げんそうしんどう‐しょうこうぐん〔ゲンサウシンドウシヤウコウグン〕【幻想振動症候群】
読み方:げんそうしんどうしょうこうぐん
ファントムバイブレーションシンドローム
【英】phantom vibration syndrome, PVS
ファントムバイブレーションシンドロームとは、携帯電話が振動していないのに振動したかのように錯覚する「ファントム振動」(ファントムバイブレーション)を体験する現象、または、そうした体験をする生理的状態や傾向のことである。
ファントムバイブレーションシンドロームは「vibranxiety」と呼ばれることもある。これは「vibrate」(振動)と「anxiety」(不安症)を合わせた語である。携帯電話の着信通知をバイブレーションに設定し、振動に対して敏感になっている状況で起こりやすいといわれている。
参照リンク
Good vibrations? Bad? None at all? - (USA TODAY。英語)
幻想振動症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/17 23:38 UTC 版)
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幻想振動症候群(げんそうしんどうしょうこうぐん)またはファントム振動症候群(ファントムしんどうしょうこうぐん)は、携帯電話などのバイブレーション機能による着信通知を日頃から気にかけている人が、着信がないにもかかわらず、携帯電話が振動したかのように錯覚する現象[1]。振動に対して脳が過敏に反応することで起こるとされる。原因として、心的ストレスとの関連性が指摘されている[2]。ファントム・バイブレーション・シンドローム(ファントム・ヴァイブレイション・シンドローム、phantom vibration syndrome : PVS)、ファントムバイブレーション症候群ともいう[3]。
概要
初出に関してはいくつかの説があるものの、1996年のスコット・アダムスの著書での言及を最初とする説が有力である。[4]2007年には、” ringxiety ”という造語(電話が鳴る様子を表したring+不安を意味するanxietyのかばん語)も作られ[5]、2012年には、マッコリ辞典の「今年の言葉」にも選ばれている。[6]携帯電話使用者の内、29.6%から89%程度の人がこの現象を経験したことが報告されており、発生頻度は通常2週間に一回程度であるが、一部では日常的にこの現象に苦しむ患者もいる。[5]現在に至るまで、この現象に関する研究は非常に少ないため、治療法も確立されていないが、バイブレーションをオフにしたり、着信音だけにするなどの方法が提唱されている。[7]
出典
- ^ 『大人も知らない?ふしぎ現象事典』2021年 マイクロマガジン社 56頁
- ^ “デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年1月8日閲覧。
- ^ ドコモ公式サポート - Twitter
- ^ Adams, Scott. “Dilbert Comic Strip on September 16, 1996” (english). Dilbert. 2023年1月11日閲覧。
- ^ a b Deb, Amrita (2015-09). “Phantom vibration and phantom ringing among mobile phone users: A systematic review of literature: Phantom vibration and phantom ringing” (英語). Asia-Pacific Psychiatry 7 (3): 231–239. doi:10.1111/appy.12164 .
- ^ “Phantom Pocket Vibration Syndrome | Psychology Today” (英語). www.psychologytoday.com. 2023年1月11日閲覧。
- ^ Rothberg, Michael B.; Arora, Ashish; Hermann, Jodie; Kleppel, Reva; Marie, Peter St; Visintainer, Paul (2010-12-15). “Phantom vibration syndrome among medical staff: a cross sectional survey” (英語). BMJ 341: c6914. doi:10.1136/bmj.c6914. ISSN 0959-8138. PMID 21159761 .
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