2003年9月・店舗放火事件とは? わかりやすく解説

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2003年9月・店舗放火事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 17:00 UTC 版)

館山市一家4人放火殺人事件」の記事における「2003年9月・店舗放火事件」の解説

Tは1998年事件後、飲酒運転により免許停止処分を受けダンプカーなどを運転できなくなったため、2000年平成12年2月ごろには勤務先退職して以前アルバイトをしていた館山市内の土木業者で働き始めたが、依然として収入多く飲み代パチンコなどに充てる生活を続けたため、消費者金融からの借入額が増大していった。一方で2002年平成14年)夏ごろからは勤務先業績悪化したことで日当減額された上、稼働日数減ったことから収入減少し消費者金融への借金返済税金などの滞納分支払い滞りがちになり、以前にもまして頻繁に返済支払い督促を受けるようになった。さらに2002年10月ころには知人依頼され自己名義消費者金融から借り入れた30万円をその知人貸したが,知人がその金を全く自分返済しようとしなかったことなどから腹を立てるとともにその返済についても思い悩むようになった館山市内では約10年前から不審火断続的に発生していたが、中でもTが当時住んでいた館山市船形地区では1996年平成8年) - 2003年平成15年11月末にかけて約8年間に計17件の不審火発生していた。 2001年平成13年12月末にはT宅に近い船形地区飲食店対し「火を点けるぞ。船形火の海してやる」など脅迫電話掛かり直後2002年平成14年1月17日2時40分ごろに同店舗軒下発泡スチロール焼失する不審火発生していた。またこれに加え2002年2月17日未明3時5分 - 4時15分ごろ)には同じくT宅近く店舗網戸物置などが焼失した3件連続放火事件発生していたが、いずれの事件でも約1週間前に狙う相手苗字挙げ「火を点けてやる」などといった犯行予告電話地元消防団寄せられ予告通り発生していた。 特に2002年 - 2003年には民家洗濯物燃えるなど計11件の不審火確認されており、2003年だけでも一連の事件前に住宅2棟全焼する5件の不審火起きていた。一連の火災は約1キロメートルkm圏内集中して発生していた(いずれも立件はされていない)。 2003年1月17日0時ごろ - 木造一部2階建ての無人住宅145㎡が全焼した2003年4月30日 - 物置全焼2003年8月20日3時 - 5時ごろに3件の不審火発生被害建物2軒は高齢者2人住んでおり「初めて人が住む住宅狙われた」事件となった。1件目の被害建物洗濯物燃え、その近くにある2件目の木造2階建て住宅99㎡(午前4時30分ごろ出火)が全焼したほか、別の住宅では玄関付近カーテン燃えた館山署はこの火災翌日2003年8月21日以降、市などと連携して毎夜21 - 23時に合同パトロールをしたり、チラシ配ったりして船形地区重点的に警戒していたが、後の4人焼死事件はその警戒の裏をかく形で発生した。またTはこのパトロール参加していなかったほか、不審火でTと似た人物目撃されていたため「犯人ではないか?」という噂が立ち、館山署からも事情聴取されていた。 2003年10月3日未明船形漁業協同組合所有木造平屋建てスレート倉庫漁具などの倉庫)から出火して倉庫130㎡のうち大半65㎡が焼けた。Tは同事に関して容疑認めたが、立件はされていない10月3日最後に不審火発生していなかったが、(8月20日火災除き空き家物置など人の住まない建物ばかり狙われていたため地域住民の間では「地元に詳しい者の犯行ではないか?」とささやかれていた。 Tは本事件から丸3か月前の2003年9月17日に「渚銀座」のスナック放火し建物2棟全焼させる現住建造物等放火事件起こした同日夜、Tは「渚銀座」のスナック行ったところ、店内で前の勤務先社長と偶然出会い、その連れ男性から「金がないのにこんな店に来るな」などと言われ立腹したが、何も言い返すことができなかった。その後、翌18日2時30分まで2軒のスナック飲酒したTはその男性への怒りが収まらなかったことに加え自己の経済状況などを思い返したことで鬱憤募らせ「どこかに放火し怒り鬱憤晴らそう」と考え、「渚銀座」のスナック2軒の間の通路を奥へ進んだところ、その片方建物側に接してタオルのようなもの(後に足拭きマット判明)が置いてあったことに気づき放火しようと考えた火災現場となった建物2軒はいずれも「渚銀座中心部に当たる「なぎさ本通り」沿いに位置する1階店舗2階住宅となった建物で、1998年放火被害遭ったクリフサイド」からはわずか50メートルほどしか離れていなかった。1階部分にはスナック小料理屋など計4店の飲食店入居していたが、1店舗事件当時既に廃業しており、残る3店舗出火当時同日営業終了していた。 Tは2003年9月18日2時30分ごろ、館山市北条の「渚銀座」でスナックとして利用されていた店舗住宅木造トタン2階建て・延べ床面積合計約369.2㎡)に放火することを企て、その南西側勝手口付近に掛けられていた足拭きマット持っていたライター点火して放火し、その火を店舗住宅燃え移らせることで全焼させたほか、隣接していた別の店舗住宅木造トタン2階建て・延べ床面積合計約266.3㎡)にも燃え移らせて全焼させた(現住建造物等放火罪)。その直後の2時40分ごろ、通行人から119番通報受けた消防建物密集していることなどから通報直後に2時出動指令し消防団含めて22台の消防車動員して消火活動行い、約2時間後に火を消し止めたが、Tが年に3,4来店していた飲食店「サンチョパンザ」など木造2階建て店舗住宅2棟600㎡が全焼した。この建物被害遭った建物住居部分に計5人が住んでおり、出火当時男性1人がいたが避難して無事だった

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