《四十住》の正しい読み方
「四十住」の正しい読み方
「四十住」の正しい読み方は、「あいずみ」あるいは「よそずみ」の2通りである。人の名字として使用される熟語だ。他の読み方は存在せず、「しじゅうずみ」や「よんじゅうずみ」といった読みは誤りである。そして、「よそずみ」は、漢字そのものの読み方を使用したものであるが、「あいもの」は当て字が由来となっている。「四十住」の意味解説
「四十住」は、富山県や熊本県などで見られる名字である。そして、漢字の表記は、「四十物(あいもの、よそもの)」という保存食が元になっている。四十物は、魚介類を乾燥させたものである。その四十物を扱っていた場所に住んでいた人ということから、「四十住」となった。なぜ「四十住」と読むのか・理由
「四十住」の読みである「あいずみ」と「よそずみ」の「あい」「よそ」の部分は、「四十物(あいもの、よそもの)」の読みが元となっている。四十物は、完全に乾燥させるわけではなかったため、生魚と干物の間のものということで、「あいもの」という名前になった。そして、保存食であり、いつでも食べられるため、「いつでも」という意味の「始終(しじゅう)」から、音が同じである「四十」へと変わった。また、四十物にできる魚介が40種類前後であったため、「四十」の表記になったとする説もある。その「四十」に、「あいもの」の「あい」が当てられた形だ。「よそ」に関しては、「四」と「十」の漢字をそれぞれ訓読みしている形である。「十」の「そ」という読みは、頻度こそ少ないものの、「四十路(よそじ)」などの言葉で一般的に使用される。その読みが元で、四十物は「よそもの」とも呼ばれる。そして、「四十(よそ)」の部分が、読みと共に四十住に使用された形である。
「四十住(あいずみ、よそずみ)」の「ずみ」の部分は、「住(すみ)」の訓読みである。読みがサ行で始まる漢字は、熟語で前に漢字が付き、その漢字がア行やサ行であった場合、連濁という法則によって濁る。そのため、「あいすみ」や「よそすみ」ではなく、「あいずみ」「よそずみ」となる。
「四十住」の類語・用例・例文
「四十住」は、人の名字として使用するのが基本である。そのため、例文を作ると、「四十住さんが海外から帰ってきたら、祝勝会を開くそうだ」「この地域には四十住姓の人が大勢暮らしている」「この書類を四十住さんに届けてほしい」といった形になる。「四十住」の類語としては、「四十物」が挙げられる。保存食である四十物を指した言葉であるが、四十住と同様に人の名字としても使用されている。読みは「あいもの」と「よそもの」が代表的だが、「しともの」など特殊な例もある。また、「八十島(やそじま)」や「五十川(いそかわ)」、「十和(そわ)」などの名字も、同じ「十(そ)」が入っているため、四十住の類語と言えるだろう。
「四十住」の英語用例・例文
「四十住」は日本人の名字であるため、英語で表現する場合には、ローマ字で「Aizumi」あるいは「Yosozumi」とする形で問題はない。例文を作ると、「Mr. Aizumi seems to have had a difficult life up until now(四十住さんはこれまで、大変な人生を送ってきたようだ)」「This book contains the history of a person named Yosozumi(この本には、四十住という名前の人の歴史が書かれている)」といった形だ。《四十住》の正しい読み方
「四十住」の正しい読み方
「四十住」は人名(姓)であり、「よそずみ」もしくは「あいずみ」と読む。四十住を「よそずみ」と読む例としては、東京2020オリンピック競技大会スケートボード・女子パーク金メダリストの四十住さくら(よそずみ-)が挙げられる。
四十住を「あいずみ」と読む例としては、富山県氷見市に本社を置く株式会社四十住エネルギー(あいずみエネルギー)などが挙げられる。
なぜ「四十住」と書いて「よぞずみ」と読むのか
「四十住」を「よそずみ」と読むのは、「四十」を古来「よそ」と読んだ名残である。現代において「四十」を「よそ」と読む例はそう多くないが、たとえば「四十路(よそじ)」や「四十柱神社(よそはしらじんじゃ)」などに例が見出だせる。「四十(よそ)」は「四(よ)」+「十(そ)」という素朴な構成の語彙である。「三十(みそ)」「五十(いそ)」「六十(むそ)」「七十(ななそ)」「八十(やそ)」「九十(ここのそ)」と連なる。ちなみに人名には「五十住(いそずみ)」や「八十住(やそずみ)」などの姓もある。
なぜ「四十住」と書いて「あいずみ」と読むのか
「四十住」を「あいずみ」と読む理由も、やはり「四十」には「あい」と読む場合があるからである、という他ない。「四十住(あいずみ)」の他にも、たとえば「四十沢(あいざわ)」「四十崎(あいさき)」や「四十竹(あいたけ)」といった人名・地名がある。語源的な前後関係・因果関係は定かでないが、おそらく「四十(あい)」は「四十物(あいもの)」に通じる語と推察される。「四十物」は、塩を刷り込む等の処理がなされた海産物を指す語で、「鮮魚と干物の中間」という意味で「間物(あいもの)」と呼ばれるように成り、かつ、その種類の豊富さから「四十物」と書いて「あいもの」と読む熟字訓になったと言われている。
- 《四十住》の正しい読み方のページへのリンク