プラズマ団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 23:40 UTC 版)
「ポケモンカードゲーム」の記事における「プラズマ団」の解説
BWシリーズ・第7弾「プラズマゲイル」から登場。ポケモン・エネルギー・トレーナーズのそれぞれに、プラズマ団のカードが存在する。「プラズマ団のカードを手札に加える」などの効果の対象となるが、他のカードとルール上の違いはない。
※この「プラズマ団」の解説は、「ポケモンカードゲーム」の解説の一部です。
「プラズマ団」を含む「ポケモンカードゲーム」の記事については、「ポケモンカードゲーム」の概要を参照ください。
プラズマ団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 22:02 UTC 版)
「アニメ版ポケットモンスターの登場人物」の記事における「プラズマ団」の解説
イッシュ地方で暗躍する悪の団体。捜査を行っているハンサムによれば、その規模もメンバーも詳しく解明できていない。イッシュ地方の征服を企み、ポケモンを利用した実験や研究を行っている。また、Nの行方を探すことも目的の一つである様子。 2年前、レシラムを呼び出してNのポケモンと会話できる能力でコントロールしようとしたが失敗。その後、アクロマを担ぎ出して2年の間にポケモンコントロールマシンを研究、完成させ、再びレシラムをコントロールする計画を進める。白の遺跡でレシラムを復活させ、一度はコントロールに成功するもピカチュウにコントロールマシンを破壊されて計画は瓦解。ゲーチス他、幹部全員が国際警察に逮捕され、壊滅した。 『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』では、かつて5億年前に生息していた5体のゲノセクトを復活させていたことが判明する。 ゲーチス 声 - 相沢まさき 登場時期:BW2N プラズマ団の創始者であり総帥。アクロマやアンジーには敬語で話し、常に沈着冷静な態度を崩さないが、謎の野望を持ち、狂気的とも受け取れる傲岸不遜な本性を垣間見せている。Nの行方を追っており、そのためには多少手荒な手段を用いても構わないと考えている。部下からの信頼は厚いが、自身はただの手駒としか思っておらず、部下たちがレシラムの「クロスフレイム」の衝撃に巻き込まれても全く意に介する様子も見せなかった。 作中ではポケモンコントロールマシンを用いた実験などはアクロマに任せ、白の遺跡でのレシラム復活儀式の準備をしていた。一度はレシラムを手中に収める破壊活動を行うも、ピカチュウが支配に逆らいコントロールマシンを破壊したことを信じられず激怒していた。最後は作戦が失敗に終わり、部下に退避させられる所をサトシたちによって拘束され、国際警察に引き渡された。 アクロマ 声 - 東地宏樹 登場時期:BW2N プラズマ団に所属する科学者。ゲーチスからは「ドクター・アクロマ」と呼ばれ、彼もゲーチスを「ミスター・ゲーチス」と呼んでいる。ポケモンを利用した実験や研究を行っており、「ポケモンコントロールマシン」を完成させようとしている。特に「ポケモンの力は何によって引き出されるか」ということに強い関心を持つ。 敬語で話し、冷静かつ飄々とした言動をとるが、その本性は冷酷非情なマッドサイエンティスト。厳選された実験体のポケモンを「有機素体」と呼び、実験体に適さないと判断したポケモンを「不適合な連中」と呼ぶなど、ポケモンのことは自身の実験道具としか見ていない。ポケモンの言葉が分かるNからは「ポケモンを実験道具のように扱う君には、ピカチュウがマシンの洗脳に打ち勝った理由など分からないだろう」と糾弾されている。ピカチュウの能力に感心し、アンジーから窘められるなど、お調子者な面も見せる。 サンギタウン外れの山にある天文台で、特殊な電波でポケモンの精神に負荷をかけ、臨戦状態へと導き、戦闘力を極限まで高めさせ意のままに操る実験を行っていた。