[仮装舞踏会(バル・マスケ)]
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「紅世の徒」の記事における「[仮装舞踏会(バル・マスケ)]」の解説
盟主と三柱の強大なる“紅世の王”である『三柱臣(トリニティ)』を中心とした、世界最大規模の“紅世の徒”の組織。数千年前に結成され、他の大集団とは頭一つ二つ抜きん出た桁違いの規模の兵力を備え、一騎当千の実力を持った錚々たる顔ぶれの将帥らが数多く在籍している。 数千年前に盟主を失って以降は、情報交換と支援を本分として、他の組織と情勢分析のための会合を行ったり、構成員ではない“徒”の保護、フレイムヘイズを避けるための秘匿交通路の確保や、この世に跋扈する“徒”にこの世で暮らすための訓令を与えたり、彼らに仇なすフレイムヘイズやその外界宿(アウトロー)の殲滅を行うなど、この世の“徒”に対する互助共生を行っている。 そうした活動の裏で密かに、盟主が掲げた『大命』の成就を目的として活動し、『大命詩篇』と呼ばれる自在式を中核に数千年という年月をかけて準備してきた。『大命』の成就は、三つの段階に分けられている。 『大命詩篇』を用い、『久遠の陥穽』に放逐された盟主の意思を受信し思い通りに動く代行体を精製すること 『久遠の陥穽』へ通じる『神門』を開き、放逐された盟主の神体を取り戻すこと 盟主によって両界の狭間に新世界『無何有鏡(ザナドゥ)』を創り出し、全ての“紅世の徒”を移住させること 当初『大命』について公には伏せられ、構成員の多くは『大命』という言葉すら知らされていなかったが、第一段階である代行体による盟主の「仮の帰還」が為された際に構成員に布告された。また、新世界『無何有鏡』では“徒”が人間を捕食する必要がなくなること、この世と“紅世”の間に新世界『無何有鏡』が置かれれば“徒”がこの世へ渡る意義を失わせ、また“徒”がこの世へ渡るのを阻む壁となることから、坂井悠二の望みである「“徒”とフレイムヘイズの戦いを終わらせる」「家族や友人たちが“徒”に襲われずに済む」と合致し、シャナたちフレイムヘイズを支援していた彼を[仮装舞踏会]側に翻意させる大きな動機となった。 兵科としては『三柱臣』に加えて、戦闘を担当する巡回士(ヴァンデラー)、フレイムヘイズの捜索・追討や組織のための情報収集を担当する捜索猟兵(イエーガー)、組織の中枢と各地の捜索猟兵や巡回士らとの連絡を主任務とする布告官(ヘロルト)、本拠地を守る禁衛員(ヴァッフェ)などが存在する。通常、巡回士と捜索猟兵はペアを組んで任務を遂行する事が多い。 盟主を失った数千年前の一戦以降「主なしの組織」となり、一度として自ら武力闘争と呼ばれる程の戦いを仕掛けることはなかったが、『零時迷子』の発見以降は積極的かつ秘密裏に動き出し、『大命』の妨げになる世界各地の重要な外界宿を襲撃し、壊滅させ続けた。盟主が仮の帰還を果たした後、上海外界宿総本部での一大会戦にて東アジアのほぼ全てのフレイムヘイズごとこれを殲滅、事実上の宣戦布告をし、開戦状態となっていた。フレイムヘイズ兵団に大勝した後、両界の狭間への道を開くため、当時最も歪みが大きく狭間への壁が不安定になっていた御崎市へ襲来した。 そして御崎市決戦を経て、新世界の卵にシャナたちによって改変の自在式を打ち込まれたことによる「人を喰らえない」理を、結局は“祭礼の蛇”や“徒”たちも受け入れた為に、そのまま新世界『無何有鏡』は創造された。そしてベルペオルは、新世界での“徒”たちの動向を見定めるために[仮装舞踏会]を一旦散会させ、十年後に集結するように構成員たちに伝えた。 しかし、新世界『無何有鏡』では、新世界の事情に疎い新参の“徒”らが大規模な混乱をあちこちで引き起こしたため、かつて討ち手と契約した“王”を「同胞殺しとその道具」と蔑んでいた古参が、その「同胞殺し」を行ってでも止めなければならないという事態が発生していた。また、この時期には契約者を失った元討ち手の“王”ら『秩序派』が外界宿に合流し、新参の“徒”らは[マカベアの兄弟]をはじめとする組織を乱立させていた。この、後に『混沌期』と呼ばれる時期の、創造から数ヶ月の混乱を重く見たベルペオルは[仮装舞踏会]を再招集、構成員は二年弱の間に集結を果たした。現在は目下、[マカベアの兄弟]との抗争状態にある。
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