カピラヴァストウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 22:59 UTC 版)
「ブッダ (漫画)」の記事における「カピラヴァストウ」の解説
ブッダ(シッダルタ)の祖国で、彼自身も属するシャカ族の国家。劇場アニメではシャカ国と呼称。ヒマラヤのふもと付近に位置する小国。君主はブッダの実父であるスッドーダナ王。政治的には隣国のコーサラ国からの侵略を頻繁に受けており、王もシャカ族の民もコーサラに怯えている。バンダカが王であった時期、コーサラ国とは戦争をしており、その際は攻め滅ぼされることはなかったものの、シッダルタ出家の数年後にコーサラ国王パセーナディを欺いた(王妃として送った女性がシャカ族ではなく低カーストの隷女だった)ことが発覚し滅ぼされ、正式に属国となっている。国家の滅亡後スッドーダナは戦犯として投獄され、シャカ族は奴隷の身分に落とされた。 数年後、カピラヴァストウ領を支配していたコーサラ国の王子ビドーダバがブッダの説得に応じ帰依したことで開放され、国家としてのカピラヴァストウは短い期間復活した。だが間もなくコーサラ国による長年の占領と過酷な支配に恨みを爆発させたシャカ族の過激派がコーサラに報復戦争を挑んだことにより返り討ちに遭い、完全に滅亡した。また、シャカ族もスッドーダナなど王族をはじめとした、コーサラ国に逃れてきたごく一部の非戦派やブッダの弟子を残して部族としては滅亡した。 ブッダの弟子ではアナンダ、ダイバダッタなどがシャカ族の出身である。
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カピラヴァストウ(登場人物)
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スッドーダナ カピラヴァストウ国王。シュッドーダナ、スッドダーナとも。漢訳仏典では浄飯(じょうぼん)王。ブッダの父。コーサラ国の脅威に怯えている。シッダルタの出家後、一時的に遠縁であるバンダカに位を譲ったが、バンダカの戦死後に復位した。その後自身の在位中に国は滅亡した。 マーヤ スッドーダナの妃で、ブッダの母。劇場アニメではマーヤー。漢訳仏典では摩耶夫人(まやぶにん)と表記。出産の為に里帰りをする途中でブッダを産む。里帰りの必要がなくなったため引き返しカピラヴァストウへ戻るもその途中で病に倒れ、カピラヴァストウへ到着し夫である王に子を託すと使命を遂げたかのように死去した。 パジャーパティ ブッダの生母マーヤの妹で、スッドーダナ王の後妻でありブッダの継母。パーリ語ではマハー・パジャパティ、サンスクリット語ではマハー・プラジャーパティー。漢訳仏典では摩訶波闍波提(まか・はじゃはだい)と表記。血縁上ではブッダの叔母にあたる。死去した実母マーヤの代わりにブッダを育て上げ、作中でブッダ本人が「お母様」「母上」と呼ぶのは彼女のことである。本作では王族のままで出家の描写がされないまま完結しているが、仏典では仏弟子となり出家している。仏教史上初の女性出家者といわれている。 ヤショダラ シッダルタの妃。ブッダの生母マーヤ、養母パジャーパティと同じコーリヤ(拘利)族出身。劇場アニメではヤショーダラ。サンスクリット語やパーリ語による原典ではヤソーダラー。漢訳仏典では耶輸陀羅(ヤショダラ)と表記。スッドーダナの妹であるアミター妃の子で、シャカ族に嫁ぎシッダルタと結婚、ラーフラを生む。本作では王族のまま出家の描写が見当たらないが、仏典ではマハーパジャパティと共に出家。史上初の女性出家者達の一人である。 ラーフラ 出家前のシッダルタとヤショダラ妃との間に生まれた息子。漢訳仏典では羅睺羅(らごら)と表記。本作ではシッダルタが出家した日の未明に誕生。ブッダに再会した後、ブッダに帰依。本作では出家を願い出るも断られ在家弟子に留まっていたが、母国滅亡後ブッダ一行に加わる。ブッダが最後の旅に出る際は同行を願ったが、留まるように諭された。仏典では出家している。仏典では出家後もブッダの実子であるが故に他の弟子らより特別扱いを受けたり、高慢な性格があったと記録されている(後にこれを改めたという)。 バンダカ 架空の人物。 カピラヴァストウ王家の遠縁に当たる武人でダイバダッタの実父。弓の名手。傲慢かつ短気な性格で、最初はコーサラ国でチャプラと技比べを行い、その後スッドーダナ王に招かれてシッダルタの教育係になる。 シッダルタ出家後はスッドーダナ王を半ば脅迫する形で王位を簒奪しヤショーダラを己の妻にしようと試みるが拒絶され、半ばやけで丸々と太った貴族の娘(ダイバダッタとアナンダの母親)を抱く。その後コーサラ国との戦いで功を上げ、高らかに自らが国王であることを宣言するが、直後にコーサラ兵の投槍が命中し落命する。死去後に息子のダイバダッタが生まれている。 ベーランダ 架空の人物。シャカ族の騎士。親兄弟をコーサラ国軍に殺害された復讐のため反乱の仲間を結集する。 タッタの暴走に呼応して蜂起するが、鎮圧され戦死。
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