MKSとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ビジネス > 米国企業情報 > MKSの意味・解説 

Mikasa, Inc.(NYSE:MKS)

住所: One Mikasa DriveSecaucus, NJ 07096United States
電話: 1- (310) 867-9210
FAX: 1- (310) 763-0625
ウェブサイト: http://www.mikasa.com/
業種: 消費財
業界: 家庭用品

» ダウ・ジョーンズ米国企業総合情報データベースはこちら

MKS単位系

(MKS から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/07 02:38 UTC 版)

MKS単位系(エムケイエス たんいけい)とは、長さ単位メートル(metre; m)・質量の単位キログラム(kilogram; kg)・時間の単位(second; s)を基本単位とする、一貫性のある単位系である。

メートル法は、単位名称はメートル・グラム・秒を基準にしており、原器はメートル・キログラムを基準としているが、単位系の基礎となる基本単位は、理論上はそれらと無関係に決めることができる。MKS単位系はそうして選ばれた単位系の1つで、他に、もう1つの有力な単位系としてCGS単位系(C: centimetre G: gram S: second)、マイナーな単位系としてMTS単位系(M: metre T: ton S:second)があった。

厳密には、MKS単位系は力学の単位のみを含む。電磁気学を扱うには、電流の単位アンペア(ampere; A)を基本単位に加えたMKSA単位系とする。しかし、MKSA単位系を含め、広い意味でMKS単位系ということもある。MKSAにさらに3つの基本単位を加えたのが国際単位系 (SI) である。MKSはSIの部分集合であり、SIのうち力学の単位はMKSと共通である。

歴史

メートル法は当初、グラーヴを質量の基本単位として構想されていたが、施行時には、1/1000グラーヴがグラム、グラーヴがキログラムという名称になった。しかし、質量の原器は技術的な問題もありキログラムで作られた。この混乱が、のちに2つの単位系を生む一因となる。

CGS単位系は、1832年カール・フリードリヒ・ガウスにより提唱された。公式の単位系としては、1874年英国科学振興協会 (BAAS)、1881年国際電気会議により電磁気に拡張されて採用された。MKS単位系はそれに遅れ、1889年国際度量衡局 (BIPM) により採用された。CGS単位系は、卓上の実験のスケールに合うため科学者に好まれ、一方、MKS単位系は技術者に好まれた。

そのころは電磁気学が誕生しつつあった時代で、CGS単位系はその初期に電磁気を扱えるよう拡張された。しかし、CGS単位系の電磁気の単位は量が非常に大きいか小さいかであまりに使いづらく、10の倍して大きさを調節した実用単位が現れた。MKSは当初は電磁気を扱わなかったが、電気工学の興盛と共にその必要性が生まれた。実用単位はCGSよりMKSと相性が良かったため、1901年、MKSと実用単位を組み合わせた単位系(のちのMKSA単位系)が提唱され広まった。

CGSとMKSの並立はその後もしばらく続いたが、1946年国際度量衡委員会 (CIPM)・1950年国際電気標準会議 (IEC) でMKSA単位系、1954年国際度量衡総会 (BIPM) でMKSAにケルビンカンデラを追加した単位系(1971年までのSI)が採択された。1960年国際単位系 (SI) でMKSを拡張した単位系が世界標準となり、CGSは過去のものとなった。

電磁気への拡張

MKSを電磁気に拡張した単位系として、電流の単位アンペア(A)を基本単位に加えたMKSA単位系がある。アンペアの代わりに電荷の単位クーロン(coulomb; C)を加えたMKSC単位系などもあるが、C = A·s、A = C/s なので、定義の順序が違うだけで中身はMKSAと同じである。

一方、CGSを電磁気に拡張した単位系は、CGS-emu、CGS-esu、ガウス単位系、ヘヴィサイド単位系と、多数ある。これは単に、物理学者に好まれ電磁気への拡張が先行していたCGS単位系において多くの試みがなされたためであり、MKSとCGSの違いによるものではない(たとえば、理論上はMKS-emu単位系を作ることもできる)。

また、これらの間の違いも、MKSとCGSの違いはあまり関係せず、どのようなやり方で拡張したかによる。4つ目の基本単位を導入するという方法(4元単位系)を使ったのはMKSAのみであり、それが主な違いを生んでいる。

主な単位

名称 英語名称 記号 組立 物理量 CGS換算
メートル metre m 長さ 100 cm
キログラム kilogram kg 質量 103 g
second s 時間 1 s
平方メートル square metre m2 面積 104 cm2
立方メートル cubic metre m3 体積 106 cm3
毎メートル reciprocal of meters m−1 波数 0.01 K
メートル毎秒 metre per second m/s 速度 100 cm/s
メートル毎秒毎秒 metre per second squared m/s2 加速度 100 Gal
キログラム毎立方メートル kilogram per cubic metre kg/m3 密度 10−3 g/cm3
ニュートン newton N kg·m/s2 105 dyn
ジュール joule J kg·m2/s2 仕事熱量 107 erg
ワット watt W kg·m2/s3 仕事率電力 107 erg/s
ニュートンメートル newton metre N·m kg·m2/s2 力のモーメント 107 dyn·cm
パスカル pascal Pa kg/m·s2 圧力 10 b
パスカル秒 pascal second Pa·s kg/m·s 粘度 10 poise

