名古屋市営地下鉄桜通線 歴史

名古屋市営地下鉄桜通線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/02 01:11 UTC 版)

歴史

1972年(昭和47年)の都市交通審議会答申第14号において、計画化された路線である。当時、東山線では、通勤時間帯に名古屋駅での改札止めが常態化し、昭和50年代中ごろには、名古屋駅 - 伏見駅間において、混雑率が250%を超える状況となっていた。そのため、東山線の混雑緩和のため、バイパス路線として、まず、 中村区役所駅 - 今池駅間の建設が行なわれ、1989年(平成元年)9月10日に開業した[15]。同区間の工事は、名古屋駅の地下をくぐる構造を建設するもので、採用された大規模アンダーピニング工法が土木学会賞技術賞を受賞した。当線名古屋駅ホームにはそのプレートが埋め込まれていたが、2015年に撤去された。

桜通線は当初からワンマン運転を行うことを前提に、すべてのホームを島式とし、すべての車両の運転台をホームに近い、進行方向右側に整備した。開業時は車掌が乗務していたものの、1994年(平成6年)2月16日からはATOによる自動運転およびワンマン運転を開始した[16]。同じ年の3月30日には今池駅 - 野並駅間が開業した[17]

2011年(平成23年)3月27日には野並駅 - 徳重駅間が開業した[18]。開業が東北地方太平洋沖地震の直後となったため、記念イベントを中止し、ドニチエコきっぷBトレインショーティーなどの記念グッズの販売のみ行った。同区間については、名古屋市が2000年(平成12年)12月に次期整備区間として建設する方針を固め、2003年(平成15年)9月5日、同区間の第一種鉄道事業許可を取得し、2006年2月に建設を開始した[19][20]。開業に伴う試運転は、2011年1月22日から、通常の旅客運行を利用し、野並駅での乗客乗降前後に、開通後の運行を想定して野並駅 - 徳重駅で行った。

なお、野並駅 - 徳重駅の延長工事に関し、2007年(平成19年)1月、工事に伴う入札で大手ゼネコン談合の疑いで名古屋地検特捜部公正取引委員会の家宅捜査を受けた。同年2月28日には大手ゼネコン5社の幹部らが独占禁止法違反容疑で逮捕された。

年表

  • 1989年平成元年)
    • 9月10日 中村区役所駅 - 今池駅間 (6.3 km) が開業[15][21]。6000形電車営業運転開始。
    • この年 桜通線建設時の名古屋駅付近の大規模アンダーピニング工法が土木学会賞技術賞を受賞。
  • 1994年(平成6年)
    • 2月16日 ATOによる自動運転およびワンマン運転開始[16]
    • 3月30日 今池駅 - 野並駅間 (8.6 km) が開業[17]
  • 2004年(平成16年)10月6日 名城線瑞穂運動場東駅開業に伴い、瑞穂運動場駅を瑞穂運動場西駅に改称。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日 3050形を使用した鶴舞線開通30周年記念列車が今池駅 - 鶴舞線赤池駅間で運転される。6000形以外の車両が当線に入線したのは、1993年に鶴舞線と犬山線直通運転記念イベント団体専用列車で3151編成が入って以来、これが2度目となる。当日入線したのは3152編成の6連。
    • 3月19日 全駅で列車到着前の接近チャイムに代わり接近メロディを導入。
  • 2009年(平成21年)9月20日 3050形を使用した桜通線開業20周年記念特別列車「ミステリートレイン」が鶴舞線赤池駅 - 今池駅間で運転される[22]
  • 2010年(平成22年)7月5日 6050形電車営業運転開始[23]
  • 2011年(平成23年)
    • 1月20日 LED式発車標を全駅に設置。
    • 1月22日 中村区役所駅を皮切りに可動式ホーム柵使用開始。
    • 3月20日 鳴子北駅 - 徳重駅間にて試乗会開催。
    • 3月21日 ダイヤ改正。桜山駅行の区間運行を設定(桜山駅発は従来から設定)。
    • 3月27日 野並駅 - 徳重駅間 (4.2 km) が開業[18]
    • 7月23日 野並駅を最後に可動式ホーム柵整備完了[11]
  • 2019年令和元年)
    • 6月1日 車内放送で英語のみ駅ナンバリング放送を開始(実際には前日の5月31日より随時駅ナンバリング放送に更新されていった)。
    • 6月23日 沿線で不発弾処理が行われることに伴い、今池駅 - 桜山駅間で部分運休。
  • 2021年(令和3年)3月16日:今池駅構内のエレベーター新設工事現場で火災が発生し、東山線と桜通線が一時運転見合わせ[24][25]
  • 2023年(令和5年)1月4日 中村区役所駅を太閤通駅に改称予定[6][26]。同時に全駅の発車標をLED式からLCD式に更新予定。

