AXIAブランドの誕生とは? わかりやすく解説

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AXIAブランドの誕生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 08:44 UTC 版)

AXIA」の記事における「AXIAブランドの誕生」の解説

同社市場調査結果オーディオマニアやカセットテープユーザーの「FUJIカセットテープへの総合面での評価認知度至って低くブランドイメージ再興上位3社からの切り替えは困難と見られた。そこで日本国内における「FUJIブランド順次止め、新ブランドの「AXIA」に切り替えて再出発決断し1985年昭和60年6月最初商品発売した1985年6月時点でのラインアップ主力の「PS-I」(Player's Spirits)、FUJIブランドでも好評だったカーステレオ用「GT-I」「GT-II」、低価格商品の「JP」(Junior Player/JP、JP-1) の4種類だった。ターゲットオーディオテープ使い出す(ブランド志向がまだ薄い)中学生絞り徹底したマーケティング調査ユーザー調査)を実施全体スモーク仕上げによるスケルトンタイプのカセットハーフカジュアルなパッケージ意匠等を採用したり、イメージキャラクターデビュー間もない女性アイドル斉藤由貴起用したのも、当時中学生高校生などといったティーンエイジャーからの高い支持よる。これらの効果加え元来高品質評価されそれまで5パーセント前後であった市場シェア20パーセント台にまで上昇し大手3社と肩を並べるまでに成長した1989年平成元年9月に、高度な樹脂成形技術用いて従来ケースよりも外寸の厚みを約20パーセント薄くした独自の「スリムケース」を開発し主力製品の「PSシリーズ採用当時ヘッドホンステレオカセットテープ持ち歩いて使用していたユーザーニーズを掴み爆発的なヒット記録した競合他社一部の高級商品除き同等薄さケース独自に開発して追従数年標準的なカセットケースのサイズがこのスリムケースサイズに置き換わった。「AXIA」のスリムケース当初それまでケースとは反対にヘッドタッチ部分外側にして収納する構造だったため、出し入れ時にテープ直接指が触れてしまう恐れがあったが、1996年平成8年)に「どっちでもIN」のキャッチフレーズがついたイージー・イン・スリムケースを開発することでこの問題解消した1989年平成元年4月VHSビデオテープにも「AXIAブランド導入(「DCシリーズ」。「FUJIブランド併用)。映像記録適した特性を持つ磁性体上層に、音声記録適した磁性体下層塗り重ねる「ダブルコーティング」技術、およびベースフィルムに塗布した磁性体粒子一つ一つ規則正しくテープ長さ方向並べ工程を2回行う「ダブルオリエンテーション」技術開発。「AXIAブランドコンパクトカセット、および「FUJIブランドビデオテープメタルポジション用を除く一部ノーマルポジションIEC TYPEI)用、およびハイポジションIEC TYPEII)用のコンパクトカセットにも転用した。尤も、コンパクトカセット場合下層部には中・低域に適した磁性体を、上層部には高域に適した磁性体重ねていた。なお、ビデオテープCMにはロック歌手矢沢永吉起用した一方、「FUJIブランドビデオテープCMにはお笑いコンビとんねるず起用されていた)。こうしたAXIAダブルコーティングビデオカセットはバンダイビジュアル映像ソフト(主にテレビシリーズうる星やつらめぞん一刻機動警察パトレイバーシリーズ等)に採用されていた。ちなみに機動警察パトレイバー初期OVAシリーズ(※現在で云う所の「アーリーデイズ」)のレンタル版セルVHSソフトに、アニメーションAパートBパートの間に当時AXIA PS-IIxシリーズのパトレイバーオリジナルアニメーションCM35秒)が挿入されている。この「AXIA PS-IIxオリジナルCM」を挿入する事によって当時一般的に高価格だったVHSソフト(1本当1万円前後)を広告料による相乗効果からもたらされ結果、4800円台の価格まで下げた同時に若者層へのAXIAブランド認知効果寄与した1993年平成5年10月に「富士マグネテープ」から「富士フイルムアクシア」に社名変更。この時、カセットテープ一部製品限り国内生産から海外生産へ切り替えられた(例・150分用を除く「A1」)。

※この「AXIAブランドの誕生」の解説は、「AXIA」の解説の一部です。
「AXIAブランドの誕生」を含む「AXIA」の記事については、「AXIA」の概要を参照ください。

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