サトシたちとロケット団の妨害に遭うものの、必要なデータを収集したことで実験を終了し、天文台を爆破して去っていった。その後、オノノクスを操って町を破壊しようとするも、またしてもサトシたちの妨害に遭う。 実験・データ収集を経て「ポケモンコントロールマシン」を完成させ、白の遺跡に赴きライトストーンからレシラムを復活させる。しかしピカチュウにコントロールを破られ、さらにマシンを破壊されて作戦は失敗に終わり、その後国際警察に逮捕された。逮捕された後も、今度はポケモンと会話できるマシンを開発しようとするなど全く懲りていなかった。操ったポケモン アクロマによって操られたポケモンで、OPではサトシのポケモンたちとバトルしている。デンチュラ 技:ほうでん、エレキボール アクロマが最初に操ったポケモン。電気エネルギーを増幅された。 ツンベアー 技:れいとうビーム アクロマが二番目に操ったポケモン。氷エネルギーを増幅された。 ペンドラー 技:ポイズンテール、ソーラービーム 後に別固体が実験台として使われていた。 コジョンド 技:とびひざげり シビルドン 上記の4匹とは違い、OPのみの登場。 オノノクス 技:はかいこうせん、シャドークロー、めざめるパワー 元々、少年トレーナー・ローダー(声 - 福圓美里)のポケモンだったが、攻撃力と防御力と素早さが高いため、アクロマに操られた。 ゴルーグ 技:10まんボルト、テレキネシス、メガトンパンチ、シャドーボール アララギパパの調査隊の2匹のゴルーグで、白の遺跡で操られた。このゴルーグは2匹とも四つんばいの移動をし、通常のゴルーグ以上のパワーを保つ。 ローブシン ドッコラー こちらもアララギパパの調査隊のポケモンで、数匹存在する。自らの武器である木材やコンクリートを使った攻撃をしていた。しかし、ゴルーグ共々レシラムの攻撃で吹き飛ばされた。 レシラム 技:ねっぷう、クロスフレイム、あおいほのお アクロマが操ったポケモンの中で唯一の伝説のポケモン。圧倒的なパワーを見せた。 アンジー 声 - 渡辺明乃 登場時期:BW2N プラズマ団の赤毛の女性幹部。ゲーチスを「ゲーチス様」と呼び、その手足として忠実に行動するなどプラズマ団への忠誠心は高い。アクロマからは「ミス・アンジー」と呼ばれる。また、彼女の他に多数の下っ端男性団員が多数存在する。手持ちポケモン レパルダス 技:シャドーボール 彼女のレパルダスの「シャドーボール」が機械を止めるというミスを犯した。なお、ブラッドやプラズマ団の他団員もレパルダスを多数所有している。 ネーロ 声 - 相馬幸人 登場時期:BW2N プラズマ団の団員で茶髪の男。ビアンコと共に実験材料として、ウォーグルを捕まえるが、Nに阻止された。ネーロとはイタリア語で「黒」という意味。手持ちポケモン ハブネーク 声 - 石塚運昇 技:いやなおと、かみつく ビアンコ 声 - 越田直樹 登場時期:BW2N プラズマ団の団員で金髪の男。ドライバーの腕は一流で、ネーロと共に実験材料として、ウォーグルを捕えた。ビアンコとはイタリア語で「白」という意味。手持ちポケモン ザングース 声 - 三宅健太 技:きりさく、ひっかく、メガトンパンチ、アイアンテール サトシのピカチュウをパワーで圧倒させるも敗れる。 ブラッド 声 - 佐藤健輔 登場時期:BW2N プラズマ団の団員のリーダー格の赤毛の男。手持ちポケモンにはトリッキーな技が多く、サトシのポケモンたちを苦戦させるほど実力が高い。手持ちポケモン ジバコイル 技:マグネットボム、10まんボルト、ジャイロボール、ちょうおんぱ レパルダス 声 - たかはし智秋 技:シャドーボール、はかいこうせん
※この「プラズマ団」の解説は、「アニメ版ポケットモンスターの登場人物」の解説の一部です。
「プラズマ団」を含む「アニメ版ポケットモンスターの登場人物」の記事については、「アニメ版ポケットモンスターの登場人物」の概要を参照ください。
