SS-520とは? わかりやすく解説

SS-520ロケット

(SS-520 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 02:16 UTC 版)

SS-520は、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) に属する宇宙科学研究所(ISAS)が開発し運用する観測用2段式固体燃料ロケット。JAXAで現在運用されている観測ロケットでは最大のものである。2018年に3段目を追加して人工衛星を軌道に投入する実験に成功した時には、世界最小クラスのローンチ・ヴィークルとしてギネス世界記録にも認定された[1]


注釈

  1. ^ 4号機の際の記者とのやりとりによれば、「第0段」を付加した場合はすぐに切離しとなって、近海に落下することになることから、第3段方式が採用されたという。
  2. ^ 1月11日の打ち上げ予定が天候不良のため延期
  3. ^ 2017年12月25日の打ち上げ予定がイプシロンロケット3号機とのスケジュール調整で同月28日に延期され、さらに搭載部品の不良のため2018年2月3日に延期されていた。
  4. ^ キヤノン電子アビオニクスを担当[1][2]
  5. ^ 2017年12月の打ち上げを目指していたが、アビオニクスの動作不安定により打ち上げ延期[29]。2018年度冬期、2019年度冬期の打ち上げを目指すも実現に至ってなかったが[29]、2021年11月3日に打ち上げを実施するとした[30]