組立単位の名称は、人名から命名されている。これに対しCGS単位には、エルグダインといったギリシャ語から命名された単位がある。


Matroska

(MKS から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/24 06:57 UTC 版)

Matroska
拡張子 .mkv .mka .mks .mk3d
MIMEタイプ video/x-matroska audio/x-matroska
マジック
ナンバー
0x1a 0x45 0xdf 0xa3 ? 0x42 0x82 ? matroska
開発者 Matroska.org
初版 2002年12月6日 (22年前) (2002-12-06)[1]
種別 コンテナフォーマット
包含物 音声動画字幕
国際標準 RFC 9559
オープン
フォーマット
Yes
ウェブサイト matroska.org
テンプレートを表示

Matroskaマトロスカマトリョーシカ)はマルチメディアコンテナフォーマットの一種である[2]

概要

Matroskaは動画音声字幕などのマルチメディアデータを格納するコンテナフォーマットである。「.mkv」ファイル(Matroska Video)や「.mka」ファイル(Matroska Audio)として知られる。ロシアの入れ子人形マトリョーシカにちなんで名付けられた。オープンソースGNU LGPL)で開発が行われている[3]

データ構造仕様にEBML(Extensible Binary Meta Language)を採用し[4]後方互換性と拡張性を両立させている[要出典]

家電DVDプレーヤーなどでも一部対応した機種が存在する。DivX7が標準コンテナとしてMatroskaを採用している[要出典]Google社の動画規格WebMのコンテナとしてMatroskaのサブセットを採用している[5]。2014年、Microsoft Windows 10がMatroskaに標準対応することがマイクロソフト社から発表された[6]

2024年10月、Matroskaは RFC 9559として正式に規格化された。

主な特徴

共通

MKV(Matroska Video File)

  • 複数音声
  • 前参照フレーム(Bフレーム)に対応
  • チャプター(頭出し機能。1/1000秒単位で設定可能)
  • 可変フレームレート(VFR)対応
  • 高度な字幕機能(テキスト型、VisualBob型両対応)
  • アスペクト比指定
  • 映像、音声、字幕以外のファイル添付
  • DVD-Videoのようなメニュー(未実装)

MKA(Matroska Audio File)

  • アルバム化(複数の曲を一つのファイルに入れ、順番に再生)
  • 時間が同じでないファイルの多重化
  • 異なるコーデックの音声を収録可能

EBML

Extensible Binary Meta Language
MIMEタイプ application/x-matroska
マジック
ナンバー
1A 45 DF A3[7]
拡張 Matroska
国際標準 RFC 8794
テンプレートを表示

EBML(Extensible Binary Meta Language)はXMLを基に作られた、拡張性に優れたデータ格納方式である[要出典]

HTML、XMLの様にタグ形式(正確にはバイナリの擬似形式)で記述されており、対応していない機能においては無視するようになっている[要出典]

したがって、新機能の追加においても互換性を落とすことなく対応させることができ、なおかつ、不具合の起きにくい設計にすることを可能にした[8]

2020年7月、EBMLは RFC 8794として正式に規格化された。

構造

XMLが要素の木構造からなるように、EBMLも要素の入れ子構造から成る[9]。構成単位たる要素はEBML Elementと呼ばれる[10]。要素の種類によらずEBML Elementは次の3要素から成る[11]

  • Element ID: この要素の種類を示す識別子。XMLにおけるタグ名に相当。識別子の意味(例: ID_5 == <H1>)はスキーマごとで定義[12]
  • Element Data Size: この要素の長さ(オクテット)[13]
  • Element Data: コンテンツ。

Element自身が長さ情報を持つとは、要素間の「区切り」が明示されているということである。よってEBMLパーサーは要素が何を示すかを知らずとも、EBMLファイルを頭から読んでサイズごとに区切ることでElement集合を生成できる[要出典]

上記の通りElementはIDをもち、このIDがElementの意味/役割(セマンティックス)に結びついている。具体的な各Elementはスキーマで定義され、ID・名称・型などを持つ(例: ID_5/<H1>/String型)[14][15]スキーマではなくEBML仕様で定義される特殊なElementが13種類存在している[要出典]

EBML Elementの入れ子構造からなり、かつEBMLで定めるElement配置をもつデータをEBML Documentという。EBML Documentはデータ部であるEBML Body[16]と仕様部であるEBML Headerからなる[17]


拡張子

  • .mkv Matroska Video(映像)
  • .mka Matroska Audio(音声のみ)
  • .mks Matroska Subtitles(字幕のみ)
  • .mk3d Matroska 3D(3D映像)

CodecIDの例

ビデオ

  • V_MPEG4/ISO/AVC(H.264/MPEG-4 AVC)

オーディオ

  • A_AAC/MPEG4/LC(AAC-LC)

