図書館流通センターをはじめ、公共図書館民間委託先行各社にはそのような事例はない。 「図書館の自由に関する宣言」は、戦後日本公共図書館における倫理綱領として機能してきたが、司書など図書館関係者向けのものであり、広く一般に知られていたわけではなかった。しかし武雄市図書館Tポイント導入期に議論が起こることとなり、図書館情報学研究者岡部晋典はこれを評して近現代図書館史の一つターニングポイントにもなりえると書いている。 さらに同年8月14日には、図書館スターバックスコーヒー出店することも発表図書館内の座席では館内購入した飲料や、持ち込んだ水筒スターバックス店内には持ち込み不可)に入れた飲料などを飲みながら、蔵書閲覧できるようにした(食事不可)。 CCC社長当時増田宗昭は、2013年8月27日講演において、武雄市図書館を「名前は図書館だが、本のレンタル屋だ」と表現したウェブサイト掲載後、該当部分文言修正している)。資料収蔵図書貸出の場といった従来図書館像にしばられない新・図書館構想」を掲げCCC初め企画・運営取り組んだ図書館となった樋渡は、この事例全国的に新し図書館ロールモデル手本例)」にする意向繰り返し表明した。なお、2013年には宮城県多賀城市新図書館建設際しCCCとの連携発表同年には神奈川県海老名市CCC図書館流通センター共同事業体を海老名市立図書館指定管理者選定している。 2012年11月1日から2013年3月31日まで、リニューアルに向け蔵書自動貸出機への対応や館内改修のため休館2013年4月1日よりリニューアルオープンした。 公共図書館としての機能民間書店としての機能混在した、CCC指定管理者とする公共図書館では、無料飲み水提供されなくなったことに関して婦人会で「千円図書館」だと話題になったことが、2013年平成25年6月10日武雄市議会本会議一般質問紹介されている。また、武雄市図書館利用状況調査した慶応義塾大学文学部教授糸賀雅児は「図書館というより公設民営ブックカフェ」と評した指定契約制度移行後の職員の身分以下のとおり給与水準CCC基準ではなく従前市職員基準同等とし、新たに通勤手当支給されるようになった館長:市の嘱託職員CCC契約社員給与CCCから支給歴史資料館指定管理対象外館長兼務し、市の嘱託職員としての身分も持つ。 市の正職員司書配置転換 市の嘱託職員司書CCC職員 2016年4月からは、3月退職した武雄市職員(こども教育部長)が館長就任した

※この「カルチュア・コンビニエンス・クラブによる運営」の解説は、「武雄市図書館・歴史資料館」の解説の一部です。
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