果物や穀類などに多く含まれ、自然界に最も多く存在する単糖類。日本語ではぶどうから発見されたためブドウ糖と呼ばれます。糖類の中で最も基本的な単糖類(糖の最小単位)の代表的なもので、他の単糖類である果糖やガラクトースと(あるいはブドウ糖同士で)結びついてショ糖や乳糖、でんぷんなどを構成しています。
食べ物から摂取された糖質は、消化吸収を通して最終的にはぶどう糖に分解され、エネルギー源として利用されます。脂質よりも早く分解吸収されるため、激しい運動で消耗した時や糖尿病などインスリンの異常で血糖値が低くなり過ぎた場合、素早くエネルギーを補給し血糖値を上げるのに適しています。また、脳がエネルギー源として利用できるのもブドウ糖だけです。
血液中では血糖として存在し、インスリンによって濃度がコントロールされています。血液中のブドウ糖濃度が上がるとインスリンの働きで中性脂肪に変えられ、脂肪細胞に蓄えられます。このため、ブドウ糖を多く摂り過ぎると結果として肥満を招き、生活習慣病にも関係します。
ぶどう‐とう〔ブダウタウ〕【×葡×萄糖】
グルコース
分子式: | C6H12O6 |
その他の名称: | ぶどう糖、グルコリン、コーンシュガー、デキストロース、デキストロソール、デキストロプール、Dextrose、Glucolin、D-Glucose、Dextropur、Dextrosol、Corn sugar、Grape suger、グレープシュガー、カルトース、セレロース、グルコース、Grape sugar、Cartose、Glucose、Cerelose、D-(+)-デキストロース、D-(+)-Dextrose、ブドウ糖、D-(+)-グルコース、D(+)-グルコース、D(+)-Glucose、テルモ糖、テルモ糖-TK、ブドウ糖-PL、ブドウ糖SN、ブドウ糖T、光糖、純生グルコース、小林糖、大塚糖、Otsuka glucose、大塚糖-TN、Otsuka glucose-TN、第一糖、第一葡萄糖、糖MP、糖NP、(+)-D-Glucose |
体系名: | (2R,3S,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキサナール、(+)-D-グルコース、D-グルコース |
ブドウ糖
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ブドウ糖
別名:グルコース
【英】:glucose
グルコース
( ブドウ糖 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 01:15 UTC 版)
グルコース(英: glucose)は、分子式 C6H12O6を持つ単純な糖である。
- 1 グルコースとは
- 2 グルコースの概要
ブドウ糖
「 ブドウ糖」の例文・使い方・用例・文例
- 我々は、患者の静脈にブドウ糖を注射した
- 血液中のブドウ糖値を減少させる、数種の薬剤から成る抗糖尿病薬
- 血液中のブドウ糖が、要求量を上回る際のブドウ糖のグリコーゲンへの変化
- 甘味料用のブドウ糖
- ブドウ糖から動物のグリコーゲンへの形成
- 尿中ブドウ糖の異常高値の存在
- 多くの多糖類の要素であるブドウ糖のアミノ誘導体
- コーンスターチの加水分解によって作られたブドウ糖
- 血中のブドウ糖
- 血液中のブドウ糖濃度を下げ、糖尿病の治療に使われる様々な医薬品
- 蔗糖の加水分解を、ブドウ糖と果糖に触媒する酵素
- 蔗糖の加水分解から生じるブドウ糖と果糖の等量の混合物
- ラクトースをブドウ糖とガラクトースに加水分解する一群の酵素(商標名ラクテード)のどれでも
- ガラクトース分子と結合した1つのブドウ糖分子から成る糖
ブドウ糖と同じ種類の言葉
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