ミヤマイラクサ ミヤマイラクサの概要

ミヤマイラクサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/23 22:28 UTC 版)

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ミヤマイラクサ
福島県会津地方 2013年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : マンサク亜綱 Hamamelidae
: イラクサ目 Urticales
: イラクサ科 Urticaceae
: ムカゴイラクサ属 Laportea
: ミヤマイラクサ L. cuspidata
学名
Laportea cuspidata (Wedd.) Friis[1]
シノニム
  • Laportea macrostachya (Maxim.) Ohwi[2]
和名
ミヤマイラクサ(深山刺草)[3]

特徴

は緑色で、直立して、高さ80 - 110センチメートルになる。茎、花序にも刺毛があり、触れると痛い。葉は互生し、長い葉柄があり、葉身は円形から広卵形で、長さ8 - 20センチメートル、幅5 - 15センチメートルになる。縁は粗大な鋭鋸歯になり、下部のものは小さく、上部のものは大きくなり、葉の先端はやや尾状に伸びる[3][4][5]

花期は7 - 9月。雌雄同株。雄花序は、下方の葉腋から出て、多数分枝して長さ5 - 10センチメートルの円錐状になり、多数の雄花をつける。雄花は白色で小型、萼片が5個、雄蕊が5個ある。雌花序は、上方の葉腋から数本または多数立ち、分枝しないで長さ20 - 30センチメートルに伸びて穂状になり、多数の雌花をつける。雌花は緑色で小型、花弁状の萼片が4個、花柱が1個あり白い糸状の柱頭が伸びる。果実は、長さ約1.8ミリメートルのゆがんだ楕円形状の痩果になる[3][4][5]

分布と生育環境

日本では、北海道南部、本州、九州の福岡県に分布し、山地、亜高山の沢沿いや湿った林内、岩礫地に生育する[3][4][5]。国外では、朝鮮半島、中国大陸に分布する[4][5]

利用

春の、葉が完全に展開する前の若い茎は、山菜として利用される。「イラ」、東北地方の秋田県などでは「アイコ」と呼ばれ、評価の高い山菜である。採取する時期は4 - 5月ごろで[6]、触れると痛がゆくなる刺毛全体にあるので、素手で触らないように刺毛を通さない手袋やナイフ等を用意するとよい[6]。食味はほのかに甘味があって食べやすい[6]。採取後は鮮度が落ちてすぐに葉が黒ずむため、黒く傷んだ部分は取り除いて軽く下茹などする[6]。若い茎を生のまま天ぷら煮物に、塩をひとつまみ入れて熱湯でゆでてから、おひたし、辛子和えや白和えなどの和え物、汁の実などに利用する[6]。葉はふつう捨てられるが、葉を細かく刻み、油で炒め、みりん醤油などで味付けをして煎りつけて、佃煮にする[7]

また、茎の繊維が強靭で、昔はこれを利用し布を織った[4][5]


  1. ^ ミヤマイラクサ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ ミヤマイラクサ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.346
  4. ^ a b c d e f 『日本の野生植物草本II離弁花類』p.4
  5. ^ a b c d e f 『新牧野日本植物圖鑑』p.50
  6. ^ a b c d e f 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 152.
  7. ^ 『食べられる野生植物大事典(草本・木本・シダ)』p.141


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