excerpt
「excerpt」とは、「抜粋」や「引用」「抄録」といったテキストや音楽などの作品の中から特定の部分を取り出すということを意味する表現である。
「excerpt」とは・「excerpt」の意味
「excerpt」は名詞と動詞の二つの働きを持つ英単語である。名詞としては「引用」「抜粋」「抄録」という意味を持つ。可算名詞として扱われることが一般的で、複数形は「excerpts」となる。動詞としては「抜粋する」「引用する」という意味を表し、他動詞としての働きを持つ。活用形は一般的な動詞の活用に倣い、「(基本形)excerpt」「(過去形)excerpted」「(過去分詞形)excerpted」となる。この単語は、具体的に以下のように使われる。Excerpt from "1984" by George Orwell:"Freedom is ~"
ジョージ・オーウェル『1984』より抜粋:「自由とは~」
こういった実例にたくさん触れて、「作品などから一部分を切り取ったり抜粋すること」という「excerpt」のコアイメージを把握することが、この単語の有効な覚え方である。
「excerpt」の発音・読み方
「excerpt」は「éksə̀ːrpt(エクサープト)」と発音する。最初の音は「e」となる。日本語の「エ」に近いが、舌の位置が低く、口がやや開いた状態で発音される。ここには強勢が置かれるので、やや強めに発音する必要がある。次の「x」は「ks」で、「k」と「s」が結合したような発音となる。舌先が上部歯茎に触れるようにして発音される。「er」は「əːr」という発音になる。「ə」は日本語にない「曖昧母音(シュワ)」と言われる音で、口を半開きにして、やや力を抜いて発音するのがコツである。続けて「ːr」の発音となる。英語の「er」のイメージに近く、舌を中央に位置し、口をやや開いた状態で発音するのがコツである。「excerpt」の語源・由来
「excerpt」はラテン語の「excerptus」に由来している。この単語は、「ex(外へ)」と「carpere(省く)」の2つの語から成り立っており、「摘み取る」「選び出す」「抽出する」という意味を持っていた。15世紀ごろから「引用する」「選択する」などの意味で使われるようになった。「excerpt」と「extract」の違い
「excerpt」と「extract」は似た言葉であるが、ニュアンスにおいて違いがあるので注意が必要である。「excerpt」は、文章や音楽などから重要な部分を抜き出して引用することを指す。一般的には、本文から一部分だけを切り出して、その部分のみを紹介することが多い。また「excerpt」は、その抜粋された部分をまとめたものを指すこともある。例えば、ある本からいくつかの章を抜粋してまとめたものを「excerpt collection」と呼ぶことがある。また、音楽においては、ある楽曲のハイライト部分を編集してまとめたものを「excerpt mix」と呼ぶことがある。一方「extract」は「抽出」という意味合いが強い。元の文書から切り離して取り出された、単独の情報または部分を指す。これは、元の作品の一部である必要はなく、単独で存在している情報である場合が多い。また、抽出するものは物理的なものを指すことも多い。例えば「植物から有効成分を取り出す」「石油から原油を取り出す」「金属を鉱石から取り出す」などが該当する。さらに、「extract」は、情報などを抽出することを指す場合がある。例えば、あるデータベースから必要な情報を取り出すことを「data extract」と呼ぶ。この場合も、物質を取り出すという原義に由来する用法である。
「excerpt」を含む英熟語・英語表現
「excerpt」を含む英熟語や英語表現には以下のようなものがある。「excerpted from」は、「〜から引用された」という意味を持ち、引用文の出所を示すときに使われる。「excerpt collection」は、複数の文学作品や文章から抜粋された短い引用句や節をまとめた本や文集を指す。「excerpt book」も、「excerpt collection」と同様に、複数の文学作品や文章から抜粋された短い引用句や節をまとめた本を指す表現である。ただし「excerpt book」は、1つの作品から抜粋された引用句や節をまとめたものを指す場合が多い。「excerpt length」は、「引用文の長さ」という意味を持ち、引用する文章や作品から取り出すべき引用句や節の長さを表現するときに用いられる。例えば「この論文では、各引用文の長さは200単語以内に抑えるようにしている」といった形で使用される。
「excerpt」の略とは
「excerpt」の略称には、「expt.」「excer.」などが用いられる。略称を使用することで、長い文書の中から必要な情報を簡単に引用することができる。ただし、略称を使用する際には、必ず引用元を明示するようにする必要がある。これは、引用の正確性や信頼性を担保するために不可欠なことである。
「excerpt」に関連する用語の解説
「excerpt」に関連する用語には以下のようなものがある。「quotation」は「引用」という意味である。引用された部分は、元の文書から切り取られたものであり、引用符で囲まれ、明示的に出典が示される。「passage」は「節」という意味で、ある文書の一部分を指す。「excerpt」と同様に、ある文書から取り出された部分ではあるが、抜き出された部分が引用ではない場合に使用される。「sampler(サンプラー)」は、音楽業界で使用される用語で、「ある曲の一部分を抜き出し、別の曲に組み込むこと」を指す。このような抜粋は、新しい曲を作成する際によく使用される。
「_Excerpt WordPress(テンプレートタグ)」とは
「_Excerpt WordPress(テンプレートタグ)」とは、「WordPress」というオープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)において、記事の抜粋を表示するための機能のことを指す。「WordPress」では、投稿やページを作成する際に本文を入力する欄がある。そこで、記事の冒頭部分や重要なポイントを抜粋して表示することで、読者にとっても見やすく、わかりやすい記事にすることができる。具体的なテンプレートタグは「the_excerpt()」となる。
「excerpt」の使い方・例文
「excerpt」は以下の例文のように使用することができる。The book includes an excerpt from the author's upcoming novel.(その本には、著者の次の小説からの抜粋が含まれている。)
I read an excerpt of the new Harry Potter book and it left me wanting more.(新しいハリー・ポッターの本の抜粋を読んだが、もっと読みたくなった。)
The magazine published an excerpt of the interview with the famous actor.(その雑誌は有名な俳優とのインタビューの抜粋を掲載した。)
The excerpt from the speech given by the president was widely shared on social media.(大統領が行ったスピーチの抜粋は、SNSで広く共有された。)
The teacher handed out an excerpt from the novel to the students to read before class.(教師は授業前に生徒たちに小説の抜粋を配布し、読ませた。)
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