プラズマ団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 02:35 UTC 版)
「ポケットモンスター ブラック・ホワイトの登場人物」の記事における「プラズマ団」の解説
イッシュ地方で暗躍する謎の組織。シンボルマークは「P」(Plasma / プラズマ)で、白黒の配色に青い閃光をあしらっており、中世の騎士団のような服装をしている。組織の王(トップ)にN(エヌ)が君臨し、組織の幹部として「七賢人」が存在する。 団員達はNのカリスマ性に陶酔し、ポケモンたちを悪い人間から解放する「ポケモン解放論」という思想を説いている。「人間とポケモンが共存することはありえず、ポケモンと人間を白黒はっきり分けることによってトレーナー同士の競争も自然消滅し、結果的にポケモンの幸せに結びつく」「人間の力を超え未知の可能性を持つポケモンから様々なことを学び、そのためにも解放するべきである」といった、確かな説得力のある思想を流布していくことで、トレーナーに対する影響力を強めていく。 が、それらは単なるお題目に過ぎず、それを建前にして団員達は、トレーナーからポケモン略奪を行っており、ゲーチスたちが「言葉」を用いて人心を掌握するのに対し、団員達は「暴力」を用いてポケモンを略奪するといった役割分担が為されている。敗北時には「プラーズマー!」と捨てゼリフを吐く(無理やり口にしているらしく、「くやしぃーー!!」と言った後に「プラーズマー!」と言い直す団員がいる)。周りの多種多様な価値観を認めようとしないどころか、組織の目的のためなら、トレーナーはおろか、ポケモンにまで暴力を振うことも厭わず、ポケモンを道具と見なす団員もいる。さらに、P2ラボに残された破れたメモなどから、ポケモンに対する改造実験までもしており、その結果としてゲノセクト が生まれている。これらの点からも、性質の悪さに関しては、ロケット団やギンガ団以上とも言える。その実態はゲーチスが人間の力を超えたポケモンを独占し、他の全てのトレーナーからポケモンを解放・略奪する事で世界を独裁的に支配するためであり、プラズマ団の存在自体がそれを実行するための手段でしかなかった。ゲーム中では「ポケモンを持つことが許されるのはプラズマ団だけ」といった趣を団員が発言しており、彼らが明らかにポケモンを独占するつもりであったことが伺えるが(一方で、本当にポケモンを救いたいと願っていた団員も少数ながらおり、団員同士でも人によって思想は大きく異なっていた)、ゲーチス本人にいたっては自分だけが独占できれば良いとまで考えていたようである。 エンディング後はNの敗北とゲーチスの行方不明に伴い組織が瓦解。七賢人も散り散りになり、後に彼らは国際警察のハンサムによって身柄を確保される。 2年後の『ブラック2・ホワイト2』では、純粋なポケモンたちの解放を目的とする「N派」と、ポケモンを独占し世界征服を目論む「ゲーチス派」に分裂していた事が判明する。ゲーチス派団員は瓦解後も世界制服を諦めておらず、再びポケモンの略奪といった活動を再開している。N派団員はそれまでの活動を悔い改め、略奪後持ち主が分からないままのポケモンの保護活動をしている。なお服装はN派の元団員は前作と同じだが、ゲーチス派はマスクをした黒い服装になっている。コスチュームを変更した理由は、「例えNが戻ってきても居場所がないことを印象付けるため」であるという(事実、作中でNのことを裏切り者呼ばわりしているゲーチス派団員が存在した。この団員はN派団員の1人に対してポケモンの略奪を行なうよう勧誘していた)。 最終的には『ブラック2・ホワイト2』の主人公との戦いを経てトレーナーがポケモンの強さを引き出す能力は自分の研究を上回ると確信して満足したアクロマによって、ゲーチスの意思に反して解散が宣言される。そして、ゲーチスが『ブラック2・ホワイト2』の主人公に敗北したことで完全崩壊を喫した。