出典

  1. ^ a b “SS-520 5号機がギネス世界記録(R)に認定されました” (プレスリリース), JAXA, (2018年4月27日), http://www.jaxa.jp/press/2018/04/20180427_guinness_j.html 2018年4月28日閲覧。 
  2. ^ SS-520 5号機実験について (PDF)”. JAXA. 2018年9月25日閲覧。
  3. ^ 観測ロケット”. ISASニュース 1997.11 No.200 特集:第101号からの宇宙研の8年. 2018年9月25日閲覧。
  4. ^ 宇宙開発利用部会 調査・安全小委員会(第18回) 配付資料”. 文部科学省. 2016年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月25日閲覧。
  5. ^ “世界最小!超小型衛星打ち上げロケット、JAXAが突然発表”. sorae.jp. (2016年6月10日). http://sorae.jp/02/2016_06_10_ss520.html 
  6. ^ SS-520 4号機のミッション概要 (PDF)”. 宇宙航空研究開発機構 (2016年10月). 2017年12月3日閲覧。
  7. ^ a b c “SS-520 4号機実験の実施について” (プレスリリース), JAXA, (2016年12月8日), http://www.jaxa.jp/press/2016/12/20161208_ss-520-4_j.html 2016年12月8日閲覧。 
  8. ^ “SS-520 4号機実験結果について” (プレスリリース), JAXA, (2017年1月15日), http://www.jaxa.jp/press/2017/01/20170115_ss-520-4_j.html 2017年1月15日閲覧。 
  9. ^ SS-520ロケット4号機TRICOM-1 打上げ後会見 / SS-520 Rocket F4 After launch press conference”. NVS (2017年1月14日). 2018年9月25日閲覧。
  10. ^ 「チャレンジ精神」を引き継いで—内之浦発2つのロケット”. 三菱電機 DSPACE コラム:読む宇宙旅行 (2017年1月26日). 2018年9月25日閲覧。
  11. ^ 大貫剛 (2017年2月14日). “小型ロケットSS-520失敗、原因は「徹底した軽量化」”. sorae.jp. http://sorae.info/030201/2017_02_14_ss-520.html 2017年2月16日閲覧。 
  12. ^ 小型ロケット「SS520」再挑戦へ”. 読売新聞 (YOMIURI ONLINE) (2017年2月18日). 2017年2月18日閲覧。
  13. ^ ミニロケット再打ち上げ、JAXA理事長が意欲”. 日本経済新聞 (2017年2月17日). 2017年2月18日閲覧。
  14. ^ 超小型ロケット、年度内に再挑戦=小型衛星打ち上げ-JAXA”. 時事通信 (2017年4月7日). 2017年4月8日閲覧。
  15. ^ SS-520 5号機のミッション概要 (PDF)”. 宇宙航空研究開発機構 (2017年9月). 2017年12月3日閲覧。
  16. ^ “SS-520 5号機による超小型衛星打上げ実証実験について” (プレスリリース), JAXA, (2017年11月13日), http://www.jaxa.jp/press/2017/11/20171113_ss-520-5_j.html 2017年11月13日閲覧。 
  17. ^ “SS-520 5号機実験期間の再設定について” (プレスリリース), JAXA, (2017年12月8日), http://www.jaxa.jp/press/2017/12/20171208_ss-520-5_j.html 2017年12月11日閲覧。 
  18. ^ “小型ロケットなど打ち上げ、JAXAが日程発表”. 読売新聞(YOMIURI ONLINE). (2017年12月9日). http://www.yomiuri.co.jp/science/20171209-OYT1T50046.html 2017年12月11日閲覧。 
  19. ^ “SS-520 5号機実験の延期について” (プレスリリース), JAXA, (2017年12月26日), http://www.jaxa.jp/press/2017/12/20171226_ss-520-5_j.html 2017年12月26日閲覧。 
  20. ^ “SS-520 5号機による超小型衛星打上げ実証の実験予定日について” (プレスリリース), JAXA, (2018年1月19日), http://www.jaxa.jp/press/2018/01/20180119_ss-520-5_j.html 2018年1月20日閲覧。 
  21. ^ 酒造唯 (2018年2月3日). “「電柱サイズ」打ち上げ 超小型衛星搭載”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20180203/k00/00e/040/267000c 2018年2月7日閲覧。 
  22. ^ “SS-520 5号機による超小型衛星打上げの実証実験の結果について” (プレスリリース), JAXA, (2018年2月3日), http://www.jaxa.jp/press/2018/02/20180203_ss-520-5_j.html 2018年2月7日閲覧。 
  23. ^ 超小型衛星、愛称は「たすき」 宇宙に向かって、たすきつなぐ想い”. ハフィントンポスト (2018年2月3日). 2018年2月7日閲覧。
  24. ^ “世界最小級ロケットがギネス世界記録に認定”. MBCニュース. (2018年4月27日). http://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2018042700029216 2018年4月28日閲覧。 
  25. ^ マイクロ衛星打ち上げ用空中発射システムに関する調査報告書 (機械システム振興協会)
  26. ^ 世界最小宇宙ロケット、経産省とJAXAの協力で開発中”. sorae.jp (2016年8月18日). 2016年9月10日閲覧。
  27. ^ “ロケットの空中発射、実用研究に着手 経産省が来年度”. 朝日新聞. (2008年9月13日). http://www.asahi.com/special/space/TKY200809130203.html 
  28. ^ “観測ロケットSS-520-3号機 打上げ結果について” (プレスリリース), JAXA, (2021年11月5日), https://www.jaxa.jp/press/2021/11/20211105-1_j.html 2021年11月9日閲覧。 
  29. ^ a b SS-520-3号機観測ロケット実験の現状と期待される成果”. 宇宙航空研究開発機構 (2019年1月). 2020年5月25日閲覧。
  30. ^ “観測ロケットSS-520-3号機実験の実施について” (プレスリリース), JAXA, (2021年10月6日), https://www.jaxa.jp/press/2021/10/20211006-1_j.html 2021年10月7日閲覧。 


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SS-520

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Sロケット」の記事における「SS-520」の解説

詳細は「SS-520」を参照 1998年から2000年にかけて2回打ち上げられた。1段目はS-520で構成されており、140kgの重量物を高度1000kmへ輸送できる仕様諸元 到達高度: 1,000 km 総重量: 2600 kg 直径:0.52 m 全長: 9.7 m

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