アシュラン公国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 17:12 UTC 版)
血縁的にはラアルゴン寄りであり、皇帝の血筋が絶えた時一番皇位を継ぐにふさわしい家系であったが、ワングの讒言によりゴザ15世により滅ぼされた一族の生き残り。表向きはラアルゴン帝国に従属していたが、父や一族の敵を取るためラアルゴン帝国へ復讐する。その野望はやがて宇宙を手にするという野望へと変わり、アシュラン戦役へとつながる。 ティン・ルウ アシュラン3兄弟の長兄で、アシュラン公国の車椅子の公王。先代ティン・マオが殺された時はまだ若かった為地下へ潜り復讐の機会を待った。アザリンとは乳兄弟の間柄で彼女より4歳年上。一番仲が良く、アザリンは彼を本当の兄のように慕っていた。 ラアルゴン帝国と惑星連合の戦争に乗じて漁夫の利を得るため、和平交渉の途上にあったゴザ15世を暗殺。惑星連合の仕業に見せかけ、和平を御破算にした。その後「アスキルト平和条約」で停戦が結ばれると、再び両軍に破壊工作を仕掛け、それに釣られたラアルゴン帝国は停戦を破棄。両者の主力艦隊が出払った隙にラアルゴンと地球を急襲、両者を手中に収めた。 彼が車椅子なのはアザリンが原因ではあったが、恨んではいない。 1度は銀河系を統一したが、タイラーなどが反旗を翻した。最後はアザリンとの一騎討ちを演じるがイサムが放った銃撃により死亡。2人に銀河の平和を託す。 実は車椅子を使用するようになってすぐに元通り歩けるようになってはいたのだが、「何かと都合が良かった」ため、対外的には車椅子のままでいたことが一騎討ちの際に明らかとなる。 ティン・ラオ アシュラン3兄弟の次兄でラットバルト選帝公。アザリンより1つ年上。3兄弟の中では最も冷徹であり、侵略した土地を制圧するには一番適した性格と言われていた。 ラアルゴン、そしてアザリンを一番憎んでいたと思われていたが、ルウやシュンは彼を「一番アザリンを愛していたかもしれない」人物と評した。アザリンとの一騎討ちで死亡。 ティン・シュン アシュラン3兄弟の末弟でイザリア辺境伯。アザリンとは同い年。その立場のせいか実力はあるがやんちゃ坊主の雰囲気が拭えず、主催したパーティーで乱闘騒ぎが起こった際、本来ならば抑える立場であるにもかかわらず、乱闘を見るや否や嬉々として参加した。 一族の敵ではあるがアザリンを憎むことはできず、彼女の安全をタイラーに託した程。 アシュラン戦役では圧倒的な物量で惑星連合・ラアルゴン両軍を追い込むも、「樺太」を得たタイラーの前に完敗。2人の兄の死亡や潔い降伏により、銀河最辺境伯に封じられることで生き延びる。 ティン・リィカ アシュラン大公妃、ルウらの母親。アザリンの母親が乳の出が悪いことから、乳母を引き受ける。その縁から、アザリンは実の母のように慕った。丈夫な女性ではあったが、辺境惑星ザクソニアで質の悪い風土病にかかり、発病からわずか3日で死去した。 ギオウ・ガイ アシュラン大公家に仕える若き貴族。戦乱から遠く離れた宙域で育ったため、実戦経験に乏しい。アシュランが地球を制圧した後に艦隊司令官として小惑星帯で待機していたところ、タイラーの代理であるヤマモト率いる反乱艦隊の奇襲によって大打撃を受け、小艦艇を楯に逃亡しようとしたところ、その行為を嫌悪したドム艦隊の精密射撃によって乗艦「阿波」を撃ち抜かれ、不名誉な戦死を遂げた。 パーセルミ 古くからアシュラン家に仕える男爵、戦艦同士の一騎撃ちにおいて、ラオの部下として「紀伊」に乗艦。白兵戦となった際にキーナンと戦う。互いに実力の全てを出し切った末に、アキレス腱を寸断されて失神した。 ロコフ 古くからアシュラン家に仕える準男爵、戦艦同士の一騎撃ちにおいて、ラオの部下として「紀伊」に乗艦。白兵戦となった際にクライバーンと対決、終始圧倒するが逆転狙いの閂(相撲の技)によって肘を砕かれ戦意喪失した。 ドナー卿 古くからアシュラン家に仕える貴族、戦艦同士の一騎撃ちにおいて、ラオの部下として「紀伊」に乗艦。白兵戦となった際にアンドレセンと戦う。機敏な動きと多彩な蹴り技で圧倒するが、一瞬のスキをつかれ後頭部を蹴られ、敗北。 コトセット卿 古くからアシュラン家に仕える貴族、戦艦同士の一騎撃ちにおいて、ラオの部下として「紀伊」に乗艦。白兵戦となった際にヤマモトと対決。実力は伯仲しており、それゆえに一瞬で決着がついた。 パーカー卿 古くからアシュラン家に仕える貴族、戦艦同士の一騎撃ちにおいて、ラオの部下として「紀伊」に乗艦。白兵戦となった際にイサムと戦う。アシュランの5人の中では一番弱いが、それでもイサムとは技量も経験も雲泥だった。圧倒的実力差でイサムを追いつめ、かついたぶるように手加減するが、捨て鉢になったイサムが突き出した剣にヘルメットごと頭を叩き割られてしまった。
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