解散後、路頭に迷っているプラズマ団員達はアクロマと共にプラズマフリゲートでこれからの自分の道を模索している。 団員曰く、ギンガ団とロケット団の台頭で、他の地方では活動が出来なかったらしい。また、『ブラック・ホワイト』でのゲーチスの演説から始まる本格的な活動の3年前から既に活動していた模様。 N(エヌ) 声 - 神谷浩史 『ブラック・ホワイト』の主人公のライバル。プラズマ団の頂点に君臨する王(ボス)である青年。初期設定の本名は「ナチュラル・ハルモニア・グロピウス(Natural Harmonia Gropius)」 であるが、ゲーム中にはヒントが示されているだけである。 未来予知とポケモンの言葉を理解し心を通わせる能力を持っている。ゲーチスとは親子関係であることが示唆されているが、七賢人の一人によれば両者ともに不明な点が多く、本当に親子であったかは不明。ポケモンから生まれた人間という噂もある。『ブラック2・ホワイト2』では森でポケモンと一緒に育っていたところを親と名乗るゲーチスに引き取られたという旨の会話がある。ゲーチスを説得する際にはあえて「とうさん」と呼んでいる。 ポケモンを「トモダチ」と呼び大切にする一方、人間とポケモンの共存を否定し、ポケモンと人間が共存する今の「灰色」の世界を「白黒」はっきり別けることがポケモンの幸せに結びつくと考えている。その理想の実現のためにチャンピオンを打倒し、トレーナーの頂点に君臨することで全世界のトレーナーからポケモンを解放させようとする。主人公には一目置いており、自らの思想の正しさを証明するために対戦を挑み、自身の思想に対しての是非を求める。常識離れしたIQを持つ天才で、自らの思想や他の事象を独自の「数式」に喩える様子が多々見られる。またかなり早口であるという設定で、彼のメッセージは言葉送りのスピードを「速い」に設定した時よりもさらに早く表示される。また、キャラクターアイコンに「首を横に早く振る」という固有の動作が見られる。 彼の思想は、ゲーチスが自己の野望のために幼いころから人間に傷つけられたポケモンと接する機会しか与えず、外界から隔離し育て植えつけたもので、そのために天才肌の頭脳とは裏腹に精神的には純真な幼児そのもの。しかしポケモンの幸福を願う信念は本物で、ゼクロム / レシラムもその想いを認めていた。善悪感もあり、P2ラボに残されたメモによれば、プラズマ団の何者かが計画したポケモンに対する実験に反対していたらしい。 「リュウラセンの塔」で英雄を待つとされる伝説のポケモン・ゼクロム / レシラムと出会い英雄として認められた後、主人公に対となるもう一つの伝説ポケモンを探し出すよう促しポケモンリーグへ向かい四天王とチャンピオンを打倒する。そして「Nの城」で主人公と「ポケモンの自由」をかけた最終決戦を繰り広げるも敗北。そこでゲーチスにことの真実を知らされ操り人形であったことに落胆するが、自分の理想と信念のために行動してきた彼自身は誰の操り人形でもなかったとアデクに指摘され、自らを省み成長する。最後は主人公に自分の気持ちと別れを告げゼクロム / レシラムと共にいずこかへと旅立っていった。 『ブラック2・ホワイト2』では七賢人でも足取りが掴めず行方不明だったが、ゼクロム / レシラムを通じてキュレムに起こった事態とゲーチスの新たな野望を知り再びイッシュ地方に姿を見せる。異なるものを受け入れる大切さを理解するなど、大きな精神的成長を遂げ、過去の自分を振り返ったり、ゲーチスを説得したりした。エンディング後はチャンピオンロードの地下にあるNの城で対戦し、勝利すると『ブラック2』ではゼクロムが眠った姿のダークストーンを、『ホワイト2』ではレシラムが眠った姿のライトストーンを主人公に託す。その後は金曜日にライモンシティの観覧車に一緒に乗った後にNの城で各季節ごとに1回のみ対戦できる。 