なぞかけの要素とは? わかりやすく解説

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なぞかけの要素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/31 05:30 UTC 版)

アングロ・サクソン文学のなぞかけ」の記事における「なぞかけの要素」の解説

エクセター本なぞかけテーマ多岐にわたるが、それら全て読者心的部分訴えかけるものであったラテン語書かれ有名ななぞかけとは異なり、これらの英語で書かれたものは、読者に対してなぞかけをより難しくするための不明瞭な部分見当たらない。むしろ読者なぞかけ解き明かすため、言葉の意味二重性ダブルミーニング)やキーワードに気づかなければならない。しかし、いくつかのなぞかけについては、意見一致する答えがないものもあり、未だ議論余地残されている。 アングロ・サクソン人なぞかけケニングという修辞法用いていることで注目されているケニングとは、一般的な名詞変わって用いられる迂言法一種で、おもに古ノルド語アイスランド語の詩に用いられた。代称法とも呼ばれる。こういった言葉組み合わせによって、なぞかけの中でどの部分なぞかけとなっているかを熟慮することができた。また、それらは新し観点提示しなぞかけ主題詩的に具現化する役目果たしていた。 ケニング使用したなぞかけとして以下のものがある。 I am fire-fretted / and I flirt with Wind; my limbs are light-freighted / I am lapped in flame. I am storm-stacked / and I strain to fly; I'm a grove leaf-bearing / and a glowing coal. Based on a translation by Michael Alexander, "The Earliest English Poems" この類のなぞかけ口頭暗唱する際に最も効果的なもので、リズム拍子があり、口述芸術一種あるかのような行間すらもある。 心に描かれるものとして、酔っぱらったアングロ・サクソン人たちが大広間で詩の一節大声叫び響き渡らせている風景があるかもしれないエクセター本大聖堂勤めている筆者によって書かれているため、そのなぞかけ大部分宗教的な主題答えを持つ。宗教的な文面いくつかは「聖書」、「魂と肉体」、「と川」(キリストシンボルとしてしばしば用いられている。)に見ることができる。また、なぞかけ常識的な主題について書かれたものもあり、動物からインスピレーション受けたものもいくつか存在するそのうち一つの例が次のなぞかけである。これは魂と肉体についての記述である。 A noble guest of great lineage dwells In the house of man. Grim hunger Cannot harm him, nor feverish thirst, Nor age, nor illness. If the servant Of the guest who rules, serves well On the journey, they will find together Bliss and well-being, a feast of fate; If the slave will not as a brother be ruled By a lord he should fear and follow Then both will suffer and sire a family Of sorrows when, springing from the world, They leave the bright bosom of one kinswoman, Mother and sister, who nourished them. Let the man who knows noble words Say what the guest and servant are called.[1] Trans. by Craig Williamson, A Feast of Creatures: Anglo-Saxon Riddle-Songs (1982) エクセター大聖堂図書室エクセター本見つかったことで、宗教的な記述なぞかけ作用していることや、全てのなぞかけ宗教的な主題をもつ訳ではないことが判明したなぞかけ解答多く日常的常識的なものとなっている。また多く性的に下品な両義的意味をもつものも多くある。その例が次のなぞかけである。 I am wonderful help to women, The hope of something to come. I harm No citizen except my slayer. Rooted I stand on a high bed. I am shaggy below. Sometimes the beautiful Peasant's daughter, an eager-armed, Proud woman grabs my body, Rushes my red skin, holds me hard, Claims my head. The curly-haired Woman who catches me fast will feel Our meeting. Her eye will be wet.[1] Trans. by Craig Williamson, A Feast of Creatures: Anglo-Saxon Riddle-Songs (1982) 読者最初に気付一つ目答えたまねぎだろう。もし読者なぞかけ半分文章言葉遣い細心の注意払えばもう一つ答え男性器を指すことに気付くだろう。これら二つ答えどちらもこのなぞかけ答えとして正当であるが、一方無垢なものに対して、もう一方がとても卑猥だ。たとえエクセター本の中のいくつかのなぞかけ卑猥だったとしても、他の全てのなぞかけがそうであった訳ではない。むしろこういった卑猥な問いかけより、宗教的であった動物的であったりするものが多かったなぞかけめったにない構成原稿詰め込まれていたため、多くのものが構成自体異なっている。なぞかけ同士の間の境界線はしばし不明瞭であり、訳も比較的大雑把であることが多い。このようなエラー可能性があるにも関わらずに、なぞかけ主題おおむね保たれている。特に、エクセター本の中で見つかったなぞかけのうち、答え伴っているものは一つとしてない。実際にいくつかのなぞかけ今日まで返事のないままのものもある。それが次のなぞかけである。 I am noble, known to rest in the quiet Keeping of many men, humble and high born. The plunderers’ joy, hauled far from friends, Rides richly on me, shines signifying power, Whether I proclaim the grandeur of halls, The wealth of cities, or the glory of God. Now wise men love most my strange way Of offering wisdom to many without voice. Though the children of earth eagerly seek To trace my trail, sometimes my tracks are dim. [1] Trans. by Craig Williamson, A Feast of Creatures: Anglo-Saxon Riddle-Songs (1982) なぞかけ種類 これは専門家によって5種類分類するか、4種類分類する分かれることがある。ここでは次の二つ種類について言及する。 [本当なぞかけ] Archer Taylorによると、ほとんどのなぞかけこの分類に属する。 [首のなぞかけ] この類のなぞかけ出題者のみが答えを知るものであるため、ほとんど存在しない名前の由来は、「もしこの場面発生した場合、人の首(命)を守るため」である。 現代のこのなぞかけの例として、J・R・R・トールキン著書ホビットの冒険ビルボ・バギンズゴクリから逃げ出すために使用したなぞかけがこれに当てはまる。 この項目は、文学関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(プロジェクト:ライトノベルPortal:文学)。項目が小説家作家場合には {{Writer-stub}} を、文学作品以外の本・雑誌場合には {{Book-stub}} を貼り付けてください

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