めざす

デジタル大辞泉

め‐ざ・す【目差す／目指す】

読み方：めざす

［動サ五（四）］

１ 到達・達成の目標とする。「頂上を—・して進む」「年内完成を—・す」

２ 目当てとして見る。

「—・すとも知らぬ闇ではあり」〈平家・六〉

[可能] めざせる

め‐ざ・す【芽差す】

読み方：めざす

［動サ五（四）］芽が出る。芽吹く。「柳が—・す」

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

めざす

出典:『Wiktionary』 (2021/09/11 09:23 UTC 版)

動詞：目指す

めざす【目指す、目差す】

1. (他動詞) ある物や場所を目標として進む。
   • 電車から降りて、淋しい田舎町を少し行き、ほかの電車の踏切を過ぎ、その先を左へ折れると、河岸の堤防に出た。目指す割烹旅館はまだだいぶ遠そうだった。（豊島与志雄『女心の強ければ』）
2. (他動詞) ある物事を目標としてその達成のために努力する。
   • その人の前に出ては我々の技のごとき児戯にひとしいと言った師の言葉が、彼の自尊心にこたえた。もしそれが本当だとすれば、天下第一を目指す彼の望も、まだまだ前途程遠い訳である。（中島敦『名人伝』）
3. (他動詞) 目当てとして見る。
   • 向うに目指す品物を置いて、これに向って呪文を唱え、印を結んで、錬磨の功を積むのだそうでありまする。（泉鏡花『湯女の魂』）

活用

発音^(?)

東京アクセント

め↗ざ↘す

京阪アクセント

めざ↗す

動詞：芽差す

めざす【芽差す】

1. (自動詞) 芽が出る。
   • 橘は芽ざしてより既に四十年を經たれども、未だ曾て花さかず實らず。（蒲原有明『春鳥集』）
2. (自動詞) 発する。起こる。
   • 『三四郎』に芽ざして『それから』に極度まで高まった恋愛の不可抗の力は、ついに正義を押し倒した。（和辻哲郎『夏目先生の追憶』）

活用

発音

東京アクセント

め↗ざ↘す

京阪アクセント

めざ↗す

動詞

めざす【目指す、目差す】

1. 目印を探す。
   • このときに、見えし星の影もなく、にはかに暗ふして、前後、途を失ふ。何の害もなかりしかども、有無に、道、見えず。目指すとも知がたし。（宿直草）

活用

めざ-す 動詞活用表（日本語の活用）

サ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
めざ	さ	し	す	す	せ	せ

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「めざす」の例文・使い方・用例・文例

• 天気が許せば、彼らは登頂をめざすだろう。
• 教育は潜在する能力の開発をめざすものだ。
• 世界新記録をめざす.
• めざす町が遠くに見えてきた.
• 解放をめざす社会運動
• 経済の向上をめざす国家や公共団体の政策
• 社会政策という,労働者の生活改善等をめざす国家の政策
• 他国を侵略して自国の拡張をめざす主義
• 未解放部落にかかわる不当な身分差別の撤廃と,平等な社会の実現をめざす教育
• (ある目標の)達成をめざす
• 自分の行為のめざす方
• 有機肥料の投入による土づくりをめざす農業
• 宗教の国際的結集をめざす運動
• 軍事的な力の増大をめざす政策
• チョンリマ運動という,社会主義建設をめざす競争運動
• カリスターンという,インドのシーク教徒が建設をめざす国
• グレートレーク諸国開発銀行という,地域経済開発をめざす金融機関
• ジャマヒリヤ式統合という,イスラム化の下での国家統合をめざす政治運動
• 大湖諸国開発銀行という,地域経済開発をめざす金融機関
• 大イスラエル主義という,イスラエルの拡張をめざす思想