5月5日の誕生花
5月5日の誕生花一覧
5月5日の誕生花はアヤメ以外にも「ハナショウブ」「オジギソウ」などが該当する。#アヤメ
アヤメ科アヤメ属のアヤメは5~6月頃に開花する、主に山野の草地に自生している多年草である。茎の高さは60cm前後になる事もあり、花に紫色の網目模様が入っている事から和名がアヤメとなった。
漢字では一般的に「菖蒲」あるいは「文目」と表記される。紫の鮮やかな発色から園芸用としても人気の高い品種であるが、イリジェニンやイリジンといった毒素を含有しているためペットを飼育している場合は特に注意が必要だ。根茎は消炎薬として活用される事もある。
なお、英名では「アイリス」と呼ばれているが、これはギリシャ神話に登場する最高神ゼウスの侍女イリスが由来となっている。イリスは神話の中でゼウスからの求愛を受けるものの困惑し、ゼウスの正妻であるヘラに相談を持ちかけた。事態を見兼ねたヘラはイリスを虹を渡る女神に転身させ神々の使者とした。このエピソードから連想されるキーワードがアヤメの花言葉として割り当てられたのである。
●アヤメの花言葉
・希望
・良い知らせ、メッセージ
・信頼
・知恵
・友情
#ハナショウブ
ハナショウブもまたアヤメ科アヤメ属の多年草であるが、アヤメとは異なり水辺に自生するのが特徴だ。開花時期もアヤメより若干遅く、6月初旬から中旬にかけてが見頃である。厳密には別種であるものの、一般的にはハナショウブにもアヤメという呼称が用いられる事があるので注意が必要だ。
別名として「ハナアヤメ」と呼ばれる事も多く、その際の漢字表記は「花菖蒲」である。菖蒲には「アヤメ」の他にも「ショウブ」という読み方があるので注意したい。
ハナショウブの外観はアイヤに似ている部分も多いが、花弁の付け根は黄色く花には網目模様が無い。色や形の組み合わせが豊富で5000種類以上にもおよび、鑑賞用としての人気が高い事でも有名だ。また、サトイモ科にも同名のショウブと呼ばれる植物があるが別物である。
一般的に「ショウブ」と単体で呼称される場合はサトイモ科のものを指す。ハナショウブの原産地は朝鮮半島であるが、英名では「ジャパニーズアイリス」だ。
ハナショウブの花言葉は「良い知らせ、メッセージ」などアヤメと共通している部分もある。花が咲いている時の力強く優雅な佇まいに由来する花言葉も多い。また、端午の節句である5月5日の誕生花となった事から生まれた日本独自の花言葉もある。
●ハナショウブの花言葉
・良い知らせ、メッセージ
・優しい心
・優雅
・心意気
#オジギソウ
オジギソウはマメ科ネムノキ亜科の植物で、漢字では「お辞儀草・含羞草」などと表記される。別名「ネムリグサ」としても知られ、英名では「ミモザ」だ。原産地はブラジルで日本への流入は江戸時代後期のオランダ船貿易であると考えられている。茎に生えた逆棘や、細い針のように細かいピンクの花弁が放射状に伸びている様子が特徴だ。
なお、学術的な分類は多年草であるが、耐寒性の低さから日本国内においては一年草として扱われる事が多い。開花時期は7月~10月にかけてであり、誕生花となっている5月には咲いていないのが普通だ。
オジギソウは葉に軽い刺激を与えると葉全体が閉じて垂れ下がる事から名付けられた。これは外敵から身を守るためにオジギソウが身に付けた防衛機能だ。刺激に敏感な性質や垂れ下がった葉がお辞儀をしている様に見える佇まいは、そのまま花言葉の由来にもなっている。オジギソウの花言葉は日本と西洋でほとんど違いが見られない。
●オジギソウの花言葉
・繊細な感情
・感受性
・敏感
・謙虚
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