  1. ^ 「名古屋市交通局 旅客サインマニュアル」による
  2. ^ a b 『日本縦断! 地下鉄の謎』 - 小佐野カゲトシ
  3. ^ 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳』7号 東海、新潮社、2008年、p.10
  4. ^ 列車接近メロディ - 名古屋市交通局
  5. ^ 駅名変更候補は名所の最寄り 名古屋市懇談会、城や神宮 - 日本経済新聞、2019年12月26日
  6. ^ a b 地下鉄駅名称の変更について” (日本語). 名古屋市交通局. 2022年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月23日閲覧。
  7. ^ 地下鉄駅名称変更の実施日について”. 名古屋市交通局. 2022年7月8日閲覧。
  8. ^ 地下鉄:駅施設のあらまし (PDF)”. 交通局事業概要(平成26年度). 名古屋市交通局. 2015年6月29日閲覧。
  9. ^ 桜通線 地下鉄始発・終発時刻”. 名古屋市交通局. 2015年6月29日閲覧。
  10. ^ 2003年大晦日までは20分間隔、2008年大晦日までは25分間隔だった。
  11. ^ a b 地下鉄桜通線全駅に可動式ホーム柵を設置しました!”. 名古屋市交通局. 2011年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  12. ^ 名城線の場合は発車したら直ぐに消える
  13. ^ 混雑率データ (PDF) - 国土交通省
  14. ^ 鉄道輸送状況 (Microsoft Excelの.xls) 平成29年度刊愛知県統計年鑑
  15. ^ a b “地下鉄桜通線きょう20周年 記念グッズも販売”. 中日新聞 (中日新聞社). (2009年9月10日)
  16. ^ a b 市営交通100年祭(名古屋市)のツイート(2022年2月16日)”. 名古屋市交通局. 名古屋市 (2022年2月16日). 2022年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  17. ^ a b c “名古屋市営地下鉄桜通線が延長開業”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1994年3月31日) 
  18. ^ a b “地下鉄桜通線が延伸 野並-徳重間、記念グッズに行列”. 中日新聞 (中日新聞社). (2011年3月28日)
  19. ^ 名古屋市高速度鉄道第6号線延伸の許可申請について」国土交通省鉄道局、2003年9月5日
  20. ^ 名古屋市議会土木交通委員会平成21年9月28日報告。鉄道事業法に基づく許可申請時は2014年度開業予定として許可されたが、名古屋市が2006年(平成18年)に策定した 市営交通事業経営改革計画 (PDF (PDF) ) では開業目標を2010年度に前倒しした。桜通線 野並・徳重間の開業日が決まりました - 名古屋市交通局、2010年10月25日。
  21. ^ 市営交通100年祭(名古屋市)のツイート(2021年9月10日)”. 名古屋市交通局. 名古屋市 (2021年9月10日). 2022年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  22. ^ 名古屋市交通局桜通線開業20周年記念イベント”. 鉄道ホビダス (hobidas.com) (2009年8月11日). 2021年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  23. ^ 桜通線の新型車両6050形の営業運行開始”. 名古屋市交通局. 2010年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  24. ^ “地下鉄駅構内に煙充満、名古屋 利用客避難”. 産経新聞. (2021年3月16日). https://www.sankei.com/affairs/news/210316/afr2103160015-n1.html 2021年5月17日閲覧。 
  25. ^ 地下鉄今池駅における火災について”. 名古屋市交通局 (2021年3月16日). 2021年5月17日閲覧。
  26. ^ 地下鉄駅名称変更の実施日について|名古屋市交通局”. www.kotsu.city.nagoya.jp. 2022年7月10日閲覧。
  27. ^ 名古屋市営交通事業経営計画2023(案)に対する市民意見の内容及び交通局の考え方 (PDF) - 名古屋市交通局






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

名古屋市営地下鉄桜通線のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



名古屋市営地下鉄桜通線のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの名古屋市営地下鉄桜通線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS