TSR退社後
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1977年、実際彼はTSRでは長くなかったのにも関わらず、アーネソンは『Dungeonmaster's Index』という、その時点でのTSR社の『D&D』の資産を書いた38ページのブックレットを出版し、その中には 『チェインメイル』、the 最初の『D&D』ボックスセット、5冊の『D&D』サプリメント『グレイホーク』、 『ブラックムーア』、 『Eldritch Wizardry』、『Gods, Demi-gods & Heroes』、『Swords & Spells』、さらに7号全ての『ザ・ストラテジック・レビュー』誌が含まれている。 TSR社は全ての『D&D』製品についてアーネソンにロイヤリティーを支払うことに同意したが、しかしその時会社は1977年に『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』(『AD&D』)の発売を控え、『AD&D』は『D&D』と大幅に異なる製品であり、ロイヤリティーを彼に支払う必要はないと主張した。 その応答に、1979年にアーネソンはガイギャックスとTSR社に対して最初の5つの訴訟を提出した。2年後の1981年3月、内密の同意の一部として、アーネソンとガイギャックスはその時点から『D&D』の共同制作者として製品に記載されることに同意することで、法廷の外で訴訟を解決したが、これは2人の間の長引く緊張関係を終わらせなかった。 20年後、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社(WotC)がTSR社を買収し、計画していた『D&D』第3版から「アドバンスト」を外すことを求めた。WotCのCEOだったピーター・アドキソンは、アーネソンと20年来の問題を解決するために、総金額を口外しないことで交渉し、アーネソンは『D&D』に関する全ての請求を破棄することで合意した。 1979年、アーネソンとリチャード・L・スナイダー(オリジナルの「ブラックムーア」プレイヤー)は共同で、アーネソンが1970年代初期に構想していた、『D&D』の代わりになっていた「ロールプレイング・ファンタジー・ゲームのオリジナルの精神」を奪還しようとしたロールプレイング・ゲームを書いた。1980年代の初期には、彼は自分のゲーム会社Adventure Gamesを確立し、ミニチュアゲームの『Johnny Reb』と『Harpoon』をプロデュースしただけでなく、自分のロールプレイング・ゲーム『Adventures in Fantasy』を出版した。Adventure Gamesは儲かったが、アーネソンの仕事が過剰になり、最終的に彼の会社は(フライングバッファロー社)に売却された。 ゲイリー・ガイギャックスがTSR社の社長だった1980年代、彼とアーネソンは再びつながって、アーネソンはしばらくの間『D&D』と「ブラックムーア」を『「DA」(デイヴ・アーネソン)』シリーズの『ブラックムーア』モジュールセットで再統合した(1986年-1987年)。4点のモジュールのうち3点はアーネソンによって書かれ、アーネソンによるキャンペーンの初めての詳細な設定となった。ガイギャックスがTSR社を追放された時、アーネソンは計画されていた5番目のモジュールが出版される前に会社を離れた。ガイギャックスとアーネソンは再び別々の道を歩いた。1986年、アーネソンは『D&D』の新しい『ブラックムーア』モジュール『The Garbage Pits of Despair』を執筆し、『ディファレントワールズ』誌の42号と43号の2回に分けて掲載された。 アーネソンはコンピューター産業に足を踏み入れ、4次元の双方向システムを立ち上げ、ミネソタで現在もビジネスに携わっているコンピューター会社である。彼はまた、いくつかのプログラミングといくつかのゲームに携わっていた。彼は最終的に自分のコンピューターの会社とコンサルティングを立ち上げた。 カリフォルニア州に住んでいた1980年代、アーネソンはこどもたちの特別支援教育で働く機会を得た。ミネソタに帰るまでの間、彼はロールプレイングを教育的利用に教えることを追求し、数学を教えるのに正多面体のサイコロを使った。1990年代、彼はグラフィック・アートやゲームデザインを専門とするFull Sail大学で働きはじめ、コンピューター・ゲームとゲームデザインの教授を務めた。この授業ではルールをしっかりと組み立て、バランスのとれたルール一式を作ることが目的とされている。彼は2008年6月19日に退職した。 2000年には、アーネソンはビデオグラファー(英: videographer)のジョン・ケントナーとDragons in the Basementで働き、これはロールプレイング・ゲームの初期の歴史を綴ったドキュメンタリー・フィルムである。アーネソンはドキュメンタリーを説明する。基本的には、オリジナルのプレイヤーとのインタビューのシリーズである(『D&D』はあなたの人生にどんな影響を与えたか?)、そしてオリジナルのRPGデザイナーとのインタビューも含まれる(たとえば、『トラベラー』のマーク・ミラーや『Empire of the Petal Throne』の M.A.R. Barker)。彼はまた映画『ダンジョン&ドラゴン』にカメオ出演し、多数の ウィザードがドラゴンにファイアーボールを投げる役柄で登場した。しかし、このシーンは完成した映画では削除された(DVDでは映像特典で見ることができる)。アーネソンとダスティン・クリングマンが設立したZeitgeist Gamesは、d20システム用に「ブラックムーア」をプロデュースし、アップデートした。Goodman Gamesは、2004年に新たな「ブラックムーア」の設定を出版し、流通させた。
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