鉄鐸
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鉄鐸(てったく)とは、古代日本の鉄製祭器。文献や伝世品では佐那伎/佐奈伎(さなき/さなぎ)の鈴とも称される。
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鉄鐸(さなぎの鈴)
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銅鐸によく似た鉄製の鐸(すず)は上社に神宝として残されている。この鉄鐸は截頭円錐形(いわゆるメガホン形)に丸めた薄い鉄板で作られたものであり、内部には鉄の舌が吊るしてある。現在、上社本宮に同形式のものが6個1連で3組保管されているが、これは元々守矢氏が管理していた。 「御宝鈴」「大鈴」「佐奈伎(さなぎ)鈴」等と呼ばれるこの鉄鐸は、誓約の鈴として、土地境界や戦争の和睦などの際に使用されたものである。また、春の耕作期直前、鉄鐸を持った神使(おこう)たちが各地の湛に人々を集めて、これを鳴らして神事を行った。こうしてミシャグジが豊穣をもたらし、その代わりに郷村民がお礼として農産物を貢上するという契約を成立させた。秋の収穫後、貢納の取りまとめを行う際に同様の神事が行われる。 鉄鐸の使用には礼銭が定められており、神長の収入源の一つであった。郡外不出のものとされ、宝鈴のタブーを犯すと契約が破綻するといわれていた。また、違約のある時はミシャグジの祟りがあると信じられていた。 天文4年(1535年)、武田信虎と諏訪頼満の和睦の際に、神長の守矢頼真が鉄鐸を鳴らしたという。 塩尻市にある小野神社にも12個1連の鉄鐸が保管されている。上社の鉄鐸とは異なり、原形のまま鉾に吊るされている。多数の麻幣が結びつけられており、御柱祭が行われる年に1かけずつ結ぶ習わしが現在も続いている。
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