横領罪 横領罪の概要

横領罪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/01/30 03:50 UTC 版)

横領罪
Scale of justice 2.svg
法律・条文 刑法252条-254条
保護法益 物に対する所有権
主体 他人の物を占有する者(真正身分犯)
客体 自己の占有する他人の物、公務所から保管を命じられた物
実行行為 横領行為
主観 故意犯
結果 結果犯、侵害犯
実行の着手 -
既遂時期 不法領得の意思を実現しようとする行為が行われた時点
法定刑 各類型による
未遂・予備 なし
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条文

  1. 自己の占有する他人の物を横領した者は、五年以下の懲役に処する。
  2. 自己の物であっても、公務所から保管を命ぜられた場合において、これを横領した者も、前項と同様とする。
業務上自己の占有する他人の物を横領した者は、十年以下の懲役に処する。
遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

保護法益

本罪は、物の委託者と受託者の委託信任関係を保護するものであるとされる。近時は委託信任関係と併せて委託者の所有権も保護法益とする見解が有力である。

犯罪の類型

単純横領罪

自己の占有する他人の物を横領すると、(狭義の)横領罪が成立する(刑法252条1項)。業務上横領罪との比較から単純横領罪と呼ばれることもある。他人の物を委託関係に基づいて占有する者のみが犯すことのできる身分犯である(真正身分犯)。法定刑は5年以下の懲役である。

業務上横領罪

業務上占有する他人の物を横領すると、業務上横領罪が成立する(刑法253条)。占有が業務であることで刑が加重される身分犯であり(不真正身分犯)、基本犯である単純横領罪が真正身分犯であることから、真正身分犯・不真正身分犯両方の性質を有する複合的身分犯である。法定刑は10年以下の懲役である。

遺失物等横領罪

遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領すると、遺失物等横領罪が成立する(刑法254条)。拾得物横領罪占有離脱物横領罪とも言う。所有者との間に委託信任関係がない点で、狭義の横領罪と異なる。法定刑は、1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料である。

遺失物等横領罪と対比して、狭義の横領罪と業務上横領罪とを包括し委託物横領罪と呼ぶ。






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