[マカベアの兄弟]
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:25 UTC 版)
新世界『無何有鏡』が創造された後に、“紅世”から新世界へ渡り来た大量の新来の“徒”たちの一部が結成した集団群の中でも、極めて厄介な集団。 新来の“徒”たちの中に、新世界創世の「神話」に対する羨望と嫉妬から導きの神“覚の嘯吟”シャヘルの偽りの神託(偽託)を騙る者たちがおり、蔓延した偽託の中で「人間を殺せ」という偽託を掲げた者たちが結成した。 組織といえるほどのリーダーを持たない不特定多数の集団という点では[革正団]に似ているが、掲げる思想は正反対である。 [マカベアの兄弟]の中で司祭的な立場にある者たちは“王子”と呼ばれており、その意味は「古き“王”たちに先駆ける、新世界にて殺す者」という意味である模様。また、他の構成員を「兄弟」と呼んでいる。 新世界が創造されてから一年後の春までの間に、チェンマイで[マカベアの兄弟]の一派が坂井悠二とオロバスとレライエたちによって殲滅された模様。 外伝『ホープ』でシャナたちが[マカベアの兄弟]の構成員たちに対して行った天罰神の『疑似神託』以降は、[マカベアの兄弟]内部に人間との共存を掲げる小さな一派[真なる神託]が発生し、内部抗争に突入している。 “潜逵の衝鋒(せんきのしょうほう)”ダーイン 声 - 稲田徹(ドラマCD) “紅世の王”。炎の色は雄黄色。 人化した姿は、恰幅の良い小男。本性は、炎を吹き出す岩石の巨人の姿をしていたが、緊急時には岩石の巨人を地上に残したまま本体を地中に潜伏させることが可能。 [マカベアの兄弟]の中で“王子”の称号を名乗る者の一人であり、同じく“王子”であるカルンと行動を共にしていた。 新世界が創造されてから一年後の春、新世界の外界宿の情報操作によって、カルンと共に日本のとある古びた陸上競技場に誘き出され、生贄のふりをして待ち構えていた坂井悠二と遭遇。すぐに現れたシャナと交戦するが歯が立たず、カルンが討滅された後で操っていた岩石の巨人の地中に本体を潜伏させて逃走の機を窺っていたが、シャナの『断罪』によって岩石の巨人ごと本体を焼き尽くされて討滅された。 北欧神話で登場する鹿の一頭にダーインがいる。 “紊鎚毀(びんついき)”カルン 声 - 矢部雅史(ドラマCD) “紅世の王”。炎の色は茶鼠色。 人化した姿は、痩せた長身の男。本性は、十余もの鎖付きの鉄槌を振り回す櫓の姿をしていた。 “王子”の称号を名乗る者の一人であり、同じく“王子”であるダーインと行動を共にしていた。 新世界が創造されてから一年後の春、新世界の外界宿の情報操作によって、ダーインと共に日本のとある古びた陸上競技場に誘き出され、生贄のふりをして待ち構えていた坂井悠二と遭遇。坂井悠二と交戦するが歯が立たず、苦し紛れに放った炎も『アズュール』によって防がれ、坂井悠二に『吸血鬼』を突き刺されて討滅された。 エトルリア神話に登場する男女の悪魔族にカルンがいる。
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