基本的にポケモンを傷つけるポケモンバトルは好まず、道中でのバトルの際の手持ちは遭遇した場所の近辺に野生として生息するポケモンが多い。1回目の使用ポケモンはチョロネコ、2回目はマメパト・オタマロ・ドッコラー、3回目はメグロコ・ダルマッカ・シンボラー・ズルッグ、4回目はガントル・バチュル・ギアル・テッシード、最後の対決ではアバゴーラ・バイバニラ・アーケオス・ゾロアーク・ギギギアル・ゼクロム / レシラムと毎回変わっている(4回目のギアルと最終決戦のギギギアルは特性が違うので別の個体。実際に『ブラック2・ホワイト2』の思い出リンクのイベントで捕まえたポケモンをその場で逃がしているシーンがある)。『ブラック2・ホワイト2』での使用ポケモンは季節によって変わり、春は天候があめの時に強化されるチーム(ニョロトノ・ランターン・ドククラゲ・オムスター・カブトプス・スターミー)、夏は天候がひでりの時に強化されるチーム(キュウコン・ウインディ・ギャロップ・ダーテング・テッカニン・リーフィア)、秋は天候がすなあらしのときに強化されるチーム(カバルドン・ドサイドン・アーマルド・トリトドン・ハッサム・ユレイドル)、冬は天候があられの時に強化されるチーム(ユキノオー・バイバニラ・パルシェン・マンムー・ユキメノコ・グレイシア)となっている。 コンセプトは「天才青年」で、中性的な容姿の芸術家タイプとしてデザインされた。公式イラストのポーズは、常識からずれた「天才ならではの危うい感じ」をイメージしたものである。 七賢人(しちけんじん) ゲーチスを含めたプラズマ団の七人の幹部。立場こそ同じであるものの全員がゲーチスを別格と目している。「頭の良い人間」を欲するプラズマ団によって世界中から集められ組織された。組織の運営や活動の指揮を行うなど実質的に組織を動かしている幹部集団であり、中でも筆頭格のゲーチスは事実上組織の実権を握っている黒幕である。最終決戦では主人公を袋叩きにしようとするも、サンヨウジムの3名を除くジムリーダー8人と戦う。戦いの結末は描かれていないもののジムリーダー達からはうまく逃げおおせている。この時に戦った6人の実力はジムリーダーと同等であるという。プラズマ団が瓦解した後は離散。その後特定の場所で彼らを発見すると、各々がNとゲーチスの関係について言及した後満足した証としてゲーチスから預かったわざマシンを渡し、駆け付けたハンサムによって身柄を確保される。主人公と戦う事はないが、Nの城で主人公を足止めしようとしたりジムリーダーと戦うなどポケモンは持っている様子。 2年後の『ブラック2・ホワイト2』では釈放され、ロットを中心としたNの理念の基、罪滅ぼしの活動を行う旧プラズマ団のメンバーと、ヴィオを中心としたゲーチスの新たな野望に向けた活動を行う新プラズマ団のメンバーに分かれている。ゲーチス プラズマ団の幹部で独自の衣装に身を纏った壮年の男性。底の見えない落ち着いた喋り方をする。立場上はNの部下に当たり、組織内では「七賢人」に属しているが、事実上組織を牛耳っている人物で、プラズマ団に関する事件において、事実上の真の黒幕である。プラズマ団を創設した張本人であり、息子であるNを傀儡の王に祭り上げ、自らが実権を握り組織を裏で動かしていた。略奪や暴力ではなく街頭演説によって街の住民やトレーナーにポケモンを解放するように訴え、その意義を説く。自身の演説によって時代そのものや人々の価値観を動かすことを目的とし、それによってプラズマ団の活動を進めていく。 だがそれは建前に過ぎず、物語のラストで胸中ではプラズマ団や自身の演説による世論・規範の形成活動を通じて世界中のトレーナーにポケモンを自主解放させ、それを略奪することで彼らを無力化し自分だけがポケモンを利用することによって世界を独裁支配しようという計画を目論んでいたと明かす。だがその計画は主人公と関わったことにより自分の意向から外れた行動をとっていくNと相互に影響を受け合い、あまつさえもう一方の伝説ポケモンに認められ英雄となった主人公の存在によって狂いが生じる事となった。