《嘔気》の正しい読み方
「嘔気」の正しい読み方
「嘔気」は「おうき」と読む。「嘔気」の意味解説
「嘔気」は吐き気を意味する医学用語であり、胃の内容物を吐き出したいと感じる状態のことである。「嘔」は口から物を出すことを意味する文字であり、嘔気は「口から何かを吐き出したい」という意味で用いられる。嘔気という言葉は専門用語でもあることから、医療の現場では意識して吐こうとするのではなく、体調不良など本人の意思とは無関係な理由で吐きたいと感じる状態の時に用いる。なぜ「嘔気」と読むのか・理由
「嘔気」は音読みで「おうき」と読む。言葉としては胃の内容物を吐くことを意味する「嘔」に、不快感など何らかの変化を感じる「気」を組み合わせることで成立する。「嘔」は「口」と体をかがめた状態を示す「區」が組み合わさった文字で、体をかがめて吐いている姿を表現している。「嘔気」と表記することで吐きそうな状態になる、吐き気を感じるという意味になる。「おうき」と読むのは口から物を吐き出す際に「おう」と声を出してしまうことに由来している。文字の読みが吐く時の状態を示したものであり、「おう、と声を出しながら吐きそうな感じ」と言う意味で「おうき」と読むようになった。「嘔気」の類語・用例・例文
「嘔気」の類語は「吐き気」「悪心」などがある。「吐き気」は「嘔気」の一般的な言い方であり、意味も変わらない。「悪心」は「おしん」と読むが、元々は「あくしん」と読み、悪事を働こうとする邪な考えを意味していた。そこから転じて吐き気などの不快感を意味するようになり、読み方も「おしん」に変化した。例文としては「嘔気に見舞われて気分が悪い」「二日酔いで吐き気がする」「悪心の症状が続いている」などがある。俗称として「むかむか」「むかつき」があるが、これは嘔気を感じる際に腹部ではなく胸部に不快感が生じることが由来になっている。特に二日酔いや食べ過ぎなど、飲食が原因の嘔気に用いることが多い。例文としては「昨日の夕食を食べ過ぎて胸がむかむかする」「安い酒を飲んだせいでむかつきが続いている」などがある。病気によるものではない軽度の嘔気に対して用いるのが普通だが、吐き気全般を表現する言い方でもあるため、専門知識を持つ医療関係者が症状を説明する際に用いることも珍しくない。感情の変化によって生じる不快感を嘔気に準えて「むかつく」と言うこともある。「彼の態度にはむかつく」などと用いるのが普通だ。「嘔気」の英語用例・例文
「嘔気」を英語で記すと「nausea」となる。「嘔気を催す」を英文に直すと「to feel nausea」と表記できる。実際に吐くことを意味する嘔吐は「vomiting」であり、嘔気とは意味が異なる。また、嘔気は何らかの病気の症状で出ることが多いため、「病気を感じる」という意味での「a feeling of sickness」と記すこともある。例文として「嘔気を感じる」なら「to feeling of sickness」となる。- 《嘔気》の正しい読み方のページへのリンク