豆腐
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 07:10 UTC 版)
豆腐(とうふ)は、煮た大豆の搾り汁(豆乳)を凝固剤(にがり、石膏など)によって固めた加工食品である。しっかりした食感のものは、型に入れたり、布地に包んだりしたうえで重しを乗せて、水分を押し出し、減らす工程が加わる。伝統的製法の堅豆腐[1]のほか、現代では代替肉やスナックバー状、麺[2]、米飯状[3]に成型した豆腐も製造・販売されている。
注釈
- ^ 日本の豆腐は豆腐ようなど一部を除いてほとんどが発酵していないものである。中国では豆腐を発酵させた腐乳や臭豆腐も一般的。
- ^ この説には腐乳は清朝(『隋園食単』岩波書店 1980年)になってからであるという反論がある。著者は北方遊牧民族に腐乳が見当たらないとも書いてある。
- ^ 古来の豆腐は堅いタイプであるため、豆腐の全史からすれば、柔らかい豆腐のデリケートさは最近のものである。
- ^ 「ほととぎす自由自在にきく里は酒屋へ三里豆腐やへ二里」(ほととぎすの声が聞けるような場所は、近くの酒屋豆腐屋へ2里3里もある不便な田舎だ)江戸時代後期に、ほととぎすの多い郊外へ引っ越すことが流行った。当時の見さかいのない風流ばやりを馬鹿にした句。
- ^ 古典的製法の古文書は『豆腐集説』を参照のこと
出典
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豆腐
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「チャウダー (アニメ)」の記事における「豆腐」の解説
シュニッツェルがムーングの店を辞めた時、ムーングがシュニッツェルの代わりに連れてきた使用人。
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豆腐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/07 08:00 UTC 版)
劉安はしばしば豆腐の発明者とされるが、豆腐が宋以前に存在した形跡はなく、単なる伝説にすぎない。 朱子の豆腐詩に淮南王が豆腐を作ったことをうたっており、すでに宋代にこの伝説が存在したことがわかる。明の李時珍『本草綱目』でも豆腐を劉安の発明としている。
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豆腐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 16:12 UTC 版)
豆乳に凝固剤(にがり)を加え、凝固させて豆腐を製造する際、泡の発生を抑えるための消泡剤が添加されている。
※この「豆腐」の解説は、「泡」の解説の一部です。
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豆腐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:18 UTC 版)
「森永の絹ごしどうふ」の名称で、日本国内を始め北米でも展開。1979年(昭和54年)に開発された長期保存できる無菌包装パックは、日本では零細企業を圧迫する存在として受け入れられず、アメリカで立ち上げた現地法人がマイナス(当時、豆腐は不人気食品ナンバーワンであった)から開拓して全米に普及させた。北米市場では3位で、コンビニエンスストアでも販売されているが、日本国内では中小企業事業分野調整法によって店頭販売がほぼ不可能なため、原則として公式サイトまたは最寄の森永牛乳販売店から購入を申し込み(1ケース6丁から)、販売店からの宅配で入手する形となる。
※この「豆腐」の解説は、「森永乳業」の解説の一部です。
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豆腐(Tofu)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:10 UTC 版)
「バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ」の記事における「豆腐(Tofu)」の解説
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豆腐
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「ドミンゴ・フェルナンデス・ナバレテ」の記事における「豆腐」の解説
ナバレテの著書は豆腐に関する言及があることでも知られる。ナバレテは「Teu Fu」について、豆の汁から作られたチーズに似た雪のように白い塊で、皇帝から庶民までが口にする、もっともありふれて安い食物と記述している。
※この「豆腐」の解説は、「ドミンゴ・フェルナンデス・ナバレテ」の解説の一部です。
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豆腐
出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 22:42 UTC 版)
名詞
発音(?)
- と↗ーふ
語源
別表記
関連語
翻訳
- イタリア語: tōfu
- インドネシア語: tahu
- ウクライナ語: тофу
- 英語: tofu (en), bean curd (en)
- エスペラント: tofuo
- オランダ語: tofoe
- カタルーニャ語: tofu
- ギリシア語: τόφου
- クロアチア語: tofu
- スウェーデン語: tofu
- スペイン語: tōfu
- スンダ語: tahu
- タイ語: เต้าหู้
- タガログ語: tokwa
- チェコ語: tofu
- デンマーク語: tofu
- ドイツ語: Tofu
- ノルウェー語: tofu
- フィンランド語: tofu
- フランス語: tofu (fr)
- ブルガリア語: тофу
- ベトナム語: tào phớ
- ヘブライ語: טופו
- ポーランド語: tofu
- ポルトガル語: tofu
- マレー語: tauhu
- リトアニア語: sojų varškė
- ロシア語: тофу
「豆腐」の例文・使い方・用例・文例
- 豆腐
- 大豆はしょうゆ,豆腐やたくさんのものになる
- にがりは豆腐を固める
- それと、揚げ出し豆腐をお願いします。
- それは寄せ豆腐と言います。製造プロセスがふつうの豆腐と違います。岩塩でどうぞ。
- 大豆を発酵させた味噌で作ります。味噌をお湯で溶かし、その中に野菜や豆腐、海藻を入れます。
- 私にもう少し豆腐をください。
- 手作り豆腐と抹茶アイスの黒蜜きなこ
- 彼女を有名な豆腐専門店に連れて行く。
- 私は朝食にのりや卵焼きや豆腐を食べます。
- 私は豆腐を食べたい。
- 私があなたにお奨めしたい食べ物は豆腐です。
- いいえ、ここでは豆腐を売っていません。
- この豆腐は全く美味しくなかった。
- 豆腐は世界中どこでも知られています。
- 私は豆腐に醤油をかけました。
- 醤油、豆腐、きなこ、豆乳、これらはすべて大豆からできている。
- 豆腐は軽く重しをして、20分ほどおいて水切りする。
- 豆腐は良い酒の肴になる。
- 悪いけどお豆腐買ってきてくれない?
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- 豆腐の種類 - 全豆連
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