初期設定によると本名は「ゲーツィス・ハルモニア・グロピウス」である。Nとは親子関係であり(ただし『ブラック2・ホワイト2』で血の繋がった親子ではないことが判明)、彼を自分の野望のために育て「新しき王」として祭り上げて操り人形にしていたことが明かされている。かつては人間の操り方を研究していたらしく、自らが育て上げたNのことを「心のない化け物」と呼ぶが、チェレンやアデクには「(Nではなく)ゲーチスこそが心のない男」と評された。 ストーリー上における最終ボスであり、Nが主人公と最終決戦を繰り広げ敗北した後、野望の実現のため主人公に勝負をしかけてくるが敗北。その場で拘束されるが後にダークトリニティに助け出され行方不明になる(チャンピオン以外のトレーナーがラストボスとなるのは『ブラック・ホワイト』が初である)。 『ブラック2・ホワイト2』では、アクロマを新たなリーダーに祭り上げてプラズマ団を再編成し、力によるイッシュ地方の支配を目論む。右目に赤いモノクルを着用し、口の右側の開きが歪み、一切見せない右腕や2年後は左手で杖を突いて歩行しているなど、右半身に何かしらの異常があると思われ、戦闘中においてもすぐに息切れしてしまう描写があった事から、前作のショックが原因で身体の健康状態を大きく悪くしてしまった模様。言動も前作に比べて、やや荒くなっている。また、衣装は黒を基調としたものに変更されている。 キュレムを捕らえてプラズマフリゲートの動力源にし、ソウリュウシティを砲撃、氷付けにして遺伝子のくさびを奪取する。しかし、主人公との戦いでポケモンの強さを引き出す答えを出したアクロマの独断でプラズマ団を解散にされてしまった事で、ほとんどの手駒を失ってしまい、追い詰められたゲーチスは、ジャイアントホールにて駆けつけたNのゼクロム/レシラムをキュレムと融合させるが、主人公によってキュレムを倒されたことで、目論みも失敗に終わってしまう。それでも諦めないゲーチスは、悪足掻きに近い形で主人公に勝負を挑むも敗北。2度にも及んで自身の計画が失敗してしまったゲーチスは、完全に取り乱して正気を失った状態になってしまい、Nの必死な説得も、彼を化け物呼ばわりする事で、拒絶。そこに駆けつけたダークトリニティによって救出された。エンディング後のダークトリニティ曰く、「もう何もできない」との事で、結局彼とNが和解することは最後までなかった。 使用ポケモンはデスカーン・バッフロン・シビルドン・ガマゲロゲ・キリキザン・サザンドラ。『ブラック2・ホワイト2』ではバッフロンとキリキザンに代わってドクロッグとドラピオンが加わっている。エースポケモンは共通してサザンドラである。 『ウルトラサン・ウルトラムーン』では『ブラック・ホワイト』時点での野望が実現しかけた時点からウルトラホールを通じてアローラ地方のエーテルパラダイスに転送され、レインボーロケット団の幹部となっている。サカキを操ろうとしていた。手持ちはデスカーン、バッフロン、キリキザン、サザンドラに加え、エースとして『ウルトラサン』ではゼクロム、『ウルトラムーン』ではレシラムを使用。 開発スタッフによると、Nと同様に詳細な背後設定が用意されており、デザインはそれを基に「異様さ」を強調して行われた。 「ゲーチス」という名前は、西洋楽曲において「音楽の悪魔」と呼ばれた不調和の音階・トライトーンの「ソ」と「ド#」をドイツ語表記にした「ゲー・チス(G・Cis)」から採られている。なお、ゲーチス戦のBGMもトライトーンで作曲されている。 ヴィオ 紫色の服を着た老年の男性。非常に寒がりで、『ブラック・ホワイト』での初登場シーンでは団員に自分の体を暖めさせていた。そのため2年後の『ブラック2・ホワイト2』でもチェレンに寒がりであることを思い出されてしまう。2年後も寒がりは変わっていないが、寒いと感じることに生きていることを実感するという性格で、団員からも呆れられている。そのため手持ちは全てこおりタイプである。 2年後の『ブラック2・ホワイト2』では、プラズマ団による世界の支配によって人々がモンスターボールという文明を捨て去ることで世界が変わる様子を知りたいとの理由からゲーチスの計画に協力し、フリージオ2体とマニューラを手持ちに加え何度か主人公と戦う。 殿堂入り後は罪滅ぼしに海底遺跡の文字を主人公に教える。 ロット 赤茶色の服を着た老年の男性。『ブラック・ホワイト』ではヒウンシティのプラズマ団仮アジトに登場する。潮の香りがする国で生まれたらしい。『ブラック2・ホワイト2』ではN派団員をまとめ、ホドモエシティにある旧プラズマ団(前作と同じ白装束)の家に住んでおり、ゲーチス派団員に立ち向かう主人公やライバルの姿を見て、かつての部下であるゲーチス派団員を旧プラズマ団員とともに説得する。Nのトモダチであったゾロアを主人公に託す。ハーデリアとココロモリを使用する。 アスラ 薄茶色の服を着た老年の男性。『ブラック・ホワイト』ではシッポウ博物館のドラゴンの骨を盗ませる。ヤグルマの森でその骨が伝説のドラゴンポケモンのそれではないと知ると主人公に返した。『ブラック2・ホワイト2』では同じくヤグルマの森で登場。ゲーチス派団員を説得しに来たが遅れてしまったらしい。 スムラ 灰色の服を着た老年の男性。『ブラック・ホワイト』ではヒウンシティのプラズマ団仮アジトでゲーチス・ロットと共に登場する。 ジャロ 赤色の服を着た老年の男性。『ブラック・ホワイト』ではリュウラセンの塔で邪魔者の排除を行う。 リョクシ 緑色の服を着た老年の男性。『ブラック・ホワイト』では主人公を試せと言われ、古代の城で部下を差し向ける。 ダークトリニティ 声 - 石田彰 ゲーチスに仕える三人組で、ゲーチスに救われたことから彼に忠誠を誓っている。忍者のような姿をしており、組織内でも特に汚れ役を担う存在と言える。闇に隠れるがごとく姿を消し、突如現れては主人公をNやゲーチスの元に連行していくが、あくまでゲーチスの命令を遂行しているだけであり主人公に対する直接的な敵意はうかがえない。ゲーチスが主人公に敗北し姿を消した後も彼に対する忠誠心は変わっておらず、ゲーチスから渡された貴重なアイテムを主人公に授けては姿をくらます。 『ブラック2・ホワイト2』ではゲーチスによるプラズマ団の再建に伴い、ゲーチスの新たな野望に向けて活動する。また、ポケモンバトルを行うイベントもある(「プラズマ団のダーク」と表示)。5年前にライバルの妹からチョロネコを奪ったのは彼らのうちの一人。 手持ちポケモンは3人共通してコマタナを2匹使用し、他にはアブソル・アギルダー・ジュペッタを使用する。 なお、『ブラック2・ホワイト2』発売に合わせて公開されたスペシャルアニメーションでは、ゲームと異なりコマタナではなくその進化形であるキリキザンを使用していた(キリキザンはエンディング後にコマタナが進化した形で3人全員が使用する)。 平和の女神・愛の女神 Nの城の一室にいる謎の2人の女性。愛の女神に話しかけると手持ちのポケモンを回復させてくれる。2人からは、Nやゲーチスに関する知られざる過去を聞く事ができる。『ブラック2・ホワイト2』ではN派に属しており、Nと同じく孤児だったということを聞ける。 ゲーム中では語られていないが、名前は平和の女神が「ヘレナ」、愛の女神が「バーベナ」。 ケンジ アクロマ 声 - 諏訪部順一 『ブラック2・ホワイト2』に登場。掴みどころのない独特な言動が特徴の科学者。「ポケモンの強さは何によって引き出されるか」を研究しており、何度となく主人公に接触してくる。 その正体はゲーチスと旧知の仲であるとともに、彼に祭り上げられて就任した新たなプラズマ団のリーダーである。ただし、ゲーチスに協力したのは利害の一致からであり、彼自身は卑劣な性格をしたゲーチスを嫌っている。