対応ソフト

以下の「SSA」は「Sub Station Alpha」、「ASS」は「Advanced SSA」と呼ばれる一般的な字幕のファイルフォーマットである。

メディアプレーヤー

名前 OS SSA/ASSサポート
ALLPlayer Windows No
ALShow No
BS.Player No
Chameleo クロスプラットフォーム No
CorePlayer No
DivX Player No
Daum PotPlayer Windows Yes
GOM Player Yes
Gstreamerベースのプレイヤー
クロスプラットフォーム No
jetAudio Windows No
Kantaris No
The KMPlayer Yes
TotalMedia Theatre No
Media Player Classic Yes
MPlayer クロスプラットフォーム Yes
MPlayer Extended macOS Yes
ShowTime Windows No
SMPlayer クロスプラットフォーム Yes
Target Longlife Media Player Windows No
The Core Pocket Media Player Windows Mobile No
VLC media player クロスプラットフォーム Yes
xine No
Zoom Player Windows No
GNOME ビデオ Unix系 Yes

メディアセンター

名前 OS SSA/ASSサポート
Boxee クロスプラットフォーム [1]
DivX Connected Windows [2]
MediaPortal [3]
Moovida クロスプラットフォーム [4]
MythTV Linux [5]
Plex macOS [6]
PS3 Media Server クロスプラットフォーム [7]
Xbmc [8]

ツール

名前 OS SSA/ASSサポート
Avidemux クロスプラットフォーム [9]
Conceiva
ConvertHQ
Windows [10]
HandBrake クロスプラットフォーム [11]
iFunia Video Converter macOS [12]
DivX Converter クロスプラットフォーム [13]
FFmpeg [14]
FormatFactory Windows [15]
iVerio Software Video Converter for Camcorders クロスプラットフォーム [16]
MediaCoder Windows [17]
MKVToolnix クロスプラットフォーム [18]
MKV2VOB for converting MKV for playback on PS3 etc Windows [19]
Perian Quicktime Plugin for Mac OS X macOS [20]
SUPER Windows [21]
Total video converter [22]
Video Converter Ultimate Windows
Mac OS
[23]
VirtualDubMod Windows [24]
MakeMKV [25]
ConvertXtoDVD [26]
XMedia Recode [27]

脚注

  1. ^ Older Archives”. Matroska. 2020年3月23日閲覧。
  2. ^ "Matroska aims to become THE standard of multimedia container formats." Matroska.org. What is Matroska?
  3. ^ "Matroska is an open standards project. ... The source code of the libraries developed by the Matroska Development Team is licensed under GNU L-GPL." Matroska.org. What is Matroska?
  4. ^ "Matroska ... is based on EBML" Matroska.org. What is Matroska?
  5. ^ Googleがフリー動画フォーマット「WebM」を公開、MozillaやAdobeも支持”. INTERNET Watch Watch. 2022年10月19日閲覧。
  6. ^ Windows 10: Native MKV support becomes official”. Neowin. 2022年10月19日閲覧。
  7. ^ RFC 8794
  8. ^ "EBML enables the Matroska Development Team to gain significant advantages in terms of future format extensibility, without breaking file support in old parsers." Matroska.org. What is Matroska?
  9. ^ "EBML uses a system of Elements to compose an EBML Document." RFC8794 July 2020. Extensible Binary Meta Language.
  10. ^ '"EBML Element": A foundation block of data' RFC8794 July 2020. Extensible Binary Meta Language.
  11. ^ '"EBML Element" ... that contains three parts: an "Element ID", an "Element Data Size", and "Element Data".' RFC8794 July 2020. Extensible Binary Meta Language.
  12. ^ 'used to uniquely identify a defined "EBML Element" within a specific "EBML Schema".' RFC8794 July 2020. Extensible Binary Meta Language.
  13. ^ 'An expression, encoded as a "Variable-Size Integer", of the length in octets of "Element Data".' RFC8794 July 2020. Extensible Binary Meta Language.
  14. ^ 型は8種類(int, uint, float, string, UTF-8, Date, Master, Binary)
  15. ^ "An EBML Element Type defines a concept of storing data within an EBML Element that describes such characteristics as length, endianness, and definition." RFC8794 July 2020. Extensible Binary Meta Language.
  16. ^ '"EBML Body": All data of an "EBML Document"' RFC8794 July 2020. Extensible Binary Meta Language.
  17. ^ '"EBML Document": A datastream comprised of only two components, an "EBML Header" and an "EBML Body".' RFC8794 July 2020. Extensible Binary Meta Language.

関連項目

ソフトウェア

その他

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「MKS」の関連用語

1
MKSA単位系 デジタル大辞泉
58% |||||

2
メートル毎秒 デジタル大辞泉
58% |||||

3
単位系 デジタル大辞泉
58% |||||

4
メートル毎秒毎秒 デジタル大辞泉
52% |||||

5
絶対単位系 デジタル大辞泉
52% |||||






MKSのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



MKSのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ダウ・ジョーンズダウ・ジョーンズ
Copyright © 2025 Dow Jones & Company, Inc. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのMKS単位系 (改訂履歴)、Matroska (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS