《喪中》の正しい読み方
「喪中」の正しい読み方
「喪中」は(もちゅう)と読む。「喪」は音読みとして「ソウ」と読めるが、「そうちゅう」とは読まない。「喪中」の意味解説
喪は死亡した人を追悼する一定期間の間、世を避けて家にこもり、身を慎むことである。喪に服する期間のことを喪中という。死者との親疎によってその期限に長短がある。日本において父母の死に関しては約1年の間、喪に服するのが目安となる。喪中の間、めでたい席には顔を出さない方がよいとされている。また喪に服す範囲は、故人から2親等までの親族がその範囲になる。喪中の者は、49日までの7日目ごとに墓参りをする。喪中の49日間、神に近づいてはいけないとされ、調理などで使う火も他人と分けなければならないとされる。世界中にも喪中の考え方があり、例えばインドでは、49日の中陰までで死者の供養を打ち切るのが特徴である。
また喪中に似ているのが忌中であり、違いはその期限である。喪中は最大約一年、忌中は49日の忌明けまでの期間を指す。忌中は、身についている死者の穢(けが)れが外の人間にうつらないように家に閉じこもり、外とのつながりを避ける期間とされる。
ちなみに、「人は亡くなるとすぐに極楽浄土へ向かい仏になる」という教えの仏教の浄土真宗には、喪中はない。
なぜ「喪中」と読むのか・理由
「喪」は「哭(な)く」の「口2つ」と「亡(死んでなくなる)」で、死者を送って口々に多くの人が泣くことを示すという意味から派生した漢字といわれる。ばらばらに離散するという概念も含んでいて、「ものを失う」という「喪」という漢字ができあがったといわれる。その後、現在では、死者の追悼し、身を慎む期間のことを喪中(もちゅう)と呼んでいる。「喪」は訓読み「も」、音読み「ソウ」。「中」は訓読み「なか」、音読み「チュウ・ジュウ」である。訓読みと音読みを組み合わせた湯桶読みで、「もちゅう」と読む。
「喪中」の類語・用例・例文
喪中の類語は、忌服、喪に服す、忌中、永訣(えいけつ)、追惜(ついせき)、追悼、追忌(ついちょう)弔意(ちょうい)などがあげられる。《喪中》の正しい読み方
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