AXIOMとは? わかりやすく解説

axiom

別表記:アクシオム

「axiom」とは

「axiom」は、数学論理学において、証明なしに真とされる基本的な命題を指す言葉である。これは、ある理論体系構築するための出発点となる。例えば、ユークリッド幾何学の「二点間の直線一つだけ引ける」というのが典型的な公理(axiom)である。

「axiom」の発音・読み方

「axiom」の発音は、IPA表記では /ˈæksiəm/ となる。これをカタカナにすると「アクシオム」と読む。日本人発音する際には「アクシオム」となる。

「axiom」の定義を英語で解説

An axiom is a statement or proposition which is regarded as being established, accepted, or self-evidently true. It serves as a starting point for deducing and inferring other truths. In mathematics, axioms are accepted as true without proof.

「axiom」の類語

「axiom」の類語としては、「postulate」、「principle」、「tenet」などがある。これらはすべて、証明なしに真とされる基本的な命題原則を指す言葉である。

「axiom」に関連する用語・表現

「axiom」に関連する用語としては、「theorem」、「corollary」、「lemma」などがある。これらは公理から論理的に導かれる命題を指す言葉である。

「axiom」の例文

以下に「axiom」を用いた例文10提示する1. The axiom states that through any two points, there is exactly one straight line.(公理は、任意の二点を通る直線はただ一つであると述べている。)
2. The axiom of equality is fundamental in mathematics.(等号公理数学において基本的である。)
3. The axiom is accepted without proof.(その公理証明なしに受け入れられる。)
4. The axiom is self-evident.(その公理自明である。)
5. The axiom serves as a starting point for further deductions.(その公理さらなる推論出発点となる。)
6. The axiom of choice is a controversial topic in mathematics.(選択公理数学において議論の的となる話題である。)
7. The axiom is universally accepted in the field of geometry.(その公理幾何学分野普遍的に受け入れられている。)
8. The axiom is fundamental to the theory.(その公理その理論にとって基本的である。)
9. The axiom is not subject to proof.(その公理証明対象ではない。)
10. The axiom of parallel lines is a basic principle in Euclidean geometry.(平行線公理ユークリッド幾何学基本的な原則である。)

公理

(AXIOM から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/30 02:17 UTC 版)

公理こうりは、その他の命題を導き出すための前提として導入される最も基本的な仮定のことである。一つの形式体系における議論の前提として置かれる一連の公理の集まりを公理系英語版 (axiomatic system) という[1] 。公理を前提として演繹手続きによって導きだされる命題は定理とよばれる。多くの文脈で「公理」と同じ概念をさすものとして仮定や前提という言葉も並列して用いられている。


  1. ^ 伏見康治「確率論及統計論」第II章 確率論 8節 公理系 p.61 ISBN 9784874720127 http://ebsa.ism.ac.jp/ebooks/ebook/204
  2. ^ 「しかし‘アキシオーマ’という言葉も‘ヒュポテシス’[→定義]や‘アイテーマ’[→公準]と同様,もとは弁証論(ディアレクティク)から出たものであり、これが後に数学の術語に受け入れられていったのであるから,数学的公理の自明性からこの言葉の意味を考えるのは本末顛倒である.」「最も普通の場合,そこ[=弁証論]におけるἀξιόωの意味は‘アイテーマ’の動詞と同様に‘請う,要請する,要求する’の意味に使われている」(伊東俊太郎「第I部 ギリシア数学」第3章「§3. ユークリッド原論の成立」、『数学講座 18 数学史』筑摩書房、1975年、p.106→伊東俊太郎『ギリシア人の数学』第3章、講談社学術文庫、1990年)。以上は、アルパッド・K・サボーらの文献学的なギリシア数学史研究に拠る説。「サボーの説には、今日の仮言法的公理論の原型がすでにギリシアの数学にあったという示唆がある」(村田全『ブルバキ 数学史』について」『数学史の世界』玉川大学出版部、1977年、pp.148-149.)。
  3. ^ ユークリッドはこれら5つに「公準」という言葉を用いており、他の命題を「公理」と記している。



AXIOM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/09 09:55 UTC 版)

Numerical Algorithms Group」の記事における「AXIOM」の解説

もともとは IBM開発していたものNAG買い取り計算機代数ソフトウェア Axiom として1990年代から2001年まで販売していたが、商品版の開発放棄され、現在はオープンソースになっている

※この「AXIOM」の解説は、「Numerical Algorithms Group」の解説の一部です。
「AXIOM」を含む「Numerical Algorithms Group」の記事については、「Numerical Algorithms Group」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「AXIOM」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「AXIOM」の関連用語

AXIOMのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



AXIOMのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの公理 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのNumerical Algorithms Group (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS