まちおこし事業
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高度経済成長期に始まる地方での人口流出・過疎化を受けて、渥美半島でも地方自治体が中心となった地域おこし事業が展開されてきた。主な活動としては、「ご当地○○」ブームに便乗した地元アイドルやキャラクターの設定・PRのほか、特産品を利用した地域のブランド化などがあげられる。 渥美半島たはらブランド 地域経済の発展と田原市の知名度向上のため、地域の資源や特性をi活かした優れた産品をブランドとして認定する取り組み。市内で生産された農林水産品や加工品などを対象に、個人事業者や団体、法人などから申請を募っている。これらの産品は、認定基準である「たはららしさ」「独自性」「市場性」「将来性」の適合の可否や、現物検査などによって認定を受ける。2016年(平成28年)4月に行われた第1回の審査会では、60件の産品がブランド認定され、同年8月には第2回審査会が行われた。認定された品々は、田原市のホームページやパンフレットなどで紹介されるほか、田原市ふるさと納税の返礼品として使用される。 渥美半島どんぶり街道 <渥美半島たはらブランド> 渥美半島各地の店で、地元の魚介類や肉、野菜などを使った丼を提供する試み。田原市や商工会等からの『地産地消による地域の活性化』への呼び掛けに応じ、飲食店「グリル華」の経営者・神谷幸治によって発案された。神谷が委員長を務める「どんぶり街道どん丼おいでん委員会」が中心となって企画・運営している。2007年(平成19年)に10店舗でスタートしたこの企画は、スタンプラリーの実施などを通して支持を広げ、第4弾である2015年(平成27年)においては参加店舗数41にまで拡大したが、第6弾となる2019年(平成31年)においては、参加店舗は28店となっている。2011年(平成23年)からは「全国丼サミット」に参加、また地元小学校などでどんぶり街道を通した食育を行うなど、地域活性化にむけた活動を続けている。店の前に置かれた「黄色いのぼり」が、どんぶり街道加盟店の目印である。 貝づくし渥美 渥美商工会によって2007年(平成19年)に立ち上げられた、海産物による地域振興事業。その設立目的は、"渥美半島を「日本一の貝の半島」として地元の人に再認識してもらうと同時に、全国に向けて継続的にPR” することとある。主な活動内容は、 地元29店の事業所と協力し、渥美半島の豊富な海の幸を使った「自慢の貝料理」を提供する かつて祭りの日の家庭料理として作られていた「あさりの押し寿司」の復活と販売(販売は毎年1月中旬〜5月末日までの土・日・祝日限定) 渥美半島の貝類が旬を迎えること、また「貝」という漢字を崩すと「四」と「八」になることから、毎年4月8日を「貝の日」としてPRし、キャンペーンを企画する ことである。組織形態としては、渥美商工会を事務局に置く任意団体で、「貝づくし事業委員会」によって運営されている。 ご当地キャラ 渥美半島では「キャベゾウ」と「かいくん」の2種類が前線で活躍しており、ともに「渥美半島きらり観光大使」に認定されている。キャベゾウは身長・バスト・ウエスト・ヒップはともにキャベツ6個分で、その仕事は「田原市民まつりイメージキャラクター」である。[93]語尾に「きゃべ☆」を付ける傾向があり、2015年全国ゆるきゃらグランプリでは229位に入賞している。一方、かいくんは兄弟で1号、2号と区別されることがあり、弟のかいくん2号のキメ台詞は、「俺のかわいさに魅了されるといいよ♪(^^)」。[94]かいくんの仕事は「貝づくし渥美イメージキャラクター」であり、同年の全国グランプリでは173位に入賞した。 LA❀花ノたみ 2013年(平成25年)に結成された、田原市観光PRアイドルグループ。全国有数の花の産地である田原市の魅力を伝えるため、グループが“花のたみ”となって、花を中心とした田原の産業・観光のPR活動を行っている。「LA 花ノたみ」のグループ名は、サーフィンで有名な「田原の波(たはらのなみ)」の文字を並べ替えることで考案された。1期生はリーダーしおりと、さあちゃん・あやねんの3人構成、2期生はリーダーなみ率いる、のんのん・あん・あい・みいちゃんの5人グループで、現在は2期生なみ・あいと、3期生もかの3人が活動している。各地のPRイベントに参加するほか、自らが歌う曲を収録したCDを販売したり、ラジオ番組に出演するなど、その活動範囲は多岐にわたる。
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