バイオレンスジャック バイオレンスジャックの概要

バイオレンスジャック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/24 15:27 UTC 版)

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概要

週刊少年マガジン」誌上で1973年7月22日号から1974年9月30日号まで、「月刊少年マガジン」誌上で1977年1月号から1978年12月号まで、「週刊漫画ゴラク」誌上で1983年8月5日号から1990年3月23日号まで掲載された。大きく分けるとマガジン版とゴラク版から構成されており、講談社コミックからマガジン版が全7巻、日本文芸社からゴラクコミックスでゴラク版が全31巻と、それぞれ別に単行本としてまとめられていた。1996年より中央公論社から完全版として発売された全18巻の単行本では、マガジン版とゴラク版が1つの物語として再構成されている。

ゴラク版で物語は完結していたが、2001年に「別冊ヤングジャンプ」で「戦国魔人伝」。2006年には「週刊コミックバンチ」で新シリーズ『新バイオレンスジャック』の不定期連載がおこなわれた。

劇中で関東地獄地震と呼ばれる巨大地震によって壊滅し、本州から分断されたことで無法地帯となった関東を、暴力によって支配しようとするスラムキングと、それを阻む謎の大男バイオレンスジャックを中心とする死闘、そして絶望的な状況下でたくましく生きる民衆を描いている。『デビルマン』で世界を破滅させて連載を終えた永井豪は、本作では破壊された世界で再起する民衆のエネルギーを描きたかったのだという[1]夢枕獏は、1973年に描かれた本作の世界観について映画『マッドマックス』よりも早く、先駈けと評価している[2]

舞台や物語の設定は、永井が白土三平の『忍者武芸帳』に憧れ、戦国時代を舞台にした時代劇を描きたかったことにあるが、当時の少年誌では時代劇の企画は難しかったため、関東地獄地震による荒廃した世界を設定して戦国時代に似た無法地帯を作り出したのだという[3]。災害や災厄により文明基盤が荒廃して破壊し尽くされ、暴力と死が蔓延する混沌に陥った社会を視覚化したポストアポカリプス作品。

永井作品のキャラクターが競演することでも知られている。マガジン版では『ガクエン退屈男』のキャラクターが活躍する程度だったが、ゴラク版では各エピソードごとに『マジンガーZ』『ハレンチ学園』『キューティーハニー』『凄ノ王』『ドロロンえん魔くん』など数々の永井作品から、キャラクターが役どころを変えて登場する。特に『デビルマン』との関連は強く、終盤では本作が同作の続編であることが明らかになった。後年、永井が過去作品の舞台裏を虚実ないまぜに描いた『激マン!』の「デビルマンの章」は、『デビルマン』が『バイオレンスジャック』へ続くことを暗示する内容で終了している。

全話タイトル

タイトル後のカッコ内は、引用された永井豪作品・客演キャラクターだが、必ずしもストーリーのベースとはなっていない。

前期

「週刊少年マガジン」・「月刊少年マガジン」連載分

中期 - 後期・完結

「週刊漫画ゴラク」連載分

特別編

  • 魔王降臨編(魔王ダンテ、ハレンチ学園・書き下ろし単行本)
  • 戦国魔人伝(戦群、機神・別冊ヤングジャンプ2001年vol.14掲載)「幻選短編集 豪画沙 GOGASHA」下巻に収録。

新バイオレンスジャック編

  • サラーキア)- メディアファクトリーより単行本が上下巻で発刊。



  1. ^ 「永井豪インタビュー」『永井豪 世紀末悪魔事典』永井豪&ダイナミックプロ原作、草野真一構成、講談社、1999年、p.10
  2. ^ 夢枕獏(解説部分)『完全版バイオレンスジャック』18巻、中央公論社〈中公文庫コミック版〉、1998年12月18日、初版、508ページ。ISBN 4-12-203321-72008年1月9日閲覧。
  3. ^ 永井豪『漫画家 SF漫画への旅立ち』実業之日本社 1992年、p.127
  4. ^ 『アニメビデオ'88カタログ』玄光社、1987年、p.151
  5. ^ 『アニメソフト完全カタログ 1992年版』角川書店、1992年、p.298


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