S-520
名称:S-520
打上げ国名・機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打上げ場所:日本・鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
運用開始年:1980年解説:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))が現在用いている観測ロケットは、主としてMT-135型、S-310型、S-520型の3種類です。各種工学試験等のほか、大気物理学、地球物理学、天文学など広い分野にわたった科学観測がなされていますが、MT-135型はオゾン層、S-310型は中層大気、S-520型は高層大気の観測に使われています。1年のうち1、2月と8、9月の2期に分けて、打上げ実験がおこなわれていて、近年の打上げ機数は年間で計5〜6機です。最新型のS-520型ロケットは、世界最高水準の単段式観測ロケットで、約150キログラムの観測機器を高度約350kmまで運ぶことができます。また、鹿児島宇宙空間研究所からの打上げのほかに、ノルウェーのアンドイヤ基地からも打ち上げられています。
S-520をよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能を持っているの?
打上げや飛行の順序は、どうなっているの?
どんなものを打ち上げたの?
どのくらい成功しているの?
この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
分類:ロケットS-520をよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能を持っているの?
打上げや飛行の順序は、どうなっているの?
どんなものを打ち上げたの?
どのくらい成功しているの?
この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
S-520型ロケットは、新鋭の単段式観測ロケットです。全長は8m、直径は0.52m、全重量は2.1トン。そして、搭載重量は約150キログラム、到達高度は約350kmとなっています。前側の推薬が初期に燃えつきるようにワゴンホイール型とし、2段推力を実現しています。また、機器回収実験にも成功しています。
3.どんなものを打ち上げたの?
S-520型ロケットは、約150キログラムの観測機器を搭載することができます。4.どのくらい成功しているの?
S-520型ロケットの1号機は1980年に打ち上げられ、高度330kmまで上昇しました。1号機はいちおうの成功を収めましたが、燃焼末期に著しく姿勢が乱れたため設計変更がなされました。そして、81年に打ち上げられた2号機は正常に飛翔し、このS-520型は現在も活躍中です。5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
1965年、新南極船「ふじ」の就航にともない、わが国の南極観測事業は規模が拡大し、国立極地観測所によって、南極のオーロラ観測が計画されました。そして、69年8月にS-210JA型が内之浦での打ち上げ実験に成功、70年2月10日にはS-160JA型1号機が南極から発射しました。南極観測におけるロケット打ち上げの合計は57機で、その内訳は、S-160JA型が4帰S-210JA型が31帰S-310型が12帰MT-135が10機です。
※参考文献/大澤弘之・監修「日本ロケット物語」三田出版会・発行、斎藤成文・著「日本宇宙開発物語」三田出版会・発行、山中龍夫・的川泰宣・著「宇宙開発のおはなし」日本規格協会・発行
抗生物質S‐520
S-520ロケット
(S-520 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 21:31 UTC 版)
S-520ロケットは宇宙科学研究所(現JAXA宇宙科学研究本部)の開発した観測用の単段式固体燃料ロケットである。Sは単段を(2段式ではSS-520になる)、520は直径が520mmであることを表す。
- ^ S-500ロケット計画 (国立極地研究所)
- ^ a b c A Concept of International Nano-Launcher
- ^ Nano-Launcher
- ^ a b Evolutional Launch Concept for Pico_Nano Satellite
- ^ 宇宙利用支援システムに関する調査報告書
- ^ S-310/S-520/SS-520、JAXA公式サイト
- ^ 『S-520-26号機打上げ結果について』(プレスリリース)宇宙航空研究開発機構、2012年1月12日 。2022年7月24日閲覧。
- ^ 『観測ロケットS-310-42号機/S-520-27号機打上げ結果について』(プレスリリース)宇宙航空研究開発機構、2012年12月17日 。2022年7月24日閲覧。
- ^ 『S-520-28号機 打上げ結果について』(プレスリリース)宇宙航空研究開発機構、2012年12月17日 。2022年7月24日閲覧。
- ^ 『観測ロケットS-520-29号機 打上げ結果について』(プレスリリース)宇宙航空研究開発機構、2014年8月17日 。2022年7月24日閲覧。
- ^ 『観測ロケットS-520-30号機 打上げ結果について』(プレスリリース)宇宙航空研究開発機構、2015年9月11日 。2022年7月24日閲覧。
- ^ 『観測ロケットS-520-31号機 打上げ結果について』(プレスリリース)宇宙航空研究開発機構、2021年7月27日 。2022年7月24日閲覧。
- ^ 『観測ロケットS-520-RD1打上げ結果について』(プレスリリース)宇宙航空研究開発機構、2022年7月24日 。2022年7月24日閲覧。
- 1 S-520ロケットとは
- 2 S-520ロケットの概要
- 3 ミッション一覧
- 4 脚注
S-520
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/18 09:51 UTC 版)
詳細は「S-520ロケット」を参照 1980年から1998年にかけて22回打ち上げられた。全3軸の安定化装置を備える。100kgのペイロードを高度300kmへ輸送可能でおよそ5分間の微小重力実験がもたらされた。K-9MとK-10ロケットを置き換える目的で開発された。 仕様諸元 到達高度: 430 km 離陸時の推力: 143 kN 総重量: 2200 kg 直径:0.52 m 全長: 9 m
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S-520
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/18 09:33 UTC 版)
詳細は「S-520ロケット」を参照 K-9MやK-10を置き換える目的で開発された観測ロケット。1980年から運用が開始され、現在も標準型観測ロケットとして運用されている。
※この「S-520」の解説は、「IX計画」の解説の一部です。
「S-520」を含む「IX計画」の記事については、「IX計画」の概要を参照ください。
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