雲霧の一味とは? わかりやすく解説

雲霧の一味

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 03:49 UTC 版)

雲霧仁左衛門 (1995年のテレビドラマ)」の記事における「雲霧の一味」の解説

雲霧仁左衛門山崎努雲霧一党の頭であり、全国120名ほどの配下を持つ盗賊慎重さ大胆さ兼ね備えた人物で、配下から全幅の信頼寄せられ数々盗み成功させていたが、仕組み大きくなりすぎたとも感じており、一党への引き金を貯めて近いうちに一党解体しよう考えていた。 深い教養知識持ち、既に老境ながら身軽剣術の腕も立つ。 本名「辻伊織と言いその出自323千石藤堂藩武士実兄辻蔵之助公金横領濡れ衣を着せられた際に、出奔するその後、世を恨んで盗賊の頭となり、藤堂藩、特に国家老八木右衛門への復讐狙っていた。 最終話藤堂藩藩主老中職に就くことに関連して公金持って江戸へ向かう途中八木行列熊五郎と共に襲う。そして公金一万両を奪い、さらに八木の髷を切り落とす賄賂を贈る老中の名が連なった手紙盗んだために、八木責任問われ自刃し、復讐を果たす。その後公金手紙はそっくり藤堂藩返す配下全員と完全に縁を切り、いずこへともなく姿を消す木鼠の吉五郎石橋蓮司雲霧一党二番手仁左衛門右腕配下からは「小頭こがしら)」と呼ばれる男。仁左衛門に代わって陣頭指揮執り実質的に命令を下すことが多く、自ら潜入をすることもある。冷静沈着で頭が切れ、腕っ節強く仁左衛門からの信頼は厚い。 越後屋襲撃直前で、火盗改めに張り込まれていることを知り、船で越後屋向かっていた仁左衛門に戻るよう告げた後、自身火盗改めの捕り方引き付け時間を稼ぐ最後は眼潰しを受け完全に包囲されたところで名を名乗って自刃する。 七化けのお千代池上季実子妙齢女性で、その渾名通り公家若後家から老婆まで何にでも変装する大火事孤児となっていたまだ幼い頃仁左衛門拾われ父娘のような関係にあると同時に仁左衛門男性としても強く慕っている。仁左衛門足を洗ってまっとうな人生を送ることを願っているが、一生付いていくと言ってきかない。六之助などからは「あねさん」と呼ばれている。 雲霧捕まった聞くとおみつを連れ江戸に向かう。仁左衛門の兄である之助の身代わり気付いてもこれを助けようとしたが寸前仁左衛門止められた。仁左衛門に「すべてが終わった一緒に暮らすという約束果たせない」と告げられるあきらめることは出来ず一党解散後は、自ら建てた之助・吉五郎・六之助の墓を守り、寺の門前花屋営みながら仁左衛門帰りを待つ。 因果小僧六之助佐藤和久) つなぎ役などをこなす青年いささか短絡的激情的な面が目立ち、しばしば雲霧一味窮地陥れるが、仁左衛門からはその真摯さ買われている。7つ時に仁左衛門拾われ、彼を親のように慕っている。後半では自分は顔が割れて一味に迷惑をかけているという理由で、顔の左半分焼いてしまう。 終盤身代わりとなった辻蔵之助仁左衛門本人かどうか火付盗賊改方怪しんでいると知ると、命を張って護送中の列に乗り込み仁左衛門本人だと信じませようとする。之助処刑同日斬首される。 州走りの熊五郎本田博太郎つなぎ役から潜入まで何でもこなす男。腕も立ち、幾度となく火付盗賊改方の手から仁左衛門を救う。また、岡田甚之助への懐柔担当し、彼との直接的な連絡役だった。必ず「へーい」と間延びした返事をする。 越後屋の件では仁左衛門行動していたため、辛くも火盗の手より逃げ延びるその後仁左衛門藤堂藩への復讐計画のために国家老行列監視し仁左衛門と共にこれを襲撃し公金一万両を強奪する寝牛の治平奥村公延老人盗人宿管理から仁左衛門への繋ぎまで幅広く活動する松屋での計画では千代付き人として潜入し引き込み役を仰せつかる玉虫のおもん佐藤恵利治平娘。主に仁左衛門盗人宿で、食事洗濯といった家事をしている。 黒塚のお松大橋芳枝中年女性。主に仁左衛門盗人宿で、食事洗濯といった家事をしている。 白糸のおみつ小田切優美若い女性。主に仁左衛門盗人宿で、食事洗濯といった家事をしている。 富の市六平直政引き込み役。盲目按摩振りをして標的の家に入り込み絵図面作成引き込みを行う。本当晴眼だが按摩の腕は非常に高い。ある一件通して別の盗賊引き込み役だったおかね(深浦加奈子)と知り合い、後に仁左衛門許し得て夫婦となる。 越後屋への引き込みであったが、越後屋との関係が深まりすぎたせいで足が付き、おかねと共に火付盗賊改方捕縛されてしまう。そして、拷問の末、雲霧越後屋狙っていると吐いてしまう。 山猫の三次山田辰夫引き込み役。松屋対す計画のため、数年前から松屋潜入していた。仁左衛門から信頼されいたものの、櫓の福右衛門の策で一味裏切ってしまう。その後裏切り気付いた仁左衛門命令で、熊五郎刺殺される。 おかね(深浦加奈子引き込み役。

※この「雲霧の一味」の解説は、「雲霧仁左衛門 (1995年のテレビドラマ)」の解説の一部です。
「雲霧の一味」を含む「雲霧仁左衛門 (1995年のテレビドラマ)」の記事については、「雲霧仁左衛門 (1995年のテレビドラマ)」の概要を参照ください。

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