《団扇》の正しい読み方
「団扇」の正しい読み方
「団扇」は「うちわ」と読む。「団扇」の意味解説
「団扇」は手で扇いで風を作る道具である。薄い円形の扇部と握るための柄が繋がっている形状だが、扇部の一部分をくり抜いて指を入れる物もある。竹や樹脂などで作った細い骨に紙や布などを貼り付けた作りだ。用途や構造が扇子と似ているが、団扇は折りたたむことができない。風を作って冷涼な感じをもたらす他、食品などを早く冷ますために用いることもある。相撲で用いる軍配団扇の略称でもあるが、風を送るための団扇と区別して「相撲団扇」と称することがある。なぜ「団扇」と読むのか・理由
「団扇」と書いて「うちわ」と読む理由は諸説あるが、ハエや蚊などの虫を追い払う仕草を言葉にした説が有力である。飛んでいる虫を追い払う仕草は物を叩く手の動きと似ていることから「打ち」の表現が使われた。「わ」は「羽」であり、団扇の原型である鳥の羽を束ねた物を意味している。当初の団扇は飛んでいる虫を追い払うための道具であり、羽を使って虫を打ち払うから「うちわ」と呼ばれていた。団扇は中国で作られた道具で、丸い形状である。漢字の「団」は丸い物の意味があり、「扇」は扉の開閉によって風が生じる様を示している。「風を作る丸い物」の意味で「団扇」の文字が使われ、そのまま日本でも「うちわ」と読むようになった。「団扇」の類語・用例・例文
「団扇」の類語には「扇」「扇子」「扇風機」「シーリングファン」などがある。「扇」は「おうぎ」、「扇子」は「せんす」と読む。「扇風機」は「せんぷうき」と読み、シーリングファンと同様に電動である。いずれも団扇と同様、風を送るための道具だ。シーリングファンは天井に取り付けた大型の扇風機だが、冷房機器ではなく空気を循環させる換気装置の一種として扱われることが多い。例文としては「ノベルティグッズとしてロゴ入りの団扇を作る」「扇の形をした紋章」「扇子で扇ぐ」「扇風機が安く売られている」「事務所にシーリングファンを設置した」などがある。「団扇」の英語用例・例文
「団扇」の英語表記は「fan」「round fan」などがある。「fan」は羽を意味する言葉で、転じて風を送る道具の羽に該当する部分を意味するようになった。「round」は「一回り、巡回」などの意味があるが、「fan」と組み合わせることで「風を巡らせる」と解釈できる。「風を巡らせる道具」という意味で「団扇」となる。例文としては「団扇を使う」は「use a fan」、「ロゴ入りの団扇」は「round fan with logo」などがある。また、日本語読みをそのまま英語にした「uchiwa」で表記しても誤りではない。「手作りの団扇」を英訳すると「handmade uchiwa」と表記できる。- 《団扇》の正しい読み方のページへのリンク