《喉頭》の正しい読み方
「喉頭」の正しい読み方
「喉頭」の正しい読み方は「こうとう」である。医学分野の用語であり、素直に音読みする語である。「喉頭」の意味解説
「喉頭」は、呼吸器の一部で、上気道に属する。頸部のほぼ中央に位置し、上方には咽頭が、下方には下気道に属する気管がある。軟骨に囲まれており、発声などの役割を担っているのだ。体表からは、のど仏として確認することも可能である。また、嚥下時には食べ物が気管や肺へ流れ込むこと、つまり、誤嚥を防止する機能も持ち合わせている。喉頭蓋と呼ばれる部分が後ろ側に倒れ、声門を閉じることで、気管へ食べ物が入ることを防ぐのだ。なぜ「喉頭」と読むのか・理由
「喉」は、音読みで「コウ」、訓読みで「のど」と読む。また、「頭」の音読みは「トウ」「ズ」「ト」、訓読みは「あたま」「かしら」となっている。そのため、「喉頭」では両方とも音読みで「こうとう」と読むのだ。「喉頭」の類語・用例・例文
「喉頭」の類語は、「喉」や「咽頭」「咽」である。ただし、全く同じ言葉ではないため、注意が必要だ。「喉頭」の用例・例文
・喉頭は、約5センチメートルの長さを持つ器官である。
・女性は、男性に比べると喉頭が小さく、声帯も短いため高音が出しやすくなっている。
・喉頭蓋は、会厭とも呼ばれており、誤嚥を防ぐために欠かせない存在である。
・喉頭がんとは、喉頭にできるがんのことで、声門がん、声門上部がん、そして声門下部がんの三種類に分けられている。
・喉頭炎の症状が見られたため、薬を飲んで休養することにした。
・喉頭炎の原因は、インフルエンザなどの感染症だけでなく、タバコの煙やアレルギーの場合もある。
・気道を確保するために、喉頭は極めて重要な役割を担っている。
・声帯ポリープになった場合は、一般的に喉頭顕微鏡下手術が行われ、その後は一週間前後の沈黙期間が必要となる。
・10年ほど前に、喉頭の手術を受け、その後の経過は順調です。
「喉頭」の英語用例・例文
「喉頭」の英語は、「larynx」である。「喉頭炎」は「laryngitis」、「喉頭の」の場合は「laryngeal」と表現する。「喉頭」の英語を使った用例・例文
・She lost her voice due to laryngitis.(彼女は、喉頭炎によって声を失ってしまった)
・Do you know where the larynx is?(喉頭がどこにあるか知っているか)
・I decided to treat laryngeal cancer.(私は、喉頭がんの治療をすることに決めた)
・The larynx is an integral part of vertebrates.(喉頭は、脊椎動物にとって欠かせない存在だ)
・The surgery on the larynx was perfect.(喉頭の手術は、完璧だった)
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