キュレムの力を強制的に引き出す研究を実施してイッシュ地方を氷漬けにする要因を作り出し、「研究のためなら世界が滅びても構わない」と断言するマッドサイエンティストの面を持つが、同時に純粋な研究心の持ち主であり、主人公に接触してきたのもトレーナーがポケモンの強さを引き出す可能性に興味を抱いたためである。最終的には主人公との戦いを経てトレーナーがポケモンの強さを引き出す能力は自分の研究を上回ると確信して満足し、ゲーチスの意思に反してプラズマ団の解散を宣言する。 プラズマ団を解散させた後は、路頭に迷っているプラズマ団員達と共に、プラズマフリゲートでこれからの自分の道を模索している。主人公と再戦する時は、ポケモンの能力を引き出すためにアクロマ自身も自分のポケモンを信じるようになっている。 主にはがねタイプのポケモンを中心に使用する。プラズマ団として対戦する際の使用ポケモンはレアコイル・オーベム・ジバコイル・メタング・ギギギアルの5匹で、エースはギギギアル。エンディング後にP2ラボに停泊しているプラズマフリゲート内で対戦する際の使用ポケモンはメタングがメタグロスに進化し、新たにウォッシュロトムが加わっている。最初の対戦後にはマスターボールを主人公に渡し、その後は1日1回対戦できるようになる。 『サン・ムーン』では物語中にわざマシン、殿堂入り後にゲノセクトのカセットをくれる他、バトルツリーにも登場する。バトルツリーでの手持ちはポリゴン2、ポリゴンZ、メタグロス、ベトベトン、ジバコイル、ギギギアルで、メタグロスをメガシンカさせてくる場合がある。 『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではウルトラ調査隊からネクロズマのパワーを制御する装置の開発を依頼されたが、本人的に不満だったらしくソルガレオとルナアーラを取り込むマシン「ネクロプラスソル」「ネクロプラスルナ」に無断で改造し、ネクロズマを捕まえた主人公に手渡した。「エピソードRR」では相手を元の世界に転送する「アクロママシーン1102号」を用いて、別世界から現れたゲーチスから主人公とリーリエを救出した。
※この「プラズマ団」の解説は、「ポケットモンスター ブラック・ホワイトの登場人物」の解説の一部です。
「プラズマ団」を含む「ポケットモンスター ブラック・ホワイトの登場人物」の記事については、「ポケットモンスター ブラック・ホワイトの登場人物」の概要を参照ください。
プラズマ団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 03:26 UTC 版)
「悪の組織・勢力 (ポケットモンスターSPECIAL)」の記事における「プラズマ団」の解説
第10章・第11章に登場する悪の組織。イッシュ地方の各地でポケモンと人間の関係についての演説をしており、イッシュではこの影響でポケモンを道具扱いしているのではないかという意識を抱いたトレーナーが手持ちポケモンを逃がしてしまう事件が頻発している。 しかし、その活動の裏で他人のポケモンを無理やり力ずくで解放させようとしたり、ポケモンの保護を名目にポケモンを傷つけるという矛盾した行動に出たり、ポケモンに犯罪の片棒を担がせる、あまつさえ「ひんし」状態になったポケモンを見捨てて逃げ出すなど、やっていることはこれまでの悪の組織と何も変わらない。本当にポケモンのことを思って所属していた団員もおり、アクロママシーンについても意見が対立していたらしく、やがて内部分裂を起こした。 第10章ではNを「王」として祭り上げていたが、彼が姿を消した第11章ではアクロマが新たなトップに就任する。
※この「プラズマ団」の解説は、「悪の組織・勢力 (ポケットモンスターSPECIAL)」の解説の一部です。
「プラズマ団」を含む「悪の組織・勢力 (ポケットモンスターSPECIAL)」の記事については、「悪の組織・勢力 (ポケットモンスターSPECIAL)」の概要を参照ください。
- プラズマ団のページへのリンク