《国民皆保険》の正しい読み方
「国民皆保険」の正しい読み方
「国民皆保険」の正しい読み方は、「こくみんかいほけん」である。「国民皆保険」の意味解説
国民皆保険は、すべての国民が加入することになっている日本の公的医療保険である。国民に医療を受ける機会を平等に保障することを目的とする。国民皆保険制度とも呼ばれている。民間の生命保険や医療保険に加入していても、公的医療保険に必ず加入しなければならない。公的医療保険制度は国によって異なるが、日本では国民皆保険制度を採用しており、すべての国民が、複数ある公的医療保険のいずれかに加入している。国民皆保険により、日本は高い健康水準を実現した。また国民皆保険は、病気になったり、事故に遭ったときの高額な医療費の負担を軽減する。異なる医療制度を採用している国に比べ、すべての国民に医療を受ける権利が与えられており、国民の負担額が比較的少額である点が特徴である。日本の主な公的医療保険制度には、市町村の国民健康保険(国保)、全国健康保険協会(協会けんぽ)、各種共済組合、船員保険、後期高齢者医療制度がある。日本の国民皆保険制度では、患者が負担する医療費の割合は年齢などにより異なるが、原則として30%である。また、1か月の医療費が所定の金額を超えた場合、超過分が還付される高額療養費制度といった制度がある。
なぜ「国民皆保険」と読むのか
「国民」は「こくみん」と読み、「保険」は「ほけん」と読む。「皆」という字は音読みでは「かい」、訓読みでは「みな」である。「皆」の意味は、みな、みんな、だれもかれも、大勢の人のこと、ことごとく、ともに、おなじく、一緒に、などである。すべての国民が公的医療保険に加入しなければならないため、「皆」という字が用いられ、音読みの「かい」を採用しているため、「こくみんかいほけん」と読む。「国民皆保険」の類語・用例・例文
「国民皆保険」の類語には、皆保険制度、国民皆保険制度、皆保険、公共の福祉、医療保険、医療制度、保険制度、国民健康保険、健康保険、国保、公助、ユニバーサル・ヘルスケアなどがある。「国民皆保険」の例文は、「我が国は、国民皆保険制度を通じて世界最高レベルの保健医療水準を実現した」。「国民皆保険の実現は日本の社会保障の大きな課題となっていた」。「国民皆保険は、半世紀以上前の1961年に始まった」。「国民皆保険をはじめとする、各制度の概要を分かりやすく説明する」。「日本は国民皆保険により、医療格差を減らし、医療費抑制を実現した」。などである。「国民皆保険」の英語用例・例文
国民皆保険は英語で、「universal care」である。国民皆保険制度は、「Health-insurance system that covers all of its citizens」、「universal health insurance coverage」、「universal health insurance program」、「universal health insurance system(UHIS)」、「universal healthcare system」などと表現される。例文は、「We provide universal care services.(国民皆保険制度を提供している。)」、「Our universal care services are excellent.(国民皆保険制度は優れている。)」などである。
《国民皆保険》の正しい読み方
「国民皆保険」の正しい読み方
「国民皆保険」は「こくみんかいほけん」と読む。「国民皆保険」の意味解説
「国民皆保険」は、すべての国民が原則として医療保険制度に加入し、病気や怪我をした場合に医療費の軽減に与ることで、医療を受ける機会を平等に提供する、という主旨の医療保険制度である。日本では1958年時点で、当時の国民の約3分の1が公的医療保険に未加入だった。1961年に国民健康保険が実現し、すなわち全国民が公的医療保険に加入することになった。
日本の公的医療保険は、大きく分けて、企業の従業員が加入できる「組合管掌健康保険」・共済組合などの「被用者保険」、市区町村が運営する自営業者や無職者のための「国民健康保険」、そして75歳以上の高齢者が加入する「後期高齢者医療制度」がある。医療費の自己負担は原則3割で、未就学児は2割、70歳以上75歳未満は2割(現役並み所得者は3割)、75歳以上は1割となる(現役並み所得者は3割)。保険証を病院の窓口にて提示することで、自己負担額の支払いだけで済む仕組みとなっている。
なぜ「国民皆保険」というのか・理由
「国民皆保険」という字は「国民の皆(みな)が保険に」という意味合いに解釈できる。これを素直に音読みしたのが「こくみんかいほけん」という読み方である。「国民皆保険」の類語・用例・例文
「国民皆保険」の類語として、「普遍主義的医療制度」・「ユニバーサルケア」・「ユニバーサルヘルスカバレッジ」などが挙げられる。「国民皆保険」の英語・用例・例文
「国民皆保険」は英語で「universal health care」・「universal health insurance」・「universal health coverage」などと訳される。- 《国民皆保険》の正しい読み方のページへのリンク