X-47Bとは? わかりやすく解説

X-47B

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:50 UTC 版)

X-47 (航空機)」の記事における「X-47B」の解説

J-UCAS計画引き継いだ米海軍X-47Aより大きな搭載量航続距離求められたX-47Bでは、エンジンプラット・アンド・ホイットニー F100単発とされ、機体規模格段に大きくなった。また、平面形も翼幅翼面積アスペクト比がより大きなものとされた。 2008年3月21日付けの「アビエーション・ウィーク英語版)」によると、将来X-47操縦士抜きで航空母艦からの発艦着艦が可能、連続飛行可能時間は50-100時間最大特徴は、レーザー光線高出力マイクロ波HPM)で敵のミサイル通信施設破壊することができることにあるという。ミサイル防衛システムとは異なり発射段階にある敵の弾道ミサイルレーザー迎撃することで敵のミサイル発射基地までも一挙に破壊することができるとのこと空対空ミサイル最大搭載重量:2,045kg)も装備し多様な方法で敵のミサイル迎撃することも可能となる予定であるとされた。 政府関連事業計画評価行っている戦略予算評価センターでは、米海軍空母打撃群では伝統的に戦闘機パイロット重視される組織上の傾向があり、無人攻撃機導入には現場からの反発があり、更にはイラクアフガニスタンでの戦争継続受けて予算上の問題などから、この計画2009年度廃案となる可能性があることが指摘された。戦略予算評価センターでは、米国国防戦略上重要なこの計画進行させるためには、米海軍内に存在する無人攻撃機対す心理的障壁取り除く事が必要だ論じている。 米海軍2009年度予算申請中の無人戦闘攻撃機開発のために必要経費は約2億7,600ドル(約295億円)、計画通しての総開発費用15ドル(1,600億円)となる見通し。 X-47Bは2011年2月4日エドワーズ空軍基地初飛行成功した初飛行29分、飛行高度5,000フィート2012年には地上でのカタパルト射出試験成功し2013年5月14日にはニミッツ級航空母艦ジョージ・H・W・ブッシュ」からのカタパルト射出試験成功同年7月10日には、パタクセント・リバー海軍航空基地発った機体が、バージニア州沖を航行中の「ジョージ・H・W・ブッシュ」への着艦試験成功した将来日本拠点にする第7艦隊空母打撃群配備される予定また、中国開発中東風21D対艦弾道ミサイル対す対抗策になりうるとも言われている。 2016年3月10日アメリカ海軍予算上の理由からX-47Bの開発計画中止したことを発表した。X-47Bに代わって無人偵察機であるMQ-25(英語版)とその空中給油機型であるRAQ-25の開発計画されており、2017年中に飛行試験を行うことを予定している。 スペック 乗員無人 全長:11.63m 全幅:18.92m 全高:3.10m 空虚重量:6,530.29kg 最大離陸重量20,215kg 動力プラット・アンド・ホイットニーF100-220U ターボファン 巡航速度:M0.9+ 航続距離:2,100nm(3,889km)以上 実用上昇限度12,190m以上 兵装:GBU-31 JDAM×2

※この「X-47B」の解説は、「X-47 (航空機)」の解説の一部です。
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