魔法科高校について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 04:46 UTC 版)
「魔法科高校の劣等生」の記事における「魔法科高校について」の解説
全国に九校のみ設置されている、魔法技能師(魔法師)の養成を目的に設立された国策高等学校・国立魔法大学付属高校を魔法科高校と呼ぶ。各校の校名は略して、「第一高校」「一高」のように通称されている。旧制高等学校のようなナンバースクールのイメージだが、あくまで現代の高等学校(=中等教育)の分科したものであり、地域も旧制高等学校とは対応していない。 第一高校 国立魔法大学付属第一高等学校。関東地方の東京都八王子市に位置する。一学年定員200名。一科・二科制度を採る。学生服は緑を基調とし、八枚花弁のエンブレムをシンボルとする。 第一高校は卒業生の65%が国立魔法大学へ進学している最難関の高等魔法教育機関として知られている。それは優秀な魔法師を最も多く輩出しているエリート校だということだが、魔法教育だけでなく、それ以外の教育のレベルも全国上位クラスと評価されている。 二科生は一科生の補欠で、一科生の欠員が無い限り何の価値もないように一科生からは扱われているが、一高からの合格者が100名とすると卒業生の内、魔法大学不合格者(非受験を含む)と防衛大進学者が54名、つまり卒業できなかった者が46名と多数に上るがその描写はない。一方、一科の欠員が0名としても二科生が毎年30名国立魔法大学へ進学しているので単なる補欠ではないことになるが、その指摘は作中では誰もしていない(二科生が補欠でないことは、真由美が過去の二科設立の経緯から述べてはいる)。 2096年度からは、魔法技術者を育成する目的で魔工科(エンブレムは八歯の歯車)が新設された。そして、司波達也が在学中に果たした数々の偉業によって、2098年度から魔法科高校では二科生制度は廃止された。 第二高校 国立魔法大学付属第二高等学校。近畿地方の旧兵庫県西宮市に位置する。一学年定員200名。第一高校同様に一科・二科制度を採る。 第三高校 国立魔法大学付属第三高等学校。北陸地方の旧石川県金沢市に位置する。一学年定員200名。第一・第二高校同様に一科・二科制度を採るが、第三高校では専科・普通科と呼び分けられている。学生服は赤を基調とし、八芒星のエンブレムをシンボルとする。 戦闘系の魔法実技を重視し、「尚武の第三高校」と呼ばれる。 第四〜九高校 いずれも一学年定員100名。所在地は四校が東海地方(旧静岡県浜松市)、五校が東北地方(旧宮城県仙台市)、六校が山陰地方(旧島根県出雲市)、七校が四国地方(旧高知県高知市)、八校が北海道地方(北海道小樽市)、九校が九州地方(旧熊本県熊本市)。 第四高校は第三高校と対照的に、技術的に意義の高い複雑で工程の多い魔法を重視している。木の葉を組み合わせたようなエンブレムをシンボルとする。 第七高校は水上・海上で実用性が高い魔法を通常のカリキュラムとは別に教えており、「海の七高」の異名をとる。 第八高校は寒冷地帯や高山地帯といった厳しい生活環境において有益な魔法の野外実習を取り入れている。 上記の通り、一学年の定員が200名となっているのは一高から三高までで、この3校では一科生(専科生)にしか指導教員が付かない。四高〜九高は全生徒に指導教員が付くが、その質は一高〜三高のそれにワンランク落ちると言われている。 また、各校のカリキュラムは基本的に国立魔法大学の定める要綱に従うが、三高・四高のように特色ある校風を掲げる学校や、土佐湾沿いにある七高や豪雪地帯にある八高のように地理的な環境が特性に反映されている学校もある。 魔法科高校間の交流行事としては、以下のものがある。 全国魔法科高校親善魔法競技大会 通称、九校戦。9つある国立魔法大学付属高校の生徒がスポーツ系魔法競技で競い合う全国大会である。「九校戦編」および「スティープルチェース編」の舞台となる。 例年「富士演習場南東エリア」の会場で夏季に10日間開催され、観客はのべ10万人ほどになる。2086年から定例行事化されており、2094年度末までに9回開催され、優勝回数は、第一高校は5回、第二高校は1回、第三高校は2回、第九高校は1回である。 全国高校生魔法学論文コンペティション 通称、論文コンペ。日本魔法協会主催で行われ、魔法学や魔法工学の研究成果を大学、企業、研究機関などに向けて生徒が発表する。「横浜騒乱編」および「古都内乱編」の舞台となる。 毎年10月の最終日曜日に京都と横浜で交互に開催される。2095年は横浜開催で、10月30日に横浜国際会議場で行われた。2096年は京都開催。 なお、魔法科高校は週休一日制であり、体育祭や文化祭、修学旅行は行っていない(魔法以外のテストは無い。そのため、カリキュラムがびっしりである。魔法科高校の生徒が勤勉なのは、そのためである)。
※この「魔法科高校について」の解説は、「魔法科高校の劣等生」の解説の一部です。
「魔法科高校について」を含む「魔法科高校の劣等生」の記事については、「魔法科高校の劣等生」の概要を参照ください。
- 魔法科高校